【No.1054】片桐 幸雄の10行通信 (2021年7月の2) | 片桐 幸雄氏|
2022.03.31

【No.1054】noteで伝える 平野啓一郎氏との自分ごと化対談  ~生活実感から、市民社会をどう作るのか~

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構想日本メールマガジン【No.1054】 2022.03.31 発行

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<目次>

【1】身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか

【2】構想日本企画シリーズ

(1)「note」で、伝えたい 構想日本

~生活実感から、市民社会をどう作るのか~ 自分ごと化対談(小説家 平野啓一郎氏)

(2)ふるさと住民票(R) 琴浦町(鳥取県)が仲間入り

【3】ご紹介

(1)本日終了 【18歳の挑戦】ゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」を、全国に広めたい!クラウドファンディングのお知らせ

(2)一般社団法人世界の子供たちのために(CheFuKo) 「ウクライナ子ども救済基金」設立

(3)【署名キャンペーン】神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!

渋沢栄一ら有志のもと、国民の寄付と勤労奉仕によって実現した神宮外苑

【4】巻末寄稿文

片桐 幸雄の10行通信 (2021年7月の2)

片桐 幸雄
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【1】身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか。どうぞ、ご一緒に。

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皆様からのツルザラが続々届いています。今後、順次お伝えしていきたいと思います。

▼仕分けの中身

1、あなたの身近で「ツルツル」だと思うものを教えてください。(複数回答可)
例:コンビニ弁当、真っすぐなきゅうり、ペットボトル、タワーマンション

2、あなたの身近で「ザラザラ」だと思うものを教えてください。(複数回答可)
例:手作り弁当、曲がったきゅうり、マイ水筒、古民家

▼下記、グーグルフォームよりご回答ください。
https://forms.gle/EosCiVcQWP2tZfum9

<背景>

私たちの暮らしは、科学技術や経済成長のおかげで豊かで便利になりました。
今の社会は、経済を成長させ「お金が増えるとみんなが幸せになる」が前提です。

そのために自由化・効率化=ツルツル化(効率の悪いものを極力減らすこと)をしてきました。
昔からの生活にある、デコボコ・ザラザラ(手間をかけてものを作ること、習慣の違いなど)を減らし、物もお金も人も画一化し、効率的に動かし、今やツルツル・ピカピカです。

構想日本はザラザラ社会の方が平和で、多くの人が幸せになれると考えています。SDGsとはツルツル化を見直そうという運動とも言えます。しかし、世界はまだツルツル化が進んでいます。

そこでまずは、ツルツルとザラザラの両方が選択できる世界二制度の仕組みを考えようと提案しています。参考:加藤秀樹著「ツルツル世界とザラザラ世界 世界二制度のすすめ 」

詳細はこちら 構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/turuzara_0308/

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【2】構想日本企画シリーズ

(1)「note」で、伝えたい 構想日本

~生活実感から、市民社会をどう作るのか~ 自分ごと化対談(小説家 平野啓一郎氏)

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コロナ禍で様々な社会問題が顕在化し、行き詰まった日本社会に解決の一石を投じる《自分ごと化対談》を、noteにしました。

今回は、~生活実感から、市民社会をどう作るのか~ をテーマにした、平野啓一郎氏との対談です。

テーマごとに書き起こし、動画とは一味違った内容になっています。是非ご覧ください。

<Chapter1>社会課題を「自分ごと化」するとは

―政策シンクタンク構想日本とは
―政治や法律、みんなのことを誰が考えるのか

こちらから → https://note.com/hi_kato/n/n8e763b392a0d

※Note(ノート)は、クリエイターが文章や画像、音声などを投稿し、ユーザーが応援できるメディアプラットフォームです。

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(2)ふるさと住民票(R) 琴浦町(鳥取県)が仲間入り

ふるさと住民票(R)の取り組みを行う自治体に、また新しい仲間が増えました!

琴浦町(鳥取県)です!!

琴浦町は、ふるさと住民(コトウラファンサポーター)に、積極的にまちづくりや町のPRに関わってもらうことを期待しています。

構想日本では、引き続きふるさと住民票(R)を導入する自治体のお手伝いをしていきます。

★琴浦町の取り組みはこちらから(ふるさと住民票HP)

⇒ http://relevantly.work/cp-bin/wordpress/2022/03/15/%e9%b3%a5%e5%8f%96%e7%9c%8c%e7%90%b4%e6%b5%a6%e7%94%ba%e3%81%ae%e5%8f%96%e7%b5%84%e3%81%bf/

※ふるさと住民票(R)とは
人口減少の時代には、居住人口を増やそうとすると自治体間の人の取り合いになります。そこで、その町に関わってくれる人=「関係人口」を増やす仕組みとして考えられたのが「ふるさと住民票(R)」です。
2022年2月時点で、11自治体が取り組みを実施、ふるさと住民は全国で約5,500名を超えています。

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【3】ご紹介 構想日本が応援している活動に関するお知らせです

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(1)【18歳の挑戦】ゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」を、全国に広めたい!クラウドファンディングのお知らせ

現在清走中を全国で開催するためのクラウドファンディングを実施中です!
皆様からのご支援、心からお待ちしております!!

〇目標金額:300万円
〇募集期間:令和4年3月31日(木)本日終了

クラウドファンディングの詳細はこちらから → https://camp-fire.jp/projects/view/546335

返礼品(一例)

・エシカル商品詰め合わせ
・GOT BAG Daypack(回収した海洋廃棄プラスチックをリサイクルして生産されたデイパック)

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(2)一般社団法人世界の子供たちのために(CheFuKo) 「ウクライナ子ども救済基金」設立

一般社団法人世界の子供たちのために(CheFuKo)※が、「ウクライナ子ども救済基金」を始めました。

私たち(CheFuKo)は、ウクライナのチェルノブイリ周辺の子どもたちの支援を2013年より行ってまいりました。

現地の学校、幼稚園、子ども病院などの支援と共に、年1回彼らをウクライナから日本へ招待し、福島の原発の被害に遭った子どもたちとの交流をしてきました。

その彼らが今、生きるか死ぬかの状況となっております。これまで来日した子どもたちのほとんど、また一緒に活動してきた現地パートナーは、今もウクライナに留まり、戦火の中、疎開などをしながらどうにか生活しています。

この状況を受け、CheFuKo はウクライナの子どもたちとその家族を支援するため、支援募金を開始しました。

命を守るための食料、薬、衛生用品などの基本的ニーズの提供や、紛争による子どもたちの精神的影響を軽減できるような支援をしていきます。

集めた募金は責任を持って全額、現地ウクライナの関係者にお届けします。皆さまの温かいご協力をお願い致します。

※一般社団法人 世界の子供たちのために (CheFuKo)

設立のきっかけは、東日本大震災です。私たちは、東日本大震災後の福島を訪問した際、放射能基準値による混乱や外出時間の制限、食べ物や遊ぶ場所など、子どもたちの生活が最も犠牲になっていることを実感し、「何かできないか」と考えました。また、原発事故の経験から教訓を得るためにチェルノブイリを訪問。そこからウクライナでの支援活動が始まりました。

<CheFuKoウクライナ子ども救済基金>

●三菱UFJ銀行 神保町(ジンボウチョウ)支店
普通 0696556
口座名義 シャダンホウジン セカイノコドモタチノタメニ

●ゆうちょ銀行 0一八(ゼロイチハチ)支店
普通 8196264  記号番号 10100-81962641
口座名義 シャ)セカイノコドモタチノタメニ

お問合せ先:TEL 03-5577-3155

ウクライナ子ども救済基金 https://www.chefuko.org/ukraine2022-donation/

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(3)【署名キャンペーン】神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!

3月初旬、小池東京都知事の最終決定がされ、この計画は行政手続きを終え、事業者の実施の段階になってしまいました。

神宮外苑は、そもそも国民からの寄付と献木、青年団による勤労奉仕によって作られました。シンボルとなっている絵画館前の広場や銀杏並木など、美しい景観とともにかけがえのない都市遺産です。

その貴重な環境が、巨大再開発事業によって、脅かされようとしています。

こちらから → https://www.change.org/p/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B-%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%A4%96%E8%8B%911000%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%82%92%E5%88%87%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%E5%86%8D%E9%96%8B%E7%99%BA%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%AF%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%82%92

今からでも、出来ることを諦めずに続けていきたいと思います。
私たち一人一人の署名、意思表示にはその力があります。何卒、ご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

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【4】片桐 幸雄の10行通信 (2021年7月の2)

片桐 幸雄

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新型コロナ・ウィルスの最大の「効用」

我々がいかに多くの不要不急のことに取り囲まれ、それに依存してきたことがわかったこと、新自由主義がこれによって瀕死状態になったこと、など多々ある。けれど、我々は互いに支えられて生きていることを教えられたこと、それを指摘することを忘れていた。一番重要なはずの、このことを忘れていたのは、自分がもう支える側にはいないということが影響している。今まで誰かを支えてきたのからいいじゃないか、というわけにはいかない。そのことに気づかせてくれたこと、そして自分が社会によって支えられているということを教えてくれたこと、これが新型コロナ・ウィルスよる感染の拡大の最大の「効用」であろう。

労働者協同組合法

労働者協同組合は資本主義の大原理である「利潤動機」を放棄することも可能である。これが広がれば、多くの先人が夢見た「誰かのためではなく、自分自身のために働く」という社会がくるかもしれない。地域の中で、地域のニーズをくみ取っていけば、そうなる可能性はある。もちろん「自分自身のために働く」といっても、「働きがいのある人間らしい仕事をする」ことでしか実現は出来ない。それでも、出資者や経営者のために、押し付けられた仕事をするのではなく、自分が納得できる仕事をやるのだから、これまでとは大違いである。この協同組合が無理なく広がって行って欲しいと、切に思う。

鯨の卸売り収益が25億円に対して補助金が51億円になっているという記事があった。補助金がここまで多いのは、行政に対する甘えではないかというのが主旨のようだ。それを読んでいて、昔小さな私鉄沿線の駅前にあった狭いすし屋で鯨の「尾の身」をよく食べたことを思い出した。最近は鯨自体が貴重なものとなり、めったにお目にかかれないが、昔は安サラリーマンの小遣いでも週に一度はすし屋で鯨の「尾の身」の握りを食えたのである。反面、私にとって鯨の竜田揚げは「安かろう、まずかろう」の代名詞のようなものであり、これが出てくると「また今日も鯨か」とゲンナリしたものである。そのことを考えると隔世の感があるが、これだけの補助金を使って、とりわけ旨かった、あの鯨の「尾の身」は一体誰が食べているのであろうか。食い物の記憶は何時までも残る。

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片桐 幸雄 (かたぎり さちお)

元道路関係四公団民営化推進委員会事務局次長。1948年生まれ。73年に日本道路公団に入社。主に料金設定や経営企画を担当し、2000年に総務部次長。02年から民営化推進委員会に入る。

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(編集後記)

今日で3月も終わり。自治体研修でいらしてくださった方々が古巣に戻られます。
進学、就職、異動、退職などで生活環境が変わる方もいらっしゃるかと思います。
一度深呼吸をして、咲き誇る桜や足元の花を眺めながら、新しい生活を始めたいですね。

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