【No.1061】「日本の祭シリーズ 長草天神社どぶろく祭り(後編)」|至学館大学 コミュニケーション研究所長  石田 芳弘氏|
2022.05.26

【No.1061】寄稿文 「日本の祭シリーズ 長草天神社どぶろく祭り(後編)」

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構想日本メールマガジン【No.1061】 2022.05.26 発行

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<目次>

【1】構想日本企画シリーズ

(1)身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか
(皆さまからのツルザラご紹介)

(2)雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談(動画)ゲスト:瀬戸内サーカスファクトリー代表理事 田中未知子氏

第28話:情報で頭の中がパンパンじゃないですか?ひらめきは「隙間」から。想像力は「忘却力」から。

(3)脱線!どちて雑談 note

「日本の教育どこがおかしい?教育が教育を邪魔している」

【2】活動ニュース

(1)Yahoo!ニュースオーサー 記事・新規 伊藤 伸

インドネシアで行政事業レビューの試行的実施

【3】ご紹介

(1)7.6万筆の署名を無視して進める再開発の中止に向けて【署名キャンペーン】

「神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」

(2)一般社団法人世界の子供たちのために(CheFuKo)

ウクライナへの物資支援ご報告(2022.05.06)

【4】巻末寄稿文

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ第六十弾 長草天神社どぶろく祭り(後編)2022.2.20」

至学館大学 コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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【1】構想日本企画シリーズ

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(1)身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか

皆さまからいただいた、身の回りの“ツルザラ”をご紹介していきます。

「社会問題」の視点は共感できることが多く、何か、出来ることはないかと考えてしまいます。
読者のみなさんと一緒に共有していきたいと思います。

~あなたの“ツルザラ”~

・匿名希望氏のツルザラ
ツルツル >オンライン授業、選択肢問題
ザラザラ >対面授業、記述式問題

・A氏のツルザラ
ツルツル >新品。潤滑。加工した物。プラスチック、金属。直線的な建築物。メイク。清潔。
ザラザラ >中古。摩擦。加工しない物。革、紙、毛。木・土など自然物。すっぴん。ホコリっぽい。

「今の社会でこれが問題だ」と思うことを併せてお尋ねしています。

・A氏「安易な二項対立に頼ること。価値観の変化を受け入れる姿勢に乏しい人が多いこと。無駄を減らすことをさぼること。」

皆さまは、どんなことにツルザラを感じられますでしょうか。是非、ご参加ください。

▼仕分けのお願い

1、あなたの身近で「ツルツル」だと思うものを教えてください。
2、あなたの身近で「ザラザラ」だと思うものを教えてください。

下記、グーグルフォームよりご回答ください。
https://forms.gle/EosCiVcQWP2tZfum9

<背景>

今の社会は、経済を成長させ「お金が増えるとみんなが幸せになる」が前提です。
そのために自由化・効率化=ツルツル化(効率の悪いものを極力減らすこと)をしてきました。
昔からの生活にある、デコボコ・ザラザラ(手間をかけてものを作ること、習慣の違いなど)を減らし、物もお金も人も画一化し、効率的に動かし、今やツルツル・ピカピカです。

構想日本はザラザラ社会の方が平和で、多くの人が幸せになれると考えています。SDGsとはツルツル化を見直そうという運動とも言えます。しかし、世界はまだツルツル化が進んでいます。
そこでまずは、ツルツルとザラザラの両方が選択できる世界二制度の仕組みを考えようと提案しています。

詳細はこちら 構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/turuzara_0308/

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(2)雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談 (動画)

どちて雑談にゲストが飛び込み参加!

瀬戸内サーカスファクトリー代表理事 田中未知子氏をゲストに迎え、教育の視点から見た日本の話で盛りあがりました。
是非、ご覧ください。

第28話:情報で頭の中がパンパンじゃないですか?ひらめきは「隙間」から。想像力は「忘却力」から。

(瀬戸内サーカスファクトリー代表理事・田中未知子×クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)

こちらから → https://www.youtube.com/watch?v=Y7mr0NEU-dw

・頭と時間に隙間がないと降りてこない
・あらゆる職業がクリエイティブ職
・いい話の基準は 何か思いつくか 何か思い出す

「どちてって何?」「ツルツルって?」と思った方は、第1話からチェック!
こちらから → https://www.youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk396uM9C-x2CaPBM8FeOLZdF

ぜひ本と動画をセットでご覧ください!
こちらから →  https://www.kosonippon.org/wp-manager/book20201207/

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(3)脱線!どちて雑談 note

noteに仕立て直したどちて雑談を、是非、ご覧ください。

「日本の教育どこがおかしい?教育が教育を邪魔している」

こちらから → https://note.com/hi_kato/n/ncfe606b30c64

(瀬戸内サーカスファクトリー代表理事・田中未知子×クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)

・フランスで勉強して始めて分かったこと
・日本は断片的な知識ばかりで、考えさせる教育じゃないのかも
・生まれる前から、教育漬けになっていないか

※Note(ノート)は、クリエイターが文章や画像、音声などを投稿し、ユーザーが応援できるメディアプラットフォームです。

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【2】活動ニュース

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(1)Yahoo!ニュースオーサー 記事・新規
構想日本総括ディレクター 伊藤 伸

◇2022年5月21日

日本の行革手法の海外輸出の試み ~行政事業レビュー、インドネシアで試行的実施~

https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20220521-00296868

政府が2010年から実施している行政事業レビュー。公開の場で、外部の視点、統一様式のシートを活用して議論し評価を行う仕組みで、毎年度実施することを閣議決定している。行政事業レビューの原型は「事業仕分け」だ。(つづく)

~伊藤の書籍紹介~

河野太郎氏(前行政改革担当大臣)推薦の書
『あなたも当たるかもしれない、「くじ引き民主主義」の時代へ』
伊藤伸(著) 出版社:朝陽会 販売価格 1,100円(税込み)

書籍販売ページ:https://www.gov-book.or.jp/book/detail.php?product_id=369105
Amazon書籍販売ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/4903059669?ref=myi_title_dp

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【3】ご紹介 構想日本が応援している活動に関するお知らせです

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(1)7.6万筆の署名を無視して進める再開発の中止に向けて【署名キャンペーン】

「神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」

皆さまのおかげで、明治神宮外苑の再開発計画が、少しずつ色々なマスコミにも取り上げられるようになりました。

全国から寄付金と献木、青年団の勤労奉仕によって造成された明治神宮外苑を、このままの姿で次世代に渡しましょう。

渋沢栄一、三井八郎右衛門(三井創業者)、徳川家達(徳川宗家16代当主)、阪谷芳郎東京市長(現在で言えば東京都知事)有志らが尽力して実現した明治神宮外苑を、後継たちである小池東京都知事や企業が、先人の思いを覆し、かつ時代に逆行する開発をしようとしています。

~明治神宮外苑再開発の問題点~

1,SDGsに逆行する、大規模再開発による環境への影響。
(樹木を伐採し、高層建築物を増やせば、莫大なCO2が排出される)

2,「イチョウ並木は保存をする」と都は言うが、現計画では今のような景観は保たれない。
(イチョウ並木の背後に高い壁が作られ景観は激変。掘削工事で根が痛み、銀杏が枯れる可能性もあり)

3,誰もが使えるスポーツ施設(第二球場、軟式野球場、ゴルフ練習場、フットサル場ほか多数)が全て廃止。
(会員制のテニスクラブは残る)

今後、三井不動産、伊藤忠、日本スポーツ振興センター、明治神宮に向けて何度でも要望書を届ける予定です。

今ならまだ間に合います。そのためにまだまだ署名は続けます!
皆さまには、SNSなどでさらなる拡散をお願いいたします。

こちらから → https://www.change.org/p/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B-%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%A4%96%E8%8B%911000%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%82%92%E5%88%87%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%E5%86%8D%E9%96%8B%E7%99%BA%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%AF%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%82%92

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(2)一般社団法人世界の子供たちのために(CheFuKo)

ウクライナへの物資支援ご報告(2022.05.06)

ドイツの支援団体 Aktion Tschernobylを介し、必要な物資をドイツで調達しポーランド国境まで運び、ポーランド国境からはウクライナの消防団員が車で物資をジトーミルまで運ぶという段取りでした。

詳細はこちら → https://twitter.com/CheFuKo_japan/status/1522480086976700416

<CheFuKoウクライナ子ども救済基金>

●三菱UFJ銀行 神保町(ジンボウチョウ)支店
普通 0696556
口座名義 シャダンホウジン セカイノコドモタチノタメニ

●ゆうちょ銀行 0一八(ゼロイチハチ)支店
普通 8196264  記号番号 10100-81962641
口座名義 シャ)セカイノコドモタチノタメニ

お問合せ先:TEL 03-5577-3155

ウクライナ子ども救済基金 https://www.chefuko.org/donate.html

私たち(CheFuKo)は、ウクライナのチェルノブイリ周辺の子どもたちの支援を2013年より行ってまいりました。
その彼らが今、生きるか死ぬかの状況となっております。

集めた募金は責任を持って全額、現地ウクライナの関係者にお届けします。皆さまの温かいご協力をお願い致します。

※一般社団法人 世界の子供たちのために

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【4】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ第六十弾 長草天神社どぶろく祭り (後編) 2022・2・20」

至学館大学 コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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大府市には、オリンピックで金メダルを量産するわが至学館大学がある。基本的には丘陵が残る田園地帯で、ブドウ・ナシなどの果樹をはじめ農業も盛んで、蛍を守る市民運動もある。時代を先取りした国立長寿医療研究センターの存在が、“健康都市”というまちのキャッチフレーズを納得させる。反面、優良企業を誘致し、財政力指数1.14という裕福な自治体で、人口は増加し続ける成長都市—まことにバランスの取れたまちだと地方自治の経験者である私は思う。

さて、話はどぶろくにもどる。酒造を任とする「酒元組(さかもとぐみ)」は長草在住の6組(本郷・西山・前屋敷・向江・平手・五ツ屋)が1年ごとの輪番で受け持つ。

毎年1月初め、酒造所にしめ縄を張ることからスタートし、祭礼の40日くらい前からどぶろくの仕込みに入る。酒米を蒸し酵母菌とともに元桶に入れる「元入れ」のあと3回の掛け米(蒸し米を足すこと)をして、その後は毎日温度管理に努め、祭り当日までに仕上げる。そのプロセスを見学したが、神社境内に建てられた醸造所は食品工場のように清潔で、ほのかに酒の香りが漂い、担当した組の住人はほとんど毎日管理につきっきりと聞いた。

2月20日の祭礼日、コロナ禍にもかかわらず大勢の人が神社前の階段に並んだ。前日は早春の淡雪が降って消え、当日はからりと晴れ天空が鮮やかなライトブルーに輝き、境内の巨樹・巨木が寒風にざわめいた。風の中に土の匂いを知る、「風土記」を読むような感覚に浸った。

私は200円を支払い、「飲んだら乗らない」というシールとともに酒杯を購入し、造り立てのどぶろくをすすった。発酵した純白の米がキラキラ輝き、マイルドな甘みの御神酒は極上もの。う~む!確かに日本一のどぶろく也。

今年の祭りの実行委員長は酒元を担当する前屋敷組から選出された鈴木守さん。解説は明快だった。地元大府市役所の職員だった鈴木さんは、10年前に退職後地域コミュニティのリーダーとなり、私の人生観からいうと、まことに好ましい今を送る人と見受けた。

どぶろく祭りは全国各地にあるから、そういう自治体と連携するのはどうかという私の提案に、鈴木さんは答えた。宣伝したり、メディアに取り上げられてあまり大勢の観光客が来ないほうがいい。地域コミュニティが優先する。

これはこれで一見識である。と同時に、今日の状況でも人口が増加し続ける大府市という自治体の余裕の表れかもしれない、と考えないわけでもなかった。

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石田 芳弘(いしだ よしひろ)

愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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(編集後記)

沖縄本土復帰50年。様々な特集番組が組まれ、ご覧になった方も多いと思います。
ところで、本土復帰当時の米軍専用施設の面積比、本土約90%、沖縄約10%。
2022年、日本の0.6%の国土面積の沖縄に、米軍専用基地の70%が集中。

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