【No.1013】「高校生Kさんからの手紙 —選挙年齢について考える-」 |長野県長野市 土屋 龍一郎氏|
2021.06.10

【No.1013】「あなたの“うんざり”から社会を考える。」HPにも掲載してます

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構想日本メールマガジン【No.1013】 2021.06.10 発行

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<目次>

【1】新企画シリーズ

(1)「あなたの“うんざり”から社会を考える。」HPにも掲載

(2) ☆彡『自分ごと化対談 ツルツル世界とザラザラ世界』☆彡
第一弾:JT生命誌研究館名誉館長・中村桂子×構想日本代表・加藤秀樹

【2】スタッフ通信 ~新規スタッフお披露目~  二人目

【3】ご紹介

(1)「生きていればきっと笑える時が来る〜牧師・奥田知志」ETV特集 6月12日放送

(2) 公財)五井平和財団 2021年度 国際ユース作文コンテスト募集 6/15必着

(3) 入管問題:日本を外から学ぶ学習会 6/12開催
英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー 藤田早苗氏から
「人権保護制度のバロメーター:日本の入管問題」

(4) 自宅で楽しめるオンライン落語!「志ん輔と仲間たち」7/9開催

【4】巻末寄稿文

「高校生Kさんからの手紙 —選挙年齢について考える-」

長野県長野市  土屋 龍一郎

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【1】新企画シリーズ

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(1)「あなたの“うんざり”から社会を考える。」HPにも掲載

構想日本ホームページでも“うんざり”のご紹介がはじまりました。
これまで皆様からいただいた“うんざり”を「五輪開催の判断、心遣い・マナー、コロナ対応」など項目別にまとめ、ホームページでもご紹介しています。

こちらも是非御覧ください → https://www.kosonippon.org/wp-manager/unzari/

みなさま“うんざり”を教えていただき、ありがとうございます。
声にして、かたち(文字)にすることで、あらためて見えてくるものがあると思います。

読者のみなさんと一緒に考える材料にしていきたいと思います。

~あなたの“うんざり”に共感します~

【うんざり壱】

・信用できないマスメディア に“うんざり”(匿名希望さん)

<J.I.>
・とりわけ意図的な「切り取り報道」は、ひどいですよね。

【うんざり弐】

・大して役に立たないくせに威張り散らすおっさんたちに“うんざり”(中村さん)

<J.I.>
・何を根拠に、威張り散らしているのでしょうかね。

【うんざり参】

・みんなが、本音で議論しない会合が多いこと に“うんざり”(匿名希望さん)

<J.I.>
・国会なんかは、その典型ですよね。

【うんざり四】

・日本国民をバカにし続ける自民党を支持し続ける日本国民に“うんざり”(あんでぃ さん)

<J.I.>
・だから「自分ごと」が大事!というのは、我田引水すぎますか。

【うんざり五】

・週末は父が帰ってくるので“うんざり”(匿名希望さん)

<J.I.>
・嗚呼、そうなんですか…。

今週の“うんざり”はいかがでしたでしょうか?

最近、テレビでも新聞でも、“うんざり”という言葉をよく聞くようになりました。
やはり、皆さん同じ思いなのだと実感します。

#うんざり転じて福となる うんざりの背景にあるもの、またどうすればいいのか、一緒に考えていきたいと思います。
あなたの“うんざり”が社会を変えるきっかけになります。一歩づつ、一緒に変えていきましょう。

<参加方法>

1、本メールに「“うんざり”していること」「共感した“うんざり”に私からもひと言」を返信する
2、右記のURL先で「“うんざり”していること」を入力・回答する → https://forms.gle/PkFNDXgrvgadhnvb6
3、Twitter ハッシュタグ 「#うんざり転じて福となる」でツイートしてください

※皆さんからいただいた“うんざり”やコメントを、メールマガジンや構想日本HP、FB、Twitterなどで加工して公表することがありますのであらかじめご了承ください。
※氏名は任意です。ニックネームでもOKです。

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(2)『自分ごと化対談 ツルツル世界とザラザラ世界』

私たちはどう生きたいのか。私たち人間にとって幸せとは何か。

第一弾:JT生命誌研究館名誉館長・中村桂子×構想日本代表・加藤秀樹

「命」か「経済」か? 『生き物としての人間』の観点から
こちら →  https://youtu.be/5cEd33Vbp0I

生物学者として長年にわたり「生きもの」を研究し、ゲノム解析の中で明らかになった地球の生き物やウイルスの歴史をなぞりながら、いま起こっている様々な問題の解決への糸口について議論していきます。

第二弾は プロ登山家 竹内洋岳氏をお迎えし、お話を伺います。お楽しみに。

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【2】スタッフ通信 ~新規スタッフお披露目~

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構想日本では、4月から新規スタッフ1名と自治体から研修派遣スタッフ4名が加わりました。
先週に続いての2人目の自己紹介をさせていただきます。実は、昨年度から勤務していただいている今年度2年目の平山清直さんです。

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千葉県香取市より参りました平山清直(ひらやま きよなお)と申します。

派遣元では、企画政策課に5年間、財政課に5年間在籍しており、主に総合計画等の策定、行政評価の導入、まちづくり条例策定、予算査定、地方債の起債、公共施設マネジメントを担当しておりました。

構想日本では、地域の課題に、これまで関心のなかった市民が関わり、「自分ごと」として地域のことを考える、その変化の過程を楽しんで学びたいと思います。

皆様、宜しくお願い致します。

お写真はこちらから → https://www.facebook.com/kosonippon/posts/3942651922470592
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次回以降の自己紹介もお楽しみに!

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【3】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです

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(1)「生きていればきっと笑える時が来る〜牧師・奥田知志」ETV特集 6月12日(土)

代表の加藤と知己のNPO法人抱樸代表の奥田知志氏の活動が、NHKの「ETV特集」で放送されます。是非ご覧ください。

日時:6月12日(土)午後11:00ほか 放送予定
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/68QVYR7W57/

私たちの周りには、見えるところにも、そして見えないところにも、多くの孤立と困窮の現実があります。私たちは、誰も取り残されない社会をつくりたい。誰もがありのままの状態で受け入れられる社会をつくりたい。
「自己責任」と、家族の役割ばかりが大きくなっていく風潮の中で、何の心配もせずに「助けて」と言える社会をつくります。(抱樸HPより)

奥田氏との対談動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=d7DbpHv574s&t=2548s
奥田知志(抱樸理事長)×加藤秀樹 ポストコロナの社会 #どうなる地域社会

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(2)公財)五井平和財団 2021年度 国際ユース作文コンテスト 募集

国際ユース作文コンテストは、平和の文化と持続可能な地球社会を築いていく上で、子どもや若者たちのエネルギーと創造性、自発性を生かすとともに、あらゆる世代の人々が彼らの発想から学び、より良い世界のために何ができるか、それぞれに考え、行動することを奨励する目的で毎年開催されています。

【テーマ】「いのちって何?」

あなたにとって、いのちとは何でしょうか。いのちについて考えるきっかけとなった体験はありますか。自分やあらゆる生命を大切にし、いきいきと生かすために、 あなたはどんなことができますか。

【応募資格】 ・子どもの部(小学生・中学生) ・若者の部(高校1年生から25歳まで)
【応募方法】 オンライン応募または郵送(下記応募宛先まで)※Eメールでは受け付けません
【締切】 2021年6月15日(火)必着
【応募規定】 詳細は こちらから → https://www.goipeace.or.jp/work/essay-contest/
【応募宛先/お問合せ】 公益財団法人 五井平和財団 「国際ユース作文コンテスト」係
〒102-0093 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第1ビル essay@goipeace.or.jp TEL: 03-3265-2071

※本コンテストは、ユネスコの「持続可能な開発のための教育:SDGs達成に向けて(ESD for 2030)」を推進する事業です。

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(3)入管問題:日本を外から学ぶ学習会
英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー 藤田早苗氏から「人権保護制度のバロメーター:日本の入管問題」

国連人権機関は日本の入管問題に対し、度重なる勧告を日本政府に与えてきました。今年4月には国連の特別報告者※が政府の入管法改定草案に懸念を示す書簡を公開しています。
5月18日、政府は一旦草案を取り下げましたが、次期国会での成立を予定しています。

外国人の人権を守らない国が、女性、生活困窮者、子ども、障害者などの人権を大切にするでしょうか?これはすべての人に関係する問題だといえます。

※国連人権理事会から任命され、政府や組織からは独立した立場で各国を調査・監視し、報告、勧告を行う任務を負っている専門家。

【日時】6月12日(土)日本時間19:00-21:30  / イギリス時間11:00-13:30
【会場】ZOOM開催 *アーカイブ視聴可能(期間限定)
【参加費】400円(※生活保護受給者は無料。別途事務局へ要連絡)
チケット販売終了日時【日本時間6月12日(日)6:00/イギリス時間6月11日(金)22:00】
【講師】児玉 晃一氏(弁護士)
【内容】20年以上日本の入管問題に取り組んでこられた児玉弁護士に、イギリスとの比較のお話も伺います。

~これまでの入管の問題事例~
・今年3月、スリランカ女性が名古屋の外国人収容所で適切な医療処置を受けないまま放置され死亡。
・2019年1月、3年近く収容されていたトルコ出身のクルド人男性が入管職員数名から暴行を受ける。
・長崎県の大村入管に収容されていたナイジェリア人男性が、仮放免を求めてハンガーストライキを続け餓死。
・2007年~2021年に入管施設でおきた死亡事件は17人、そのうち5人が自殺。

【懇親会】講演後、懇親会をオンラインで実施致します。ぜひご参加ください。
【ご注意】※開催2日前でzoomリンクを含めたメールが届かない場合、速やかに運営事務局( sotokaramanabu.uk@gmail.com)までご連絡ください。
【お問い合わせ】事務局連絡先: sotokaramanabu.uk@gmail.com
学習会FBページ: https://www.facebook.com/japanfromoverseas/
チケットの販売方法など 詳細はこちらから →  https://peatix.com/event/1884823?fbclid=IwAR0_zBmwoqVVdx7ytGYFUSgXudCOVu43gcTtxU6GO8kKSxHRjZVVXX8Pj94

☆彡藤田早苗氏インタビュー記事 在留資格ってなんだろう → https://www.asahi.com/articles/DA3S14913751.html

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(4)自宅で楽しめるオンライン落語!「志ん輔と仲間たち」

寄席とはひと味違ったオンライン落語会。自宅でくつろぎながらお楽しみいただけます。

古今亭志ん輔師匠の自宅から月に1回、オンラインで落語を配信しています。志ん輔師匠による落語2席のほか、ゲストとのトークあり、パフォーマンスあり、視聴者プレゼントありと盛りだくさん。どなたにでもお楽しみいただけます。ぜひお申込みください!

【開催日時】7月9日(金)19:00~20:00
【特別ゲスト】小林千寿六段(囲碁棋士)
【視聴料】1,500円(税込み)
【締切】7月5日(月)23:59
【お問い合わせ先】「志ん輔と仲間たち」事務局(株式会社毎日企画サービス内) shinsukenakama@mainichi-ks.co.jp
【お申込み・お支払い方法】
詳細はこちらから →  https://shinsukenakama.com/

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【4】「高校生Kさんからの手紙 —選挙年齢について考える-」

長野県長野市  土屋 龍一郎
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「すでに判断能力があるという理由もあって、選挙権が18歳からに改正されました。私は、むしろ高速道路を逆走する高齢者の判断能力の方が問題あると思います。高齢者の選挙権の年齢は改正されなくても良いのでしょうか?」

長野市内の高校生Kさんから学校の先生を通じて私に上記のような質問メールが来ました。

さらにKさんは、「免許証の返納制度があるように、投票権の返納制度を法制化したら良いと思います。」と続きました。

私は、この問いかけにガチンコで応じようと決めて、1週間の時間をもらったのちに、Kさんからの問いかけに答えました。

「18歳が妥当かどうかは別として、一般的にこの年齢までは憲法、少年法の庇護のもとにあります。したがってこの年齢までは国の方向を左右する選挙への投票権はないと考えます。しかし義務教育期間を過ぎたのちに国民は労働力として、あるいは納税等を通じて社会参加をします。この社会参加を前提として選挙権があると考えます。

どの年齢になってもそれまでの社会参加の一つの形態として選挙に関わる権利を認められるのです。その権利は終生失われることはないと思います。したがって、高齢者の判断能力を判定したり年齢制限をすることは権利を侵害する行為ではないでしょうか。」

「また、Kさんの提案する選挙権の返納制度には矛盾があります。

運転免許の返納は、『自分が運転することで社会に迷惑をかけてしまうから返納する』という、いわば社会への責任感の表れです。しかし、選挙権の返納は『自分はこれ以降の社会へ関わりません』という責任の放棄の表れです。

したがってこの二つの返納の立つ理由は全く逆のものですから、運転免許の返納制度に倣って選挙権の返納制度を制定するというのは考え方に矛盾があります。」と答えました。

Kさんは、1時間以上にわたるzoom面談の末に「大変よくわかりました!でも今後はこのことは将来に向けて考えなくちゃならなくなると思います。私はさらにこの自分の提案について考え続けて、またご相談させていただきます。」と頼もしい反応をいただきました。

考える時間の中でたくさんに方々にご意見を伺いました。半数の方は投票権返納制度に賛同し、半数は反対の考え方でした。(一部の方は「若いやつに何がわかる!」と激怒!)

皆さんは、どう考えますか?

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土屋 龍一郎(つちや りゅういちろう)

趣味はスポーツ全般とバンド活動、読書、芸術鑑賞など。大学卒業後、家業の(株)ツチヤ・エンタプライズ(現・(株)北信臨床)に入社。新規事業開発を担うとともに、1998年(公社)長野青年会議所理事長として、長野冬季オリンピックの大会成功のために尽力。2001年(公社)日本青年会議所の会頭に就任。全国約52000人の会員とともに活動、日本中、世界中に多くの同志を得る。2012年長野市の(株)エムウェーブの代表取締役社長として、エムウェーブ、ビッグハットなどのオリンピック施設の経営を担う。2016年度史上最高益を達成。2017年6月社長を退任。

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(編集後記)

高校生Kさんの思いを受け止めた真剣なやり取りは素晴らしいと思います。
もし、この問を自分に投げかけられたらどう答えるだろうかと考えました。
皆さんはどうですか?きっと答は千差万別「みんなちがって、みんなあり」かなと思います。

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