【No.1038】片桐 幸雄の10行通信 (2021年6月の2) |片桐 幸雄氏| 読者の声1名
2021.12.02

【No.1038】脱線!どちて雑談 第20話 歩き方教室から始まる「不要不急なことしかしない人間」

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構想日本メールマガジン【No.1038】 2021.12.02 発行

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<目次>

【1】雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談 第20話 You Tube公開

クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹

第20話 歩き方教室から始まる「不要不急なことしかしない人間」

【2】《自分ごと化対談》第三弾

小説家・平野啓一郎×構想日本代表・加藤秀樹
~生活実感から、市民社会をどう作るのか~ <前編・後編>

【3】ご紹介

(1)Arts and Creative Mind の杉本志乃さんより公募展主催のお知らせ

「ART DEMOCRACY」 (アートデモクラシー) Inclusive Art Fest 2021 12月3日~12月5日

(2)熊谷美術館・熊谷家住宅 ~クラウドファンディングのお知らせ~
<江戸時代から続く歴史遺産と日本最古のピアノを未来へ>

(3) 天岩戸「注連縄(しめなわ)張り」神事 ~クラウドファンディングのお知らせ~

【4】巻末寄稿文

片桐 幸雄の10行通信 (2021年6月の2)

片桐 幸雄

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【1】雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談

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第20話 歩き方教室から始まる「不要不急なことしかしない人間」

(クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)

こちらから → https://www.youtube.com/watch?v=CnBioPcwf1A

ゆるーく聞けるフリートーク、第20話公開です!
歩き方から始まる雑談です。今回も2人の ”すべて不要不急、でも何かがキラリ”というトークをお聞きください。

・「正しい歩き方」はあるのか。
・動物には、歩き方に人間ほどの差はない。
・人間は余計なことばかりしている。

今回も大きく脱線しつつ、世のなかの動向や、社会の本質に迫ります!!
「どちてって何?」「ツルツルって?」と思った方は、第1話からチェック!
こちらから → https://www.youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk396uM9C-x2CaPBM8FeOLZdF

自由に脱線しまくりの”雑談”から見いだされる、世の中にあふれる疑問とその答え、お楽しみください。

うんざり企画で取り上げている“うんざり”の原因や、どちて雑談に出てくる話題の根幹には、現代のツルツル化があると思います。
加藤の著書『ツルツル世界とザラザラ世界・世界二制度のすすめ』をお読みいただくと、”どちて”と”うんざり”をディープに楽しめます。

ぜひ本と動画をセットでご覧ください!
こちらから →  https://www.kosonippon.org/wp-manager/book20201207/

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【2】《自分ごと化対談》 第三弾

小説家・平野啓一郎氏 × 構想日本代表・加藤秀樹

~生活実感から、市民社会をどう作るのか~ <前編・後編>

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コロナ禍で様々な社会問題が顕在化し、行き詰まった日本社会に解決の一石を投じる《自分ごと化対談》シリーズの第三弾。

今回は、小説家の平野啓一郎氏をゲストに迎え、現代日本の抱える問題や、人と人とのコミュニケーションのあり方など、様々な視点からの対談です。

日頃から、ツイッターなどSNSで「公」や「政治」に関しても様々な発言をされている平野啓一郎氏。対談内容が多岐にわたり、かつ凝縮された内容となったため、<前編・後編>でお伝えいたします。

<前編>はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=yr86REjZ-OE

<後編>はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=PV8kG4JKeJk

【概要】
今回の対談では、グローバル化、AI、コミュニケーションコスト、教育など、話の内容は多分野にわたります。

<前編>では、『自分ごと化』を利己的に捉えるのではなく、自らの生活実感から「公共」を考える足掛かりにできないか。若者たちが何故政治に深く関わらないのか。「公共」を考えるときにいきなり「国家」へと飛躍してしまい、「市民社会」は置き去りにされていないかなど。

<後編>では、自分の住んでいる町に関わることから始まる政治参加への可能性や、AIがもたらす未来とは、少子化の進む日本での教育に対する重大な懸念など。

ゲスト自身の経験や生活実感のなかから対談が進んでいきます。是非ご覧ください。

<前編>
【Chapter1】社会課題を「自分ごと化」するとは
【Chapter2】生活実感の中から「国や社会をどうしていくのか」を考える
【Chapter3】グローバル化がもたらした地球全体の画一化

<後編>
【Chapter4】自分の暮らしや地域を変えていくと、国は変わる
【Chapter5】AIと人間の未来
【Chapter6】日本の教育と子どもたちの将来
【Chapter7】“人の幸せ”とは「生活実感のなかから」
加藤秀樹の「今日のひと言」

※ゲストプロフィール※

平野啓一郎氏
小説家。1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。

☆過去の対談☆
第一弾 JT生命誌研究館名誉館長・中村桂子氏
第二弾 プロ登山家・竹内洋岳氏

こちらから → https://www.youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk3-GPkMkQsCiYupO4L9rS3fQ

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【3】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです

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(1) Arts and Creative Mind の杉本志乃さんからのお知らせ

「ART DEMOCRACY」 (アートデモクラシー) Inclusive Art Fest 2021 12月3日~12月5日

★「ART DEMOCRACY」 Inclusive Art Fest 2021★

アートは、私たちに新たな視点をもたらします。
生きることと密接に結びついた自由な表現は、エネルギーに溢れ、人々の心を揺さぶります。
未来の持続可能な社会を考えるとき、大切なのはインフラを整えることではなく、私たちの心の中の差別や偏見をなくすことです。

本展は、障がい者やアカデミズムの外側で生まれる多様なアートを分け隔てなく評価し、彼らの活躍の場を広げると同時に、こうした価値を共有するコミュニティを育むことを目的として開催されます。

会期:12月 3日(金) 4日(土) 11:00 ~ 20:00
12月 5日(日) 11:00 ~ 19:00
会場:東京都渋谷区神宮前5-31 TRUNK(HOTEL) ROOM101
主催:「ART DEMOCRACY」Inclusive Art Fest 2021実行委員会

詳細はこちらから → https://acm-artdemocracy.com/

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(2) 熊谷美術館・熊谷家住宅~クラウドファンディングのお知らせ~
<山口県萩市で400年、歴史遺産と日本最古のピアノを未来へ>

熊谷家は江戸時代より萩・長州藩の筆頭御用商の家で、代々受け継いできた美術品、茶道具、文書などの資料を保存公開するため、熊谷家住宅を熊谷美術館として開館しました。
ドイツ人医師シーボルトと交流があり、帰国の折、シーボルトは愛用のピアノを託します。
鳴滝塾の門弟達を支援、幕末には、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文他、多くの志士たちが熊谷家を訪れました。

こうした大切な歴史の息づく文化財、歴史的建造物を懸命に守ってきましたが、建物の老朽化が進み、温暖化による自然災害により損傷が著しく、存続には修復が必要ですが、コロナ禍が追い討ちとなり、自力ではどうにも出来ないのが現状です。

今回、貴重な歴史的建造物、そこに生き続ける先人たちの思いを後世に繋げていくために、広く皆様からのご支援を募ることを決意しました。
皆様の温かいご支援を宜しくお願い申し上げます。

■熊谷美術館クラウドファンディングページ(READYFORにて実施)

第一目標金額300万円は達成しました。ありがとうございます。

〇ネクストゴール:700万円 (12/2現在 547万)
〇募集期間:11月3日(水)~12月26日(日)23時

お陰様で第一目標金額は達成いたしましたが、300万円で修復できる箇所はごく一部に限られます。引き続きのご支援をお願い申し上げます。

クラウドファンディングの詳細はこちらから →  https://readyfor.jp/projects/kumayaartmuseum?fbclid=IwAR2NtRry8XtSzGoyhxbrQexy_ZSBquTIRSqGEyrP7MAgEFWPvzVRhtpSrP0

返礼品(一例)
・シーボルトのピアノ演奏体験
・著名な陶芸家からの特別限定記念品(茶碗、ぐい呑み、ほか)

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(3) 天岩戸「注連縄(しめなわ)張り」神事 ~クラウドファンディングのお知らせ~

宮崎県高千穂町にある天岩戸神社では、コロナ禍の昨年12月、古事記・日本書紀になぞらえてご神体の「天岩戸」に、注連縄を張る神事を初めて執り行いました。

疫病はびこる令和の時代に生まれた神事が100年、1000年と継承され、未来の世代が困難に見舞われた際に、この神事が執り行われたことを伝えていきたいと思っております。

皆さんと一緒に地域を盛り上げ、伝統行事として後世に残すため、campfire(キャンプファイヤー)を利用したクラウドファンディングをスタートいたしました。

ぜひ、天岩戸神社や高千穂町を知って頂き、コロナ禍が明けましたら実際に御神体に張られたしめ縄を見て頂きたいと思います。
天岩戸神社宮司 佐藤永周氏より

■天岩戸神社クラウドファンディングページ(campfireにて実施)

〇目標金額:500万円 (12/2現在 369万)
〇募集期間:令和3年11月1日(月)~令和3年12月22日(水)
クラウドファンディングの詳細はこちらから → https://camp-fire.jp/projects/view/508721

返礼品(一例)
・御神体にかけた「しめ縄」を使用! 限定 お守り&お礼状
・天岩戸神社特製の御朱印帳に、今年のしめ縄張り神事当日限定の御朱印を押印

~令和3年 注連縄張り替え神事概要~

日時(予定):令和3年12月21日(火)15:00~21:00(前夜祭)
令和3年12月22日(水) 6:50~10:30(本祭)
神事の詳細はこちらから → https://amanoiwato-jinja.jp/publics/index/1/detail=1/b_id=3/r_id=207#block3-207

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【5】片桐 幸雄の10行通信 (2021年6月の2)

片桐 幸雄

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水害と学校
生まれた家は小学校のすぐそばにあった。目の前を信濃川の二次支流が小さく流れており、それにかかる小さな橋を渡るとすぐに小学校であった。私の曽祖父がこの家を入手したと言う。顔も知らない曾祖父に感謝したい位だった。しかしある夏、二次支流が氾濫した。後にも先にもこの時だけである。二次支流の右岸にあった生家は濁流につかり、流れ込んだ泥をかきだすのにひどく難儀をした覚えがある。泥出し作業に追われていたから、小学校がどうなっていたか記憶は全くない。しかし、二次支流と接してその左岸にあった小学校が水難を逃れたとは考えにくい。周りを田んぼに囲まれていた小学校も多分濁流に襲われたはずだ。大正の初期に、当時としては珍しい鉄筋コンクリート作り3階建てで作られた校舎も、何度か避難所として使ったことのある体育館も水に浸かったのであろう。小学校は災害から最も遠かったはずなのに、まさか二次支流が氾濫するとは思わなかったのではないか。

学校と寺の門
防犯上、学校の門は極力閉めるようにしているという記事があった。昔、「学校の門と教会の門は鍵をかけてはいけない。誰が来てもいいからだ」という文章に出会った。その時は、「その通りだ」と思った。教会や寺はまだ無錠の施設も多い。教会や寺には。拝観料を取るような一部の教会や寺院を除いて、門はあっても、門扉がないのが普通であろう。だが、そこには貴重な文化財があることも多い。それが施錠されるのは時間の問題であろう。学校は文化財とは無縁である。私自身、小学校から大学まで四つの学校に通ったが、どの学校にも、校門はあっても、門扉はなかった。校舎の中はともかく、校庭やグラウンドには誰もが自由に入れた。大体、校門に門扉がある方がおかしいのである(いつか、「遅刻」を理由に生徒が校門で圧死するという事件が起きた時、そう思った)。それが、防犯上、門扉を閉じざるを得ないのだという。地域における学校や寺(教会)の意味も変わってきたのであろうか。

硬度の柔らかい鉛筆
新聞を読んでいたら次のような短歌に出会った。「握力計の知らざるちから身にありて4Bの鉛筆に文字現るる」。作者は筋ジストロフィーに冒され、体中の筋肉の自由が利かなくなりつつあるという。短歌や俳句といった短詩には心得がとんとないから、この短歌のよしあしを論じることはできない。しかし、筆圧が全くない人間としては、「4Bの鉛筆に文字現るる」というのは実感できる。昔から多くの人達がHBの鉛筆を当たり前のように使うのが不思議でしようがなかった。私がHBの鉛筆を使うと、文字がかすれてほとんど見えなくなる。それで日常的には3Bの鉛筆を常用していた。これならば、筆圧の弱い人間でも文字がかすれるということはあまり心配しなくて済む。その後、PCを常用するようになり、鉛筆の硬度のことは気にすることが無くなったが、今でも机の中には3Bの柔らかい鉛筆が何本かおいてある。いつかまた、柔らかい3Bの鉛筆を使いたいものだ。

性生活と権力
長い間、一組の夫婦が産めるのは一人あるいは二人とされてきた中国が、子供は三人まで容認するという。これは夫婦の性生活に権力が介入するということである。人間の再生産は社会生活の基礎をなす部分であり、そこに介入したのは中国共産党しかいない。しかも、中国人民はその介入を受け入れてきた。今回も異論は出そうもない。やっぱり異常な光景である。この異常さが異常と受け止められないということはもっと異常なことかもしれない。「お前みたいに正論ばかりを言っていたのでは、中国の人口爆発は止められはしない」と反論されそうだ。けれど、人口縮小を防ぐために「産めよ、殖やせよ」と政府が掛け声をかけるのも、同じように変だ。何人産もうがカップルの勝手であろう。

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片桐 幸雄 (かたぎり さちお)

元道路関係四公団民営化推進委員会事務局次長。1948年生まれ。73年に日本道路公団に入社。主に料金設定や経営企画を担当し、2000年に総務部次長。02年から民営化推進委員会に入る。
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(編集後記)

早いものでもう師走ですね。今年は少しイルミネーションも見られるようです。
とはいえ、新たに見つかったコロナの変異株が既に日本にも入っているようです。
ギリシャ文字13ニュー、14クサイを何故か飛ばして15番目のオミクロンと命名。

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*************読者の声*************

「性生活と権力」についての件に、中華人民共和国の人口政策を引用した内容がありますが、他国の政策・制度に対し「異常」と言う言葉を使う事の「異常さ」を筆者は理解できているのでしょうか
他国の政策・制度に対し、はき違えた「グローバル」思想に基づき、これは国際的におかしい、ほかの国ではそんな事をやっていない、などの論調で他国批判を行う言説が安倍政権後、特に国内で増加し、メディアまでその風潮に便乗するような「ヘイト記事」を垂れ流す、それを閉塞した自国社会への不満のはけ口として求める読者と言う本邦の「異常さ」、指摘をすべきはここではないのでしょうか
無論、本邦においても、他の多数の国家においても、子供の数を国策で縛るような制度を取っている国はごく少数であり、その意味からすれば「特異」である事は事実であっても、それは当該国家における世代間の人口バランス、社会保障制度、労働力、経済状況、食料・資源に対しての適切な人口etc.等によって各国が各々考えるべきであり、それを他国の価値観で評する事は単なる「内政干渉」であり、ともすればその事を発端に両国の関係を悪化させる「外患誘致」にもなりかねません
限定されたメルマガの場とは言え、公の場に言説を出す時点で、他国の政策・制度や文化・風習等に対し、批判的な論は不適切と考えます
これが逆の立場で、本邦がマイノリティ側であるような政策・制度に対し、諸外国(特にアジア近隣諸国)から批判的言説があったら何と言って反発するか、そこを考えれば他国批判で盛り上がる本邦の「異常さ」こそ、自己批判を行うべきものであると思いますが… ?

P.N. 元自動車業界のA氏