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【No.122】誰も言わない政治改革

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誰も言わない政治改革
JIメールニュースNo.122  2003.11.14
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■■ 目次 ■■
1.《寄稿》誰も言わない政治改革
2 《第76回 「J.I.フォーラム」の報告》
3.《第77回「J.I. フォーラム」のご案内》
4.《お知らせ》「地域主権推進塾」開塾のご案内

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1.《寄稿》誰も言わない政治改革
― 政治への門戸開放を ―
秋田市長 佐竹敬久

総選挙が終わりました。いずれの候補者からも政治改革という言葉が発
せられ、マスコミの紙面に載らない日はありませんでした。
一口に政治改革と言っても、各人各様にスタンスも異なりますし、マス
コミや選挙民がとらえる政治改革もその内容は多種多様です。
しかし、政治改革という言葉が一般化してから月日が経ちますが、一
向に好ましい方向には進んでおりませんし、むしろ悪い方向に向いてい
ると言っても過言ではないような気がします。
あらゆるものについて言えることですが、何十年たっても百年一日が
如くというように前進が見られない場合には、そのシステムの根幹に
立ち至って議論するべきもののように思えます。
このような視点にたって考察した場合に、前に進まない一番の要因は
選挙システムそのものにあるような気がします。
選挙で政治家を選ぶシステムについて、議員定数や選挙手法につい
ては議論になることはありますが、ほとんどの場合、今の選挙システム
を前提とした議論にとどまっています。
そこで誰も言わない政治改革ということで、政治家を選ぶシステム、
別の見方をすれば政治参加の抜本的改革ということで以下の点につい
て考えを述べさせて頂きます。
●狭すぎる政治への門戸!
国民は誰でも等しく立候補の権利は有するものの、現実として、今の
制度では極々限られた特定の人しか選挙には立候補できません。
例えば高級官僚や地方自治体幹部、労働組合幹部や産業団体組織
と密接なつながりを持つ人、マスコミ・文化・芸能界の人、そして地盤・
看板・カバンを持つ二世、三世、あるいは市町村会議員から県会議員、
国会議員というように、職業政治家として歩むごく少数の人、というのが
まずは政治の場に出てくる大方です。
なおかつ、このなかでも落選してもそれを売り物にできる、文化・芸能
人を除けば、いずれの場合も相当な覚悟で選挙に臨まなくてはなりません。
公務員の場合には当然辞職する必要がありますし、民間企業の従業員
も大方の場合には会社を辞めざるをえません。個人営業主の場合でも商
売を投げ打つ覚悟が必要となります。
二世・三世の場合でもこれは同じ事です。
●すべてを投げ打っての当選は、やがて当選至上主義、地位へのしがみ
つきへ、かくして政治家ではなく政治屋へ!
相当な覚悟、ただし政治的信条を貫くという意味の覚悟ではなく、落選
したら今ある地位も収入も失うし、社会的にも日陰者になるという現実の
裏返しでの、何が何でも当選するという意味での覚悟で当選する人が大
半であり、自ずと落選するまでやめない、政治信条は抜きにして票を入れ
てもらうため選挙民に媚びを売る、あるいは特定の利益団体の代弁者とな
り票を確保する、というようにどんなに高潔な人でも次第次第におかしな
方向に行かざるを得ないのが現状です。
●出たい人、出したい人が、もっと気楽に立候補できるシステムに!
(立候補に伴う休職・復職制度の確立)
もし公務員も民間企業の社員も、選挙に立候補して当選したら休職扱い
にし、落選したり、議員を辞めたら復職できるようなシステムになったら、
どんな光景になるでしょうか。
間違いなく様々なキャラクターの持ち主や、優れた人材が出揃い、選挙
民の選択肢は飛躍的に拡大しますし、候補者が身近になり投票率は確実
に上がります。
特定の役所や会社の代弁者になるのではないかという疑問は当然にあ
りますが、そう心配することはないような気がします。
今の選挙民は賢くなっていますので、そのような人物は直ぐに見破られ
ますし、もし最初は当選しても次は必ず落とされるし、その出身母体も白
い目で見られることになります。
●政治家の特権意識がなくなり、より生活者レベルに!
普通の人が議員になり、一定任期努めたら、少し疲れたのでまた元の職
場に帰って普通の生活をするという光景がみられそうです。
一サラリーマンが議員になり、元の職場に戻って係長をやっている、と
いう光景を想像してください。
当然に特権意識はなくなりますし、政治が特定の階層だけのものではな
くなります。
物事には表裏があり、このようなシステムがベストか否かは解りません
が、立て前とは全く逆で、立候補への極端な制約がある今のシステムより
は良くなるのではないでしょうか。
●海外ではこの種のシステムが現実に数多く存在!
多くの政治学者の皆様は世界中の様々なシステムの知識がお有りと思い
ますが、不思議とこの種の選挙システムに関する情報に触れることはなく、
また現職の議員が自分の身を危うくするようなシステムに言及することは
ないと思います。
もちろん議会運営のシステムそのものも異なっており、日本にこのよう
な選挙システムのみを直ちに当てはめることには無理があるかもしれませ
んが、一考に値するのではないでしょうか。
特に詳しく調べた訳ではありませんが、海外ではこの種のシステムが多
く存在しているようです
以上、拙論ですが、実際に政治・行政に長く身を置いたものとして、次
回は現行の日本の議会システムに関する疑問や改革の方向に関し寄稿した
いと思っております。
(佐竹敬久氏のメールアドレスは、 mayor@city.akita.akita.jp )
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2.《.第76回 「J.I.フォーラム」の報告》
大企業に勤めて出世を目指す「エリートサラリーマン」志向は過去の遺
物。今は、独自の取り組みで起業に挑戦する元気な若者の時代です。 その
若者たちのひとことを紹介します。
「大学を卒業してそのまま職に就くのではなく、自分が思ったことを走り
ながら、考えながら、選択していく。個人的にはそういう生き方をしてい
きたい。」(ピースマインド 荻原氏)
「座右の銘は、『限界を知れ、そして、限界を超えろ』。今、自分もビジ
ネスの世界で『介護』と『ビジネス』の接点がなかなか見出せていない=
限界に立ち向かっていて、それを越えるべきだと考えながら、仕事をして
いる。 (アイレップ 川内氏)
「座右の銘は、『努力は必ず結果になる』。昔、自分が要領が悪いのを解
決したいと思ったが、今やっていることもそのためにあると思ってい
る。」(スポーツインキュベーションシステム 河野氏)
「自分は、きついことが結構好き、というよりきついことを達成した後の
充実感が好き。企業経営でも、いろいろな局面で人に助けてほしいと思う
ことはあるが、(こちらが)助けてほしいという前に助けてくれる人がた
くさんでてくるようになりたい。」(ポインテリア 佐藤氏)
「自分のポリシーは、『できるかできないかではなく、やるかやらない
か』。そうなると、結果的にはやるしか選択肢がなくなってくる。」(ト
レジャーファクトリー 野坂氏)
「現場の問題と研究活動とどうつなげていったらいいのか、これらをうま
く連鎖させていくなかで、新しい価値のあるものも生まれやすくなり流通
していくのではないか。」(UFJ総合研究所/里山NPO 牧氏)
「自分が一番やりたいことは、新しいものをつくること。研究は、そのと
き出た結果が自分だけのもので、新しいものをクリエイトする現場。」
(リバネス 丸氏)
そして一歩先輩、あるいは専門家の立場から、
「みんな考えようよ、みんなこの社会の一員で何かをすれば何かが起こる
ということを考えようよと、日頃いろいろな活動している。」(ソフィア
バンク 藤沢氏)
「創業後、組織がだんだん回りだすと人が増えてくる。その人たちにいか
に自分(創業者)の想いやその企業の”DNA”を浸透させていくかということ
はチャレンジだと思う。」(ワトソンワイアット 淡輪氏)
当日は、今はやりの「ネットワーク」「コラボレーション」といった”は
やり”言葉が不思議なくらい使われず、「想い」「仲間」「現場」「夢」と
わかりやすい言葉で若者たちの地に足のついた情熱が熱く語られました。
みんなが1つの基準で「勝ち」「負け」を競うのではなく、百人百様、
いろいろな想いをもちながらそれぞれが満足できる世の中こそ、明るい未
来が開け、人々の満足度が高い社会といえるのではないでしょうか。
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3.《第77回「J.I. フォーラム」のご案内》
年金制度は不安でいっぱい?!
– どのような制度を目指すのか?-
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老後の安心を支えるはずの年金制度が不安でいっぱい?。先の選挙戦で
も最大の争点だったこの制度は、5年に一度見直されます。そして次の制
度改正まであと半年。
破綻寸前といわれるのは本当なのか。未加入者や保険金未払いが多くな
るのはなぜなのか。これらの問題は多くの日本人の関心事ですが、年金制
度は複雑で、そのどこに問題があるからなのかが分かりません。
だから、厚生労働省や政治家から制度の改革案が出されても、私たちに
とって好ましい選択肢はどれなのか分かりません。
そこで、年金制度と私たちが受ける影響、問題点の関係をまず整理し、
その上で研究者、提言者、政治家など様々な立場から議論して頂くことに
しました。
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日 時  :平成15年11月25日(火)
会 場   :銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演  :午後6時30分(開場:午後6時00分)
講 師  :駒村 康平(東洋大学助教授)
討論者  :神代 和俊(放送大学教授)
渡辺 正太郎(経済同友会 副代表幹事・専務理事)
国会議員 数名ご依頼中
コーディネーター :高橋 万見子(朝日新聞社経済部)ご依頼中

主 催   :構想日本
定 員  :160名
参加費  :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
参加希望の方は、下記のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
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参加ご希望の方は、誠に恐縮ですが11月24日までに出欠の是非を
お知らせ願います。
お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)

*シンクネット・構想日本の会員は8月からフォーラム参加費が無料
になっています。申込が必要ですのでご注意ください。また、申込
の際は会員番号をお知らせ下さい。
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4.《お知らせ》「地域主権推進塾」開塾のご案内
行政の内部から若手職員を中心に、改革意識が高く、住民本位で効果の高
い施策を進めていくことが出来る人材を養成する場「地域主権推進塾」が
設立されました。
12月15日(月)に第1回意見交換会を実施予定。詳しくは、以下へご
照会ください。
代表幹事:福井県商業サービス業振興課長 石川 靖(経済産業省から出
向中)
HP: http://shinsedai.hp.infoseek.co.jp/
E-mail: y-ishikawa-d5@ain.pref.fukui.jp
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