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【No.159】模擬投票を通して考えたこと

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模擬投票を通して考えたこと
JIメールニュースNo.159  2004.8.6
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■■ 目次 ■■
1.《模擬投票を通して考えたこと》
2.《J.I. Action Summary》
3.《お知らせ》

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1.《模擬投票を通して考えたこと》
埼玉県立岩槻高校3年   堀 雄介

埼玉県立岩槻高校では先月、私が所属している新聞部の主催で「未成年
模擬参議院選挙」を行いました。今日本の投票率が下がりつつあり、特に
20代の投票率は低く若者の政治離れ、選挙離れは深刻です。それを食い
止めるためには、高校生のうちから選挙の大切さや一票の重みを感じ、政
治について考える機会を持つことが必要だと思ったことが、今回模擬投票
を行う動機となりました。
●模擬投票の反響
埼玉県ではじめて行った今回の試みは、模擬投票を支援・実施している
NPO法人Rights(ライツ)、各政党の県連、岩槻市選挙管理委員会などに
協力していただき、大きなトラブルも無く行うことができました。
投票率は、新聞部が目標としていた50~60%にはわずかに及ばず、
48%でした。今回はテスト期間とちょうど重なっていて、なかなか大々
的に生徒に宣伝することができませんでした。そこで、私自身は投票率が
30%を切るのではないかと心配していたのですが、この結果を見てホッ
としました。
今回模擬投票を行ったことによって、多少は政治に興味をもってくれた
生徒が出てきたのではないかと思っています。実際に、投票所に張り出さ
れた選挙公報に見入っていた子、実際の選挙の報道番組をずっと見ていた
子、模擬投票の投票率を気にして私に尋ねにきた子、自分が入れた候補者
が選挙で落選して悔しがっていた子など、生徒の間に様々な反響がありま
した。中には「自分は将来絶対に選挙に行かない!」と言っていた友達が、
今回の模擬投票で投票して「将来は選挙にいこうかな」と言ってくれまし
た。
普段は政治についてほとんど考えず、友達とも話さない高校生がこの模
擬投票をきっかけに政治の話をしたりしたことは大きな成果だったと思い
ます。今後この模擬投票を続けることによって、将来、模擬投票を経験し
た世代の投票率が上がることを期待しています。

●今の政治家に思うこと
今の政治家はどうも有権者の意見を聞かずに、自分の言いたいことだけ
を言っているような気がします。政治家はもっと有権者の意見を聞くべき
だと思います。政治の主役は「国民」であるのだから。それに沢山の有権
者の意見を聞けば、政治家の視野も広くなり、よりよい政治を行うことが
できると思います。
今の政治家は、政治の主役である国民と触れ合うことを避けているよう
な気がします。選挙のときは有権者に愛想を振りまいているのに、選挙が
終わると有権者の前には全くといっていいほど顔を出しません。そんなこ
とでは国民のための政治ができるわけありません! 有権者の意見も聞か
ずに国民の目線に立った政策ができるわけがないと思います。政治家は国
民のために働くというのであれば、もっと有権者との触れ合いを持つべき
だと思います。
政治家はどうして「先生」と言われているのかが理解できません。政治
家は先生と言われるほど尊敬できる人たちなのですか? 私はそうは思い
ません。そもそも政治家は国民のために働く仕事なのに先生と呼ばれるの
はおかしいと思います。また、政治家がそう呼ばれるのが当たり前だと思
っているのもおかしいと思います。ある国会議員の人に聞いた話ですが、
議員会館の館内放送で「先生」と呼ぶのはやめて欲しいと頼んだところ、
「さん」付けで呼ぶ慣習はないのでできないと断られたそうです。
しかし、こういう状況が生まれるのも仕方がないような気がします。最
近は変わりつつあるようですが、今の政治家は、投票率が低いせいもあっ
て「国民」よりも(特定の)「組織」の票で当選するというケースが今だ
に多いように思うからです。こういう状況を打開するには、もっと有権者
は選挙に参加して意見を言うべきです! さらに、有権者になる前から、
つまり、未成年者ももっと政治に興味を持つことが必要です。そのために、
今回のような模擬投票が日本全体に広まっていき、国民全員が政治家の
「監視役」となって、政治を見守るしくみができることを望んでいます。そ
うすれば、驕った政治家もいなくなり、国民のための政治が実現すると思
います。
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2.《J.I. Action Summary》
■構想日本の7月の主な活動状況■
(1)三位一体改革(国と地方)
●7/22:「(社)ニュービジネス協議会(会長:志太勤シダックス会
長)」の「21世紀の風運動」の会(特別代表:塩川正十郎 東洋大学総長
/前財務大臣)との、自治体の「事業仕分け」の協同実施を公表(@東商)。
・行政のスリム化、民間へのアウトソースを実現するためのフィールド
ワーク。
http://www.kosonippon.org/doc/?no=214
●住民サービスの質を確保しながら、創意工夫で経費節減している自治体
の現地調査を開始(定性/定量)。
・「国のコントロール(規制や基準)」がなければさらに節減できるコス
トも試算。
(2)国債管理政策
●国債の偏った保有構造がもたらすリスクの定量化、リスク管理策を検討。
・メガバンク、地銀、郵貯・簡保それぞれについて、リスク要因やその大
きさ、既発債の管理など。
(3)社会保障制度改革
●社会保障制度全体のあり方を検討中。
・年金、医療、介護の一体化の是非、など。
(4)医療制度改革
●「医療の質」を高めるための制度改革案を作成中。
・「患者の不安や不満」や「医療事故のメカニズム」を切り口に、問題点
を解明。
(5)中小企業政策
●中小企業を取り巻く制度を総合的にとらえ、政策のあるべき姿を検討中。
・切り口のひとつは、「産業福祉」的政策と「産業競争」的政策の整理。
上記のほか、「公益法人制度改革」、「教育行政政策」、「農業政策」な
どの政策プロジェクトが進行中。
詳しくは、 http://www.kosonippon.org まで。

(文責:政策担当ディレクター 冨永朋義)
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3.《お知らせ》
●「権力の道化」 櫻井よしこ  (新潮社)
「新潮45」2~5月号で道路公団改革の決定プロセスを克明にレポートし
てきたジャーナリストの櫻井よしこさん。これに大幅に加筆修正を加えた
本が出版されました。民営化が全く形だけになった背後に何があったのか。
国民不在の政治家、正義の味方を装いながらその政治家にすりよる「道
化」。これが真実です。
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