【No.1033】片桐 幸雄の10行通信 (2021年 6.7.9月mix) |片桐 幸雄氏|※読者の声 1名
2021.10.28

【No.1033】選挙活動と政治活動の違いから始まる「政治家のPR」な話:脱線!どちて雑談 第13話

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構想日本メールマガジン【No.1033】 2021.10.28 発行

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<目次>

【1】今後の活動予定

(1)10月30日(土) 徳島県阿南市 市の事業を市民と見直す「阿南の未来「自分ごと」会議」開催

(2)10月30日(土) 京都府長岡京市 「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議 開催(第5回)

(3)10月30日(土) 福岡県大刀洗町 令和3年度 大刀洗町住民協議会 開催(第1回)

【2】雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談 第13話 You Tube公開

クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹

第13話 選挙活動と政治活動の違いから始まる「政治家のPR」な話

【3】各地からの現場レポート

「オンライン自分ごと化会議」開催レポート 第二弾

国民的議論の先駆け ~Withコロナ時代のアクセスとブレーキを考える~

【4】構想日本企画シリーズ

脱線!どちて雑談が「note」に登場 お遍路から始まる「“歩く”って何だろう」

【5】巻末寄稿文

片桐 幸雄の10行通信 (2021年 6.7.9月mix)

片桐 幸雄

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【1】今後の活動予定

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(1)10月30日(土) 徳島県阿南市で市の事業を市民と見直す「阿南の未来「自分ごと」会議」開催

阿南市では、昨年度に引き続き2度目の事業評価を行います。

「市民が市政運営に対して関心を持ってもらうこと」、「事業評価の結果を参考に事業や予算編成過程の見直しを図ること」、「行政の説明責任を果たすこと」などを目的に公開の場で事業評価を行います。

当日の様子は、インターネット(Youtube)で中継予定です。

※詳細は下記の「阿南市公式YouTubeチャンネル」をご確認ください。
https://www.youtube.com/channel/UC_KfclxxidlMlPKLMR-XinQ

無作為に選ばれた700人の中から応募のあった29名の住民と公募した市内の高等専門学校の学生3名、合わせて32名が市民評価人として参加します。

【日時】10月30日(土) 9:30~16:30(予定)
【対象事業】全5事業(高齢者へのバス乗車券・乗船券の交付、資源ごみ回収の奨励金、地域おこし団体等への補助金ほか)
【会場】阿南市役所1階 あなんフォーラム(住所:徳島県阿南市富岡町トノ町12番地3)
☆会場に関するお問い合わせ 阿南市企画部行革デジタル戦略課(電話:0884-24-8024)
【傍聴に関して】新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用等にご協力ください。なお、傍聴席の数に限りがありますので、3密回避のため入場制限を行う場合があります。参加費・無料(事前申込み不要、出入自由)

阿南市HP → https://www.city.anan.tokushima.jp/docs/2021081100012/
構想日本HP →

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(2)10月30日(土) 京都府長岡京市で「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議開催(第5回)

「地域団体の役割と連携」を共通テーマとして、109名の委員が4つの分科会に分かれて議論。

「自分たちでできること」、「自治会や地域コミュニティ協議会などの地域でできること」、「民間企業やNPOで取組むこと」と、「行政で取組むこと」を考え、役割分担と連携のあり方を考えます。

自分ごと化会議(住民協議会)と条例検討委員会がリレー方式で検討を重ね、自分ごと化会議の提案書を基に「(仮称)自治振興条例」を策定する予定です。

【日時】10月30日(土) 10:00~16:00(予定)
【共通テーマ】「地域団体の役割と連携」
<内容>第2分科会 防災・防犯 10:00~12:30、第1分科会 環境保全 13:30~16:00
【会場】開田自治会館(京都府長岡京市開田3丁目2-4)
【傍聴に関して】新型コロナウイルス感染症予防のため、当日の検温、マスク着用等にご協力ください。参加費・無料(事前申込み不要、出入自由)

※お問い合わせ:長岡京市市民協働部自治振興室市民参画協働担当(TEL:075-955-3164)

詳細はこちらから

長岡京市HP → http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000010213.html
構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/nagaokakyo_2021_07/

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(3)10月30日(土) 福岡県大刀洗町 令和3年度 大刀洗町住民協議会(第1回)

ごみ問題を自分ごと化して考える「大刀洗町住民協議会」 10月30日(土)

「ごみを減らすために、わたしにできること」をテーマに、ごみ問題を自分ごととして捉え、議論を行います。

大刀洗町は2014年に全国で初めての「住民協議会」を実施し、今年度で連続8年目。これまでに参加をしたOB・OGの数は250名以上になります。

大刀洗町の住民協議会は条例に基づく正式な審議会で、今年度は無作為に選ばれた478人の町民のうち、応募した24名が参加します。

【日時】第1回:2021年10月30日(土)13:00~16:00(予定)
【テーマ】ごみを減らすために、わたしにできること
【会場】大刀洗町役場(福岡県三井郡大刀洗町大字冨多819)
【傍聴に関して】傍聴は自由です。
ただし、体調不良や新型コロナウイルス感染症患者との濃厚接触の可能性がある方はご遠慮ください。

詳しくは、大刀洗町のHPをご確認ください。
https://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/page/page_02727.html

※お問い合わせ先:大刀洗町総務課(TEL:0942-77-0171)

詳細はこちらから

大刀洗町HP → https://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/page/page_02727.html
構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/tachiarai_2021/

今後の開催予定:第2回12月19日、第3回2022年1月16日、第4回2月19日。

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【2】雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談

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第13話 選挙活動と政治活動の違いから始まる「政治家のPR」な話

(クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)
こちらから → https://www.youtube.com/watch?v=9ON6goxvG-c

ゆるーく聞けるフリートーク、第13話公開です!
選挙についての雑談です。今回も2人のキレッキレのトークが光っています!

「『政治活動と選挙運動は別』どこで区別しているのか?」「アメリカは投票日はあるけど公示日はない」など

今回も脱線しつつ、世にあふれる言葉や、社会の本質に迫ります!!

「どちてって何?」「ツルツルって?」と思った方は、第1話からチェック!
こちらから → https://www.youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk396uM9C-x2CaPBM8FeOLZdF

自由に脱線しまくりの”雑談”から見いだされる、世の中にあふれる疑問とその答え、お楽しみください。
うんざり企画で取り上げている“うんざり”の原因や、どちて雑談に出てくる話題の根幹には、現代のツルツル化があると思います。

加藤の著書『ツルツル世界とザラザラ世界・世界二制度のすすめ』をお読みいただくと、”どちて”と”うんざり”をディープに楽しめます。

ぜひ本と動画をセットでご覧ください!
こちらから →  https://www.kosonippon.org/wp-manager/book20201207/

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【3】各地からの現場レポート

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「オンライン自分ごと化会議」開催レポート 第二弾

国民的議論の先駆け ~Withコロナ時代のアクセスとブレーキを考える~

10月2日に、第4回オンライン自分ごと化会議を開催しました。

当日は、いわゆる“ワクチンパスポート”の是非や、国民目線で見た日本の医療体制の問題点、Withコロナに向けての国民の期待や心配などの視点から議論を行いました。

☆当日参加した委員の意見の一部をご紹介します。

●12歳以上対象となった時、ワクチンを打とうか迷っている。子どもに打った時のマイナス面が怖い。現場の保育士さんなどの優先順位は大切だと思う。

●ワクチンを打つ、打てない、打たない、など個々の状況を尊重しつつ、陰性証明もパスポート代わりにしていく必要があるのかなと思う。また、ワクチン打ったからといって、いつまでもその免疫が保証されるというのには違和感がある。

●ワクチンパスポートの発行そのものに不満がということではないが、使い方は慎重に考えてほしいと思う。

●「正しく恐れて、明るく自粛」と自分に言い聞かせてきたが、未だに正しく恐れるという部分がわからない。ワクチンに頼ってばかりでいいのか疑問。自分で自分の身は守らなければならないのかなと思う。

これは議論のほんの一部の声です。

参加委員からは、身近な人との話し合いから聞こえた声を伝える意見もたくさん寄せられました。

当日の様子はYouTubeで見ることができます。是非ご覧ください。

こちらから→ https://youtu.be/pcsbtQcYKBI

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【4】構想日本企画シリーズ

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脱線!どちて雑談が「note」に登場

お遍路から始まる「“歩く”って何だろう」

・歩くと目覚める“閉じていた感覚” 瞬間
・瞬間に集中する“お遍路さんモード“とは?
・“歩く”=“考える“→”ひらめき“ 体を動かす

など、大人のどちて坊や・谷野栄治(クリエイティブディレクター)と行動する構想家・加藤秀樹の雑談が、ポンポンと弾んでいきます!

こちらから→  https://note.com/hi_kato/n/n9060bc782e63

※Note(ノート)は、クリエイターが文章や画像、音声などを投稿し、ユーザーが応援できるメディアプラットフォームです。

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【5】片桐 幸雄の10行通信 (2021年 6.7.9月mix)

片桐 幸雄

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法案を出さないということ
政府与党とは何でもできるものである。作りたい法律があれば強行採決もできるし、国会を開きたくなかったら、放っておくことも出来る。しかし、出来上がっている法案を「党内の調整が済んでいない」ことを理由に国会に上程しないことも出来るとは知らなかった。LGBT(レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)差別禁止法案のことである。性的指向(嗜好)のことはほとんど分からないが、それを理由に差別することが許されていいわけがない。まあ、それをそうではないとすることに保守党の保守党たる所以があるともいえるが、この禁止法案が上程されれば可決されること間違いなしで、社会もおおむねそれを歓迎しているのに、党内ではゴタゴタが続き、ついには「もう国会の日程もあまり残っていないから」という意味不明の理由で上程が見送られた。呆れ返って、「くちアングリ」である。しかも、それを反省しないとあっては愛想も尽きようというものだ。

夫婦の姓
茨城県水戸市に「水戸藩士の墓」という墓所がある。いまでも、旧水戸藩士の直系の卑属によってきちんと管理されている。夫婦で一墓のようだ。それが分かるのは、墓石にその墓に埋葬されている人物の姓名とその夫人の婚姻前の姓が刻まれているからだ。たとえば、仮称であるが、「武田孫七郎、夫人小野氏 之墓」のようにだ。夫人に婚姻前の姓を名乗らせるのが当たり前だったのであろうか。侍だけの墓所を作るという発想は賛同し難いが、夫婦と言えど姓は終生別であり、しかもそのことが明治民法が施行されるまで続いたというのは印象深い。もっとも、人口の大半を占めていた農民にはそもそも姓などというものがなく、別姓か同姓かという議論は存在しようがなかった。そう考えると、夫婦同姓というのは、百数十年前に旧民法を制定する際に当時の政府の意向で定められたものに過ぎないということが分かる。どうして夫婦は同姓であるべきだと拘るのであろう。

瞬間の判断
「今すぐにやるか、永遠にやらないか」であって、「少し留保する」「あとで考える」はない、と思った方がいい。私の場合は年齢のせいで、もう後がないからそうなるのだが、そう考えた瞬間、「政治というものもやはりそうなのではないか」と思い始めた。その瞬間、瞬間に判断を求められるというのも、それが政治家というものかもしれないが、つらいものだ。しかし、それがなかったら、政治家にはなるべきではない。「判断が遅い」のではない。判断が求められるその瞬間に判断するということが出来ないのだ。しかし、「それができない」と分かった瞬間に政治家を辞めることは出来るはずだが、「権力の味」を知ってしまったら、もっと出来ないことかもしれない。

製造物責任
責任など最初からない政党にたいして「責任はどうするのだ」と言ってみても始まらない。責任感のない政党に権力を握らせ続けてきた有権者のほうがよほど責任を問われることになる。同じようなことを考える人もいるようで、とある夕刊に、「有権者の『製造物責任』も重いよね。もうすぐ総選挙」とあった。問題はこの記事を誰が読んでいるか、だ。新聞を読んでいる家庭の投票率は新聞を購読していない家庭に比べて段違いに高いが、なにせ購読者の高齢化が進んでいる。彼らが「製造物責任」を感じたとしても、投票行動にすぐに結びつくわけではない。そう考えると、有権者の製造物責任(に関する反省)が総選挙の結果に如何に現れるかについては暗澹たる思いがある。

投票の呼びかけ
大手外食チェーン、サイゼリアの経営トップが「投票に行くように」と呼びかけたという。言い分はこうである。酒類販売をめぐる政府の一連の対応について、「こういう状況を作ったのは政治家だけなのか。実は我々にも責任があるんじゃないか」。「必要なことは権利行使だ」。──そのとおりである。そうは思うものの、経営者が従業員に向かって投票を呼びかけねばならないほど、この国では誰も選挙に行こうとしない。だから政治家は選挙民を小馬鹿にして、選挙民を無視した政策選択をする。それが分かっていながら、投票をするという選択をしない。「投票をしよう」という経営者の呼びかけが、それだけ妙に胸に響く。

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片桐 幸雄 (かたぎり さちお)

元道路関係四公団民営化推進委員会事務局次長。1948年生まれ。73年に日本道路公団に入社。主に料金設定や経営企画を担当し、2000年に総務部次長。02年から民営化推進委員会に入る。
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(編集後記)

「はてしない物語」に出てくる国、ファンタージエンを崩壊に導いた『虚無』。
読んだ当時どころか、つい最近まで「虚無」の持つ恐ろしさに気づきませんでした。
一人(一票)では何も変わらないと思わずに、自分の力を信じて投票してほしいと思います。

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**********読者の声*************

片桐翁のコラムを読んで

有権者の「製造物責任」論はその通りですね。10月31日の衆院総選挙の結果は、「製造物責任」の取り方が正しかったと言えるのか甚だ疑問です。この状態がいつまで続くのか分かりませんが、有権者用のPL法はありませんので、付き合わされることになることがとても憂鬱な、選挙明けの気持ちです。一方、自治体選挙(首長、議員)における有権者住民の「製造物責任」 の取り方には、国政と違う責任の取り方が投票以外にいくつかあると思います。片桐先生や構想日本がその力になってくれることを願います。 N氏