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【No.1018】代表コラム(18)「続・東京五輪のレガシー」|構想日本 代表  加藤 秀樹|

【No.1018】代表コラム(18)「続・東京五輪のレガシー」

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構想日本メールマガジン【No.1018】 2021.07.15 発行

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<目次>

【1】延期のお知らせ 広島県三原市、静岡県

【2】自分ごと化対談 第二弾『政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶ いま、日本に必要なこと』
プロ登山家・竹内洋岳氏 × 加藤秀樹

【3】構想日本企画シリーズ

「あなたの“うんざり”から社会を考える。」

【4】今後の活動予定

(1)総合戦略の検証と今後を考える「なめがた市民100人委員会」(第5回)7月17日(土) 茨城県行方市

【5】ご紹介

(1) シリーズ特ダネではないけれど メルマガ執筆者 松浦祐子氏より 本日 19:00~20:30

「映像制作を手がける家庭医 孫大輔さんが語る『「映画とヘルスケア、認知症』」

(2)Arts and Creative Mindの杉本志乃氏より

「展覧会」6/7~7/25 「トークショー」

(3)日本の人権問題を世界に伝える エセックス大学人権センターフェロー 藤田 早苗氏より

福島第一原発事故調査 ~国連特別報告者への日本政府の対応~

【6】代表コラム(18)「続・東京五輪のレガシー」

構想日本 代表  加藤秀樹

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【1】延期のお知らせ 広島県三原市、静岡県

7月に入ってから、全国各地で大雨による被害が出ております。
被災された方々には、一日も早く穏やかな日々が訪れますようお祈りすると共に、心よりお見舞い申し上げます。

7月10日(土)~11日(日)に予定していた広島県三原市の事業レビューと、静岡県の施策レビューの一部が延期となりましたのでお知らせします。
延期後の開催日程は、現時点では未定です。

・三原市「2021年度三原市事業レビュー」

市民の中から無作為で選ばれた「市民判定者」と、外部の有識者の「評価者」が、公開の場で市の事業をチェックし「もっと改善すべき点はないか」、「実施方法は適切か」などを判定する取組みです。
三原市では、7月8日(木)に、大雨の影響で天井川の氾濫による浸水等の被害が発生しました。この影響で、全7事業のレビュー全てが延期となりました。

・静岡県「“ふじのくに”士民(しみん)協働施策レビュー」

無作為で選ばれた県民を中心に集まった「県民評価者」が、県の施策をチェックし、議論して改善策を提案します。
この場で生まれた改善策を、翌年度以降の県の施策に反映していくことを目的にした取組みです。

今年度は6事業を対象にしておりましたが、7月3日(土)の大雨の影響で発生した熱海市、沼津市、御殿場市の広範囲に及ぶ水害・土砂災害を受け、全6中の1施策『防災・減災対策の強化』のレビューが延期となりました。

大雨や洪水などの自然災害が発生しやすい季節となりました。
皆さまどうぞお気をつけください。

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【2】☆彡『自分ごと化対談 ツルツル世界とザラザラ世界』☆彡 第二弾

~政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶ いま、日本に必要なこと~

プロ登山家 竹内洋岳氏(日本人初、世界8000m峰全14座完全登頂)をゲストに、加藤秀樹が日本社会のあるべき姿を「下山」にたとえて対談してます。

こちらから →  https://youtu.be/WZ7oFfP0Y80

一瞬の判断が、自分の命に、仲間の命に直結する。自分で考え、判断をくだすこと、そしてその結果に責任を負うこと。
ピークを過ぎた日本社会が、緩やかに下山するにはどうすればいいのか。「下山」「怒(いか)り」をキーワードに、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

☆『自分ごと化対談』第一弾 ~「命」か「経済」か? 『生き物としての人間』の観点から~ JT生命誌研究館名誉館長・中村桂子×構想日本代表・加藤秀樹
こちらから →  https://youtu.be/5cEd33Vbp0I

チャンネル登録と いいね! よろしくお願いします。

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【3】構想日本企画シリーズ

「あなたの“うんざり”から社会を考える。」

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みなさま、今週も“うんざり”企画にご参加いただき、ありがとうございます。

これまでに集まったなかから“うんざり”をお伝えしていきます。

~あなたの“うんざり”に共感します~

【うんざり壱】

・早い時代の流れに対応できない霞が関に“うんざり”(ncd00404さん)

<J.I.>

・コロナ対応の遅さをはじめ、こうした体質を変えていくには、私たちはどうすればいいのでしょう。

【うんざり弐】

・子供を叱らない親。息子の小学校同級生の親が、子供の「自主性」を尊重するとか何とかで、全然叱らない。叱られない子供は他の子に暴力振るったりやりたい放題。「自主性」って言葉、履き違えてません?(Sさん)

<J.I.>

・こういうことが増えていったら、10年後にはどういう世の中になってしまうのでしょうか。

今週の“うんざり”は、いかがでしたでしょうか?

“うんざり”は、時代を映す鑑、皆様のうんざりがこれからの社会への指針になると思います。
みなさんと一緒に、より良い社会を目指し、考えていきたいと思います。

<参加方法>
1、本メールに「“うんざり”していること」「共感した“うんざり”に私からもひと言」「うんざり川柳」などを返信する
2、右記のURL先で「“うんざり”していること」を入力・回答する → https://forms.gle/PkFNDXgrvgadhnvb6
3、Twitter ハッシュタグ 「#うんざり転じて福となる」でツイートしてください
※皆さんからいただいた“うんざり”やコメントを、メールマガジンや構想日本HP、FB、Twitterなどで加工して公表することがありますのであらかじめご了承ください。
※氏名は任意です。ニックネームでも結構です。

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【4】今後の活動予定

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(1)総合戦略の検証と今後を考える「なめがた市民100人委員会」 7月17日(土)

【なめがた市民100人委員会(住民協議会)】第5回 開催

行方市の総合戦略※(2015年からの11年計画)について、これまでの5年間の達成状況などを振り返る。
なめがた市民100人委員会では、無作為に選ばれた市民と総合戦略の見直しを行い、これからの行方市の未来像に向けてどう取り組むかを考える。
※2015年度から10年後の行方市の未来に向けて、政策目標や施策の基本的方向をまとめたもの。

【日時】7月17日(土) 13:30~17:00(予定)

【会場】分科会1(介護、医療、出産、子育て)麻生市役所情報交流センター (行方市麻生1561-9)
分科会2(自治会、交通、教育)行方市麻生公民館 (行方市 麻生1221)
分科会3(農業、観光・産業、情報発信)行方市麻生公民館 (行方市 麻生1221)

【傍聴に関して】新型コロナウィルス感染症の感染防止対策のため、傍聴者は受付けておりません。

☆会場に関するお問い合わせ 行方市政策秘書課(電話:0299-72-0811)

行方市HP → https://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/dir004825.html

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※状況によっては変更もありますので、その点ご了承ください。

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【5】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです

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(1)シリーズ特ダネではないけれど メルマガ執筆者 松浦祐子氏より
「映像制作を手がける家庭医 孫大輔さんが語る『「映画とヘルスケア、認知症』」

朝日新聞が運営するウェブサイト「なかまぁる」がオンラインイベントを開催します。
どうぞふるってご参加下さい。

【日時】7月15日(木)19時~20時30分

【内容】「映像制作を手がける家庭医 孫大輔さんが語る『「映画とヘルスケア、認知症』」
こちらから → https://nakamaaru.asahi.com/article/14379308

【開催方法】オンライン(Facebookライブ)

【参加費】無料(ただし、Facebookのグループへの参加が必要)

FBグループ内で、孫さんが撮影した短編映画「下街ろまん」の視聴もできます。

※「なかまある」とは朝日新聞が運営する情報サイトです こちらから → https://nakamaaru.asahi.com/

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(2)Arts and Creative Mindの杉本志乃氏よりお知らせ
「展覧会」と「トークショー」

Outsider Artと言われる分野の、当会場では3回目の開催となる本展は、現代社会においては不自由とされる障がいのある人たちが生み出す多様な表現を通して、人が生きることの意味や、本当の幸せとは何かを問う展覧会です。
一般社団法人Arts and Creative Mind 代表理事 杉本志乃

○展覧会 アウトサイダーアート展 Our Life is Our Art そしてその先へ=「THE WORLD」

会期:2021年6月7日(月)~7月25日(日) / 11:00~20:00
会場:GYRE GALLERY |東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
*7月17日(土)のギャラリーオープンは13時となります。

詳細はこちら → https://gyre-omotesando.com/artandgallery/outsiderart-2021/

○トークショー 「SEE Nothing, HEAR Nothing, SAY Nothing  → 公然の格差社会へ!」

登壇者:長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長・進化生物学者)× 奥田知志(NPO法人抱樸代表)

7月19日(月)THE WORLD(ACM Gallery)YouTubeアカウントにて公開開始予定https://www.youtube.com/channel/UCXXW9bd63VB-15tPWJWowlg/featured

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(3) 日本の人権問題を世界に伝える エセックス大学人権センターフェロー 藤田 早苗氏より

福島第一原発事故調査 ~国連特別報告者への日本政府の対応~

「福島第一原発事故の避難者調査」での国連特別報告者の訪日要請を日本政府は無視しており、いまだに調査訪問が実現していません。

その一方で、日本が主導した「ハンセン病患者らへの差別撤廃」に関する調査の訪日要請はコロナ禍でも受け入れており、政府に都合の良い報告者は受け入れるというダブルスタンダードです。

これは、入管問題、報道の自由、女性の権利、貧困問題など、すべてに共通する問題です。

調査訪問を実現させるためにも、国連人権勧告が出るたびに筋違いの反論を
する政府の対応の矛盾について知っていただきたいと思います。
また、メディアや私たちにできることは何か、一緒に考えていただければと思います。

「国連人権勧告とメディア・市民の役割」こちらから→ https://www.youtube.com/watch?v=dlmHaeXn5f8

是非ご覧いただき、「 いいね!」もよろしくお願いいたします。

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【6】代表コラム(18)「続・東京五輪のレガシー」

構想日本 代表  加藤秀樹

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「続・東京五輪のレガシー」

先日「東京五輪のレガシー」という文をnote.に寄稿しました。
いつになくたくさんのコメントを頂きました。半分はこの文章が元々はYahooオーサーへの寄稿だったのが、ヤフーからの非公開要請を受けて、note.に移したことについて、あと半分は内容についてでした。

内容に関するものの中には、オリンピックへの嫌みをよくこれだけてんこもりに書けるね!というのもありました。ここでは、note.に書かなかったことを少し書きます。
神宮外苑地域の再開発についてです。

東京五輪は観客を入れるかどうかなど、まだ迷走が続いていますが、再開発はその陰で、ジリジリと進んでいます。そして五輪に劣らず負のレガシーを残すことになると思います。
新国立競技場のためのコンクール募集要項が公表されたのは2012年7月で、その要項では高さ70mまで建築可能という条件が示されていました。
ところが、その時点での外苑周辺の高さ制限は20m。とりわけ国立競技場のある場所は「明治神宮内外苑付近風致地区」に指定され、15m以下に厳しく制限されていました。
そして、デザインがザハ案に決定した半年後の2013年6月、東京都は都市計画変更を行い、この地域の高さ制限を15mから75mに緩和したのです。

その際、JSC(日本スポーツ振興センター 文科省の外郭団体で国立競技場の所有者)。
本部と日本青年館の建て替えを念頭に、容積率を300%から600%に、高さ制限を30mから80mに変更し、外苑に隣接する青山通り沿いの民有地を再開発促進地区に組み入れたのです。
国立競技場に隣接して都営霞ヶ丘アパートがあり、当時約400人が住んでいましたが、住民への説明はほとんど行われず、有無を言わさぬ立ち退きの状態でした。
なんだか北京オリンピックの話を聞くようで、これが「国民の祭典」かという状況がこのころからあったのです。

神宮外苑は、明治天皇の業績を顕彰するため、渋沢栄一や阪谷芳郎ら民間篤志家の請願を受け、神宮内苑や表参道、裏参道と一体整備され、東京の風致地区第1号に指定されました。
そのような歴史的経緯を経て、この地は聖徳記念絵画館とイチョウ並木、樹齢100年の外苑の森を中心とした歴史と美観を保つ、我が国を代表する都市緑地となったのです。

この地の再開発は、このような歴史的文脈やそれを守るために定められた15mの高さ制限を一切無視し、大樹を犠牲にして国立競技場を建て替えるとともに、周辺地域を商業施設化しようとするもので、神宮の景観を損なうだけでなく、イベント開催時の数万人に及ぶ観客移動の安全、防災上の観点からも問題が多いのです。

付け加えると、この地は1943年10月、その多くが帰らぬ人となった動員学徒の壮行会(送る側と合わせて8万人以上が参加したと言われる)が行われ、その21年後の1964年10月には、戦後日本の復興の象徴となった東京オリンピックが同じ場所で開かれるなど、日本の近代化の濃密な歴史を100年単位でたどれる場所なのです。

ザハ案が話題になった当時、国立競技場と周辺の環境を残していこうという熱い運動(「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」現在も活動継続)があり、私もその活動を手伝っていろんな方に会いました。
その時には、もう国会議員からは退いていましたが自民党の右派のボス的な人に連れられて明治神宮の宮司に会いに行ったこともあります。その時彼はこう言いました。「神宮外苑の木は御神木だ!それを大量に伐るのは許せない」それに対して宮司は、終始、経済効果つまりお金の話をしていました。国立競技場でのイベントや周辺の再開発による収入などです。

帰りの車の中で元議員も私も無言でした。同じことを考えていたと思います。

今、NHKのドラマの影響もあり渋沢栄一が大人気です。しかし、渋沢たちの請願の結果、あの地域が最初の風致地区になったこと、オリンピックの陰で、そこが、根こそぎ再開発され超高層ビル群になりつつあることに誰も関心を持っていません。渋沢の著書「論語と算盤」がよく売れているそうですが、五輪にも再開発にも目の前の算盤勘定しか見られません。それは結局算盤をも失うことになる(五輪はすでにそうなっている)ことを渋沢は言ったのだと思うのです。

再開発の方は、着工はまだです。東京五輪の負のレガシーをこれ以上増やさないためにも、私達自身が「自分ごと」として考えたいと思います。

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(編集後記)

東京五輪に向け、来日したトップアスリートの感染が日々報道されています。
東京は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者が1000人を超えました。
この状況下で「安心・安全な大会」というのはどんな姿なのか、私には想像できません。

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*****読者の声*****

アパートの件で感じていたのですが、すんなりたちのきで、何も反発が起きないのは、びっくりしていました。

原宿、青山周辺の、風致地区的景観がなくなること、とてもさびしいですね。全て不動産利益で動いてるのでしょうか?

東京は、都市計画が無いのでしょうか?

加藤氏のレポートで改めて感じました。  G氏

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