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【No.166】次世代産業は日本がリードする

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次世代産業は日本がリードする
JIメールニュースNo.166  2004.9.24
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■■ 目次 ■■
1.《次世代産業は日本がリードする》
2.《第86回 「J.I.フォーラム」の報告》
3.《第87回「J.I.フォーラム」のご案内》

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1.《次世代産業は日本がリードする》
デフタパートナーズ 取締役会長
(構想日本 運営委員)
原 丈人
今の日本の政策当局や企業をみると、果たして経済の柱となるべき「次の
産業」を見出せているのだろうかという疑問を感じる。 世界の基幹産業
は、繊維、鉄、機械、自動車、エレクトロニクスなどと変遷を遂げ、現在
はITが牽引車となっている。そのリーダーである米国はコンピュータを基
盤にしたITで世界を席巻しているが、どんな産業も永遠に続くわけではな
いことは歴史が証明している。
そうした西欧文明の発明品を導入し、改良を加えるというのが戦前から
の一貫した日本のやり方である。当然、後から追いかけて改良を加える方
が、失敗は少なく研究開発に莫大な資金を要することもなく、効率的に利
益を拡大することができる。しかし、コンピュータ以降の知的工業製品に
ついては状況が異なり、一番手が総利益の9割を吸い取ってしまうため、
日本得意の二番手で追いかけるというやり方では十分な利益が得られない
構造となっている。これに加えて、いわゆる「アメリカ留学組」がコーポ
レートガバナンス等の米国流のグローバルスタンダードを強制輸入して混
乱に拍車をかけているのが現在の状況であろう。
しかし、冷静に考えてみると、現在のコーポレートガバナンスの根幹を
成す「企業は株主のもの」という考え方には注意が必要である。株主中心
主義を徹底していくと、企業本来の目標や社会的使命とは関わりなく、株
式の時価総額をアップさせるのがいい経営といいうことになる。そこでは
「上手にしゃべって株価を上げる財務マン」が花形となり、次の基幹産業
を生み出すような「優れた製品、サービスを追及する経営者」は育ちにく
い。これからの日本がめざすべきは、そうした米国の後を追いかけるので
はなく、自ら世界に先駆けて新しい産業を作ることであろう。
その有力な候補として注目されるのがPUC(パーベイシブ・ユビキタス・
コミュニケーションズ・プラットフォーム)関連産業である。「ユビキタ
ス」という言葉は最近良く使われるようになったが、私の考えているPUCと
は微小なICタグをあらゆるところにはめ込んで情報を流通させようという
レベルではなく、そもそもパソコンを介在させずにコミュニケーションを
飛躍的に拡大する通信技術群という意味だ。手書きや音声やキーボードと
いったコミュニケーションの手段が直感的にどこででも組み合わせること
のできるこの新しい通信技術には、日本が次の基幹産業を生み出す大きな
チャンスがある。
パソコンIT産業では米国企業が粗利益率の高いソフトに特化し、ハード
はアジアの下請けという構造が定着しているが、PUCはハードとソフトが一
体の技術であることから、この点で粗利益率の低下を招く分野には米国企
業が進出しにくい分、ハード・ソフト両方の産業が成立している日本や韓
国などの方が条件がよい。また、あくまでも通信機能中心の技術であるこ
とから、ブロードバンドのコミュニケーション・インフラストラクチャー
の整備が進んでいるという点でアジアが開発の中心になるとも考えられる。
さらに、コンピュータのOSとは異なり、PUCはその性格上マーケットがロー
カルに細分化してそれぞれの小さなマーケットでスタンダードを握る中小
規模の企業がたくさん存在する状況になることから、ハードで利益をあげ
る大企業とソフトを運用する中小企業が両方存在して、しかも住み分ける
ことができるという点も日本の産業構造にとって有利である。
単なるイノベーションを超えて、インテル・マイクロソフト・オラクル
といった現在の基幹産業として肥大化した企業では不可能なレボリューシ
ョンを日本の「次の産業」とするチャンスを逃すべきではない。

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2.《第86回 「J.I.フォーラム」の報告》
「売り手よし、買い手よし、世間よし」
-CSRって何?日本の商人哲学を見よ!-
討論者:斎藤 敏一(株式会社ルネサンス代表取締役社長)
藤井 敏彦(経済産業省/元・JBCE事務局長)
矢尾 直秀(株式会社矢尾百貨店代表取締役社長)
コーディネーター : 足達 英一郎(日本総研創発戦略センター)
※ 詳しくは、 http://www.kosonippon.org/forum/log.html?no=1102
をご覧下さい。
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3.《第87回「JIフォーラム」のご案内》
木に教わり、山に叱られる
-効率を求める使い捨て社会からの脱却-
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私たちは気づかぬうちに大事な自然を失ってしまいました。森や山はまだ
ある じゃないかと思う人たちもおられるでしょうが、それは違います。
私たちの生 活は高度経済の成長期を境に大きく変わりました。効率優先
の中で、たくさんの手仕事を失いました。職業が消えることで、そこに引
き継がれ、蓄積されてきた経験や知恵が失われたのです。これは大きな損
失でした。いま地域の活力がないのもそのためです。日本人の資質そのも
のを育んできた土壌でもあったからです。
盛岡の養蜂家・藤原さんと炭焼き名人の勝股さんをお迎えし、手業の
名手・名人を訪ね、その生き方を記録されておられる作家の塩野さんに
引き出し役になって戴き、日々の仕事ぶりや自然の摂理から学ぶ生き方を
大いに語って戴きます。そこに地域の活性化、町づくりの秘訣があると
思います。
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日 時  : 平成16年9月28日(火)
会 場   : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者  : 藤原 誠太 (盛岡の養蜂業)
勝股 文夫 (炭焼き名人)
塩野 米松 (作家)
主 催   : 構想日本
定 員  :160名
参加費  :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費:3,500円
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。事前申込のみ承ります。
参加申込をしたのちキャンセルする方は必ずご連絡ください。
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参加ご希望の方は、9月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
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所属
ご連絡先

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お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
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