【No.1044】「タリバン支配下のアフガニスタンにおける医療系学生への支援のお願い」 |医療ガバナンス研究所 尾崎 章彦氏|
2022.01.20

【No.1044】SDGsを「自分ゴトバ」に翻訳すると、どうなる?大刀洗町のスーパー公務員村田まみ氏とどちて雑談

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構想日本メールマガジン【No.1044】 2022.01.20 大寒 発行

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<目次>

【1】雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談 スーパー公務員・村田まみ氏と雑談

第24話 SDGsを「自分ゴトバ」に翻訳すると、どうなる?

【2】今後の活動予定

1月24日(月) 富山県「富山県官民協働事業レビュー」 初開催

【3】お知らせ

(1) 受講生募集中 今週末から開催 まだ間に合います!

オンライン×フィールドワーク研修で学ぶ「自治みらい塾2022」~現場から地域、日本を変えるための考え方、手法~

(2) 「ふるさと住民票(R)」in中央学院大学 ~学生向けに初授業~

(3) 代表 加藤秀樹 #noteはじめました

【4】巻末寄稿文

「タリバン支配下のアフガニスタンにおける医療系学生への支援のお願い」

医療ガバナンス研究所  尾崎 章彦

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【1】雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談
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どちて雑談に初ゲストが飛び込み参加!

通称、女豹のスーパー公務員、村田まみ氏をゲストに迎え、わかったふりをしてしまう言葉「SDGs」について、考えます。
是非、ご覧ください。

第24話 SDGsを「自分ゴトバ」に翻訳すると、どうなる?
(スーパー公務員・村田まみ×クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)
こちらから → https://www.youtube.com/watch?v=1PyrijzYPqY&feature=youtu.be

・SDGsって、自分なりの言葉にしたら、どう翻訳する?
・SDGsの浸透は、「お金が動く」がキーワード
・SDGsという言葉が、そもそも出てこなかった時代の暮らし

「どちてって何?」「ツルツルって?」と思った方は、第1話からチェック!
こちらから → https://www.youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk396uM9C-x2CaPBM8FeOLZdF

ぜひ本と動画をセットでご覧ください!
こちらから →  https://www.kosonippon.org/wp-manager/book20201207/

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【2】今後の活動予定

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1月24日(月) 富山県「富山県官民協働事業レビュー」 初開催

2022年度の予算編成に向け、事業の見直しなどが必要な3事業を、外部の視点で事業評価を行う。

【日時】2022年1月24日(月)13時00分~16時45分(予定)
【会場】富山県民会館(富山県富山市新総曲輪4−18)
【対象事業】・創業支援 ・国際工芸アワード ・園芸産地支援

傍聴など、詳細はこちらから

富山県HP →https://www.pref.toyama.jp/1103/kensei/kenseisanka/kenseisanka/kanminkyodo/00000002.html
構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/toyama_2021/

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【3】お知らせ

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(1)「自治みらい塾2022」受講生募集

オンライン×フィールドワーク研修で学ぶ「現場から地域、日本を変えるための考え方、手法」

自治みらい塾は、地方自治の先進事例を基に、多様なものの見方と実践的な知恵の出し方を学び合い、また同じ志を持つ横のつながりを作る場です。

■自治みらい塾 <3つのポイント>

・まちをどうしていくのか(福祉を軸にする? 観光に力を入れる? 何をやっていく?)
・まちの人たちの意思をどう反映していくのか
・財政はさらに厳しくなり国の支援も減る中で、どう自立していくのか

■日程(全3回・4日間)

第1回:1月23日(日)14時~17時【Zoomでのオンライン研修】
第2回:2月19日(土)10時~17時
2月20日(日)10時~15時(予定)【現地&Zoomでのオンライン研修】※
第3回:3月26日(土)13時~17時(予定)【Zoomでのオンライン研修】
※第2回は福岡県大刀洗町で、1泊2日(現地)。

■受講料:25,000円(税込)※別途:旅費・宿泊費・食費等は各自ご負担ください。

■募集人数:定員25名

■応募資格:地域の課題解決や未来創造のために、考え行動したいと思っている人(年齢や役職等は問いません)

■プログラム概要:全回「オンライン(Zoom)」で受講可能。(後日、アーカイブ視聴も可)

■応募方法
・「Googleフォーム」からのお申込み こちら→ https://forms.gle/7MpwP2PqvfoMhc1D9
・HPから「申込み用紙」をダウンロードし、メール又はFAXでお申し込み こちら→ https://www.kosonippon.org/wp-manager/jicjimirai2022/

詳細はこちらから → https://www.kosonippon.org/wp-manager/jicjimirai2022/

確認事項、ご不明な点ついては、下記のお問合せにご連絡ください。

お問合せ・申し込み先 構想日本:永由、浮城
TEL:03-5275-5607 FAX:03-5275-5617 Email:jichimirai@kosonippon.org

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(2)「ふるさと住民票(R)」in中央学院大学 ~学生向けに初授業~

2021年12月13日、中央学院大学の「我孫子市連携講座」でふるさと住民票(R)のことを話す機会をいただきました。その時の様子をブログに書きました。
学生が、地元や地方のことを考えるきっかけになれればうれしいです。

ぜひブログをご覧ください。

「ふるさと住民票®」in中央学院大学 ~学生向けに初授業~

※ふるさと住民票(R)とは
人口減少の時代には、居住人口を増やそうとすると自治体間の人の取り合いになります。そこで、その町に関わってくれる人=「関係人口」を増やす仕組みとして考えられたのが「ふるさと住民票(R)」です。2021年12月現在、全国のふるさと住民は5,000人を超えています。

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(3)代表 加藤秀樹 #noteはじめました

これまで、noteに掲載されたものをご紹介します。

ツル・ザラエッセイ
(1)「ツルツルになった歌」  https://note.com/hi_kato/n/n70e97945ea37

「生き物としての人間」の視点から私たちが直面する問題を整理する≪1≫ https://note.com/hi_kato/n/n08df5c59b055

どちて雑談や自分ごと化対談も、今後、随時掲載していく予定です。どうぞご覧ください。

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【4】「タリバン支配下のアフガニスタンにおける医療系学生への支援のお願い」

医療ガバナンス研究所 尾崎章彦

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私は、2019年末の新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、アフガニスタンの医師や研究者の研究を支援しています。その中で、印象深かったのが、医学生のショーラ・カデリさんです。彼女は第一次タリバン政権下の1997年にアフガニスタンで生まれ、女性の権利や健康が抑圧されている様を目の当たりにしながら育ちました。タリバン政権が崩壊したことで、彼女は2002年には学校に通うことを許され、大学入試で抜群の成績を修め、イラン・テヘランの医科大学に進学しました。現在は、カブールのカテブ大学に籍を置き、様々な調査を行っています。

彼女は、第一次タリバン政権が崩壊した後も、「アフガニスタンにおいては、しばしば女性の健康や権利が抑圧されてきた」と言います。そして、そのような現状を憂い、将来は産婦人科医となってアフガニスタンに戻り、女性の健康に貢献することを目指していました。しかし今回のタリバンの帰還により、彼女は一旦アフガニスタンに戻ることは諦め、米国において更なる教育の機会を求める予定です。既に、テキサス州ベイラー大学が彼女を迎え入れることを表明しており、また、ハーバード大学の短期研究トレーニングプログラムへの参加も認められています。

ただ、プログラムの参加費6950米ドル(約79万円)を自ら賄うことが難しく、先日彼女の支援活動を行いました。幸いなことに、今回は、ご支援をいただくことができ、彼女の授業料、渡航費と当座の滞在費も賄うことが可能となりました。

しかし第二次タリバン政権下で、彼女の他にも才能ある医療系学生が教育の機会を奪われています。私は、ショーラさんのような優秀な医療系学生を支援していくことで、将来アフガニスタンに変革をもたらす力になりうると考えています。

不躾なお願いではありますが、読者の皆様に、アフガニスタンの学生がそれに相応しい教育を受ける機会に恵まれるよう、ご支援をいただけますと幸いです。

最後にショーラ・カデリさんの言葉をお伝えします。

私はアフガニスタン出身の女性学者・研究者ショーラ・カデリ(Shohra Qaderi)と申します。私はアフガニスタンのマザレ・サフリフで生まれ育ち、第一次タリバン政権崩壊後後の最初の世代として、2002年から学校への通学を認められました。2014年に学校を卒業し、2015年の大学入学試験(Kankor)において、25万人中1番の成績を修めることができました。その後、奨学金を提供いただいたイランにおいて、医学を学んでまいりました。私は、アフガニスタンの発展に、公衆衛生的な観点からも貢献したいという強い情熱を持っています。そして幸運なことに公衆衛生学についても学ぶ機会を得て、公衆衛生学修士(MPH)の学位も取得しています。

私の目標は、アフガニスタンの人々、特に女性のための研究活動を継続・強化することです。そして今回私が参加するハーバード・メディカルスクールでの1年間の大学院研究プログラムは、このようなキャリア・プランを実現する上で、大いに役立つと信じています。今回、日本の方々から資金援助をしていただいたことで、はじめてプログラムに参加することができたと考えています。プログラム終了後は、米国で博士研究員として勤務する予定ですが、将来的にはアフガニスタンに戻り、日本の皆様からのご支援を現地の方々に還元できるように努力したいと思います。

アフガニスタンには、才能を開花させ技術を向上させるために、このような支援を受けるに値する優秀で意欲的な学生や若者が大勢います。残念ながら、タリバンがアフガニスタンを支配した後、これらの若い学生に対する多くの資金援助や奨学金の機会は取り消され、彼らが世界のトップレベルの大学で学び、能力を高めることは困難な状況になりました。私は、このような資金援助は、学生の個人的な成長やキャリア目標だけでなく、アフガニスタンや世界の発展にも役立つと信じています。どうか皆様のご支援をお願いいたします。

『ご支援のお願い』

医療ガバナンス研究所の寄付申込フォームに入力後、下記の口座に振り込みをお願いいたします。
なお、通信欄に「ショーラさん寄付」など、振り込み目的がわかるようご記載いただければと思います。

寄付申し込みフォーム  https://www.megri.or.jp/endow 銀行名:楽天銀行(銀行番号0036)
支店名:第一営業支店(支店番号251)
名義:特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所
カタカナ:トクヒ)イリョウガバナンスケンキュウショ
口座番号:普通 7623914

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尾崎章彦(おざき あきひこ)

2010年東京大学医学部医学科卒。2020年帝京大学公衆衛生大学院後期博士課程修了。福島県浜通り地方で乳腺外科医として診療に従事しながら、東日本大震災と福島第一原発事故後の健康影響を中心に、医療者・医療者の金銭的利益相反の問題や新型コロナウイルス感染症の問題、南アジア地域の健康問題など多方面に活動中。

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(編集後記)

今日は大寒。ごく個人的には、平安末期の武将・木曽義仲の命日です。
例年は大津市の義仲寺まで墓参に行くのですが、コロナの急拡大で2年連続中止。
皆様もコロナ疲れはあると思いますが、心と体のバランスを取りつつ、あと少し、乗り越えて参りましょう。

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