【No.1021】片桐 幸雄の10行通信(2021年5月の2)|片桐 幸雄氏|
2021.08.05

【No.1021】新企画:脱線!どちて雑談「どちて?から始まる『言葉が他人ごと化している』話」

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構想日本メールマガジン【No.1021】 2021.08.05 発行

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<目次>

【1】新企画:脱線!どちて雑談
クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹 You Tube公開

【2】今後の活動予定

「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議開催(第4回)8月7日(日) 京都府長岡京市

【3】構想日本企画シリーズ

「あなたの“うんざり”から社会を考える。」

【4】ご紹介

(1)静岡県「令和3年7月大雨災害静岡県義援金」の募集について

(2)Arts and Creative Mindの杉本志乃氏よりお知らせ

トークショー「SEE Nothing, HEAR Nothing, SAY Nothing →公然の格差社会へ!」You Tube公開中

(3)日本の人権問題を世界に伝える エセックス大学人権センターフェロー 藤田 早苗氏より

福島第一原発事故調査 ~国連特別報告者への日本政府の対応~ You Tube公開中

【5】7月の主な新聞・テレビ等メディア掲載 その他

【6】巻末寄稿文

片桐 幸雄の10行通信 (2021年5月の2)

片桐 幸雄

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【1】新企画:脱線!どちて雑談
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第一弾「どちて?から始まる『言葉が他人ごと化している』話」
(クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)

こちらから → https://www.youtube.com/watch?v=SOt5YO_L1Xo

いつもの構想日本とは一味違う、フリートーク新企画!

いい歳になると中々聞けない、世の中に対する素朴な疑問。
それを大人のどちて坊や・谷野栄治(クリエイティブディレクター)が投げかけ、行動する構想家・加藤秀樹が答えていきます。

※どちて坊や…アニメ番組『一休さん』に登場する、“どちて(どうして)?”が口癖のキャラクター。

何が出てくるかわからない、ガチャガチャフリートーク「脱線!どちて雑談」。
対談、会議、講演ではなくテーマの決まっていない”雑談”です。
自由に脱線し放題の雑談から見いだされる、世の中にあふれる疑問とその答え、お楽しみください。

雑談の中で度々、加藤の著書『ツルツル世界とザラザラ世界・世界二制度のすすめ』に関する話題が出てきます。うんざり企画で取り上げている“うんざり”の原因は現代のツルツル化にあると思います。こちらの本を読むことで、より2つの新企画をディープに楽しめます。ぜひ本と動画をセットでご覧ください!

行き過ぎた資本主義や民主主義の危機と言われる時代に対して、新しい世界の在り方を提案する書籍『ツルツル世界とザラザラ世界』

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【2】今後の活動予定

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「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議開催(第4回)8月7日(土)

市民と行政がお互いのニーズや課題を共有し、新しいまちづくりを考える「(仮称)自治振興条例」を策定します。自分ごと化会議(住民協議会)と条例検討委員会がリレー方式で検討を重ね、自分ごと化会議の提案書を基に条例化していく予定です。

「地域団体の役割と連携」が共通テーマ。日常生活で感じている課題を出し合い、公助の今の姿に疑問を持ち、民の役割「自分たちでできること」、「自治会や地域コミュニティ協議会などの地域でできること」、「民間企業やNPOで取組むこと」と、官の役割「行政で取組むこと」を考え、民と官の役割分担と連携のあり方を考える。

「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議(第4回)

【共通テーマ】「地域団体の役割と連携」
【主な内容】第4分科会 こども・子育てに関連するテーマでグループワークを実施。
【日時】8月7日(土) ・13:30~16:00
【会場】長岡京市立産業文化会館(京都府長岡京市開田3丁目10−16)
【傍聴に関して】新型コロナウイルス感染症予防のため、当日の検温、マスク着用等にご協力ください。参加費・無料(事前申込み不要、出入自由)

問合せ先:長岡京市市民協働部自治振興室市民参画協働担当(TEL:075-955-3164)

長岡京市HP → http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000010213.html
構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/nagaokakyo_2021_06/

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※状況によっては変更もありますので、その点ご了承ください。

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【3】構想日本企画シリーズ

「あなたの“うんざり”から社会を考える。」

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社会を見つめる“うんざり”企画、今週もお届けいたします。

~あなたの“うんざり”に共感します~

【うんざり壱】

・政治家があまりにも自分勝手。それを社会が許していること。に”うんざり”(匿名さん)

<J.I.>

・またもやルールが変更となり、コロナは重症者以外は原則自宅療養とのこと。政治家の自分勝手を許さないように、何事も自分ごととして考え、私たち一人一人が声をあげ続けるにはどうすればいいのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。

【うんざり弐】

・一日外廻りしたダケで大量にたまる縦割官庁&課ごと類似メルマガ・販促emlに“うんざり”。(H氏)

<J.I.>

・構想日本のメルマガがそのうんざりに入っていないことを切に願っております。

今週の“うんざり”は、いかがでしたでしょうか?

日々、新しい情報が入ってきます。1.2年前と今とでは、入ってくる情報、内容、関心事は激変していると思います。
そんな中でも、人々が感じる“うんざり”というのは生活実感に根差したものだと思います。“うんざり”転じて福となる。
あなたの生活を少しでも快適にするために、これからも皆さんと一緒に考えていきたいと思います。是非ご参加をお願いします。

<参加方法>
1、本メールに「“うんざり”していること」「共感した“うんざり”に私からもひと言」「うんざり川柳」などを返信する
2、右記のURL先で「“うんざり”していること」を入力・回答する → https://forms.gle/PkFNDXgrvgadhnvb6
3、Twitter ハッシュタグ 「#うんざり転じて福となる」でツイートしてください
※皆さんからいただいた“うんざり”やコメントを、メールマガジンや構想日本HP、FB、Twitterなどで加工して公表することがありますのであらかじめご了承ください。
※氏名は任意です。ニックネームでも結構です。

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【4】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです

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(1)令和3年7月大雨災害静岡県義援金の募集について

構想日本とは縁が深く、2009年からは「事業仕分け」「事業レビュー」「施策レビュー」など継続して実施している静岡県からのお知らせです。

静岡県では、令和3年7月1日からの大雨により、熱海市ほか県東部地域において甚大な被害があったことを受け、被災された方々へお届けする「義援金」を募集しています。よろしければ是非ご協力ください。

「令和3年7月大雨災害静岡県義援金」

受付方法 や お問合せ先 詳細はこちらから →
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-110/chifuku/202107ooamesaigaishizuokakengiennkin.html

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(2)Arts and Creative Mindの杉本志乃氏よりお知らせ

◯トークショー「SEE Nothing, HEAR Nothing, SAY Nothing  → 公然の格差社会へ!」

自己責任論が蔓延し助けてと言えない社会。寄付行為は新しい社会創造のため。日本は身内主義から脱却できるのか?

他人が繋がることの大切さを、進化人類学の権威とホームレス支援の第一人者が語り合う。

登壇者:長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長・進化生物学者)× 奥田知志(NPO法人抱樸代表)

THE WORLD(ACM Gallery) YouTubeにて公開中 こちらから→ https://www.youtube.com/watch?v=kyIjv0W-ssM

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(3) 日本の人権問題を世界に伝える エセックス大学人権センターフェロー 藤田 早苗氏より

福島第一原発事故調査 ~国連特別報告者への日本政府の対応~

「福島第一原発事故の避難者調査」での国連特別報告者の訪日要請を日本政府は無視しており、いまだに調査訪問が実現していません。

その一方で、日本が主導した「ハンセン病患者らへの差別撤廃」に関する調査の訪日要請はコロナ禍でも受け入れており、政府に都合の良い報告者は受け入れるというダブルスタンダードです。

これは、入管問題、報道の自由、女性の権利、貧困問題など、すべてに共通する問題です。

調査訪問を実現させるためにも、国連人権勧告が出るたびに筋違いの反論をする政府の対応の矛盾について知っていただきたいと思います。
また、メディアや私たちにできることは何か、一緒に考えていただければと思います。

「国連人権勧告とメディア・市民の役割」こちらから→ https://www.youtube.com/watch?v=dlmHaeXn5f8

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上記、是非ご覧いただき、You Tubeには「 いいね!」もよろしくお願いいたします。

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【5】7月の主な活動報告

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(1)政策実現活動

7月3日 京都府福知山市「市民懇談会」(4)
7月4日 京都府長岡京市「自分ごと化会議」2班・4班(3)
7月4日 島根県松江市「自分ごと化会議」(5)
7月9日 岡山県新庄村「村づくり自分ごと化会議」(2)
7月10日 京都府長岡京市「自分ごと化会議」3班(3)
7月17日 茨城県行方市「なめがた市民100人委員会」(5)
7月23日 茨城県東海村「”自分ごと化”会議」(3)
7月23日 京都府長岡京市「自分ごと化会議」1~3班(4)
※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 25件

(2)テレビ等メディア掲載

■新聞

7月24日 毎日新聞 広域避難計画案村民が意見交換 東海第2原発
7月24日 東京新聞 東海第二 避難所の狭さに不満も 自分ごと化会議で村民
7月24日 朝日新聞 原発「自分ごと」村民3時間熱論 東海、3回目開催
7月24日 茨城新聞 実効性ある避難計画を 東海第2再稼働問題 「自分ごと化」意見相次ぐ
7月25日 山陰中央新報社 自然エネの可能性を探る 自分ごと化会議in松江 提案書作成大詰め

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【6】片桐 幸雄の10行通信 (2021年5月の2)

片桐 幸雄

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・ある全面広告

第二次世界大戦中の薙刀での軍事教練を受けていると思われる旧制高等女学校の生徒を背景にした新聞二頁にわたる全面広告が掲載された。キャッチコピーには次の様にある。
『ワクチンもない。クスリもない。/タケヤリで戦えというのか。/このままじゃ、政治に殺される。』ここまでは大きな文字で書いてある。そして、キャッチコピーはこう続く。 『私たちは騙されている。/この一年は、いったい何だったのか。/いつまで自粛をすればいいのか。/我慢大会は、もう終わりにして欲しい。/ごちゃごちゃ言い訳するな。/無理を強いるだけで、なに一つ変わらないではないか。/今こそ、怒りの声をあげるべきだ。』
全二面の中央には新型コロナの形状の模型が大きく赤く印刷されていて、右側の頁に上の隅には緊急事態という文言が枠で囲まれている。左頁の下隅に広告主の「宝島社」のクレジットが印刷されている。これだけだが、この短いキャッチコピーの通りである。

・薙刀での軍事教練

5月11日の全2面の大広告はやはり反響を呼んだようで、5月14日付の朝日新聞には次のような川柳が載っていた。▼亡き母の幼なき顔や宝島▼「宝島」とあるのは、広告主の宝島社のことであろう。それはいいのだが、この川柳の選者の評に「話題のタケヤリ広告」とあった。広告の少女たちが握っていたのは竹槍ではなくて薙刀だったんじゃないか、と思い広告を見返した。やはりどう見ても薙刀(の模造品)である。それで軍事教練を受けている姿である。しかしまあ、「タケヤリ」とあまり変わりはしない。こんなものでアメリカの重武装の兵士と闘えと先の大戦中の少女たちは訓練を受けていたのである。少女たちは生きていればもう90歳を超えているはずだが、なんて愚かな訓練を受けたことかと思っているはずだ。僅か70数年前のことである。このとんでもなく愚かな精神風土は、この国に今もなお残っているように思えてならない。

・戦前の風土は払拭されたか

「薙刀での軍事教練」の広告の話を続ける。1945年までの日本とはやはり違うはずじゃないか、とそう言われてみれば、全2面の政府批判の大広告を掲載できるだけでも、大きな変化である。これは監理された社会(権力を自由に批判できる新聞がない社会)との大きな違いである。しかし、1945年以前の写真を使った広告を打たなければならないというのは、どう理解したらいいのか。なにせA級戦犯だった人間が内閣総理大臣になる国である。それを許す風土がこの国にはある。そう考えると、こんな写真を使った広告を掲載する意味も分かってくる。これは日教組が強かった時代に、無意識のうちに反戦教育(「教え子を再び戦場に送るなを」というキャッチフレーズがあった)を受けた老人世代だけの感慨であろうか。前に「とんでもなく愚かな」と形容したが、このやりきれない風土を懐かしく思っている空気は薄くはない。その原因はどこにあるのだろうか。

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片桐 幸雄 (かたぎり さちお)

元道路関係四公団民営化推進委員会事務局次長。1948年生まれ。73年に日本道路公団に入社。主に料金設定や経営企画を担当し、2000年に総務部次長。02年から民営化推進委員会に入る。

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(編集後記)

寄稿文に戦中の軍事訓練の話がありましたが、戦時下標語の1つ「一億火の玉」
レコードになっているそうです。A面: 進め一億火の玉だ B面: 頑張りどころだ
「こらえこらえた一億の堪忍ぶくろの緒が切れた」という歌詞がありました。

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