【No.206】「事業仕分け」は地域の「御輿」
2005.07.08

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JIメールニュースNo.206  2005.7.8発行
「事業仕分け」は地域の「御輿」

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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【「事業仕分け」は地域の「御輿」】
2.【第97回「J.I. フォーラム」のご案内】
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1.【「事業仕分け」は地域の「御輿」】

構想日本 政策担当ディレクター 冨永 朋義

構想日本は、平成14年2月から地方自治体の「事業仕分け」を行っていま
す。これは、自治体の職員と外のもの(構想日本、ニュービジネス協議会、
他自治体の有志議員・職員他)が、時にはガチンコの議論をしながら、その
自治体のすべての事業の予算項目について、事業の必要性などをチェックし
ていく作業で、これまで12の自治体(8県4市)で実施しました。

その結果は、様々なかたちで自治体の行政改革に活かされています。
例えば、一昨年10月に実施した新潟県の場合(約4300事業を2泊3日で実
施)、作業結果は、市町村への権限移譲を検討する委員会の参考資料として
使われています。
また、昨年12月に実施した横浜市では(経済局の事業のみ、約100事業を
半日で実施)、「横浜市がやる必要はない」と評価された44事業について、
実施方法の見直しや、効果を検証した上で事業の廃止を検討する予定です
( https://www.kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=220 )。
ちなみに、中田市長の指示により、第2弾として福祉事業をチェック
し、来年度の予算編成に活かしていくことになっています。

それらに加え、行政改革のツールとして「事業仕分け」を自ら担ぐ動きが
各地で出てきました。ひとつは地方議会。例えば、越谷市(埼玉県)では、
市議会の場で議員が市長に作業の実施を強く求めました(すでに、有志市議
が集まって一部事業につき実施済み)。もうひとつは、市町村長の選挙に出
ようと考えている新人が、「事業仕分け」の実施を公約(マニフェスト)の
中に入れようとしていることです。
このように、「事業仕分け」が多くの地域で担がれる「御輿」になれ
ば(地域ごとで飾りや担ぎ方を変え、住民も一緒にワイワイガヤガヤやる)、
「地方から国を変える」ということがお題目ではなくなると思います。

最後に、国も「事業仕分け」をやって、無駄な仕事をバッサリ切らないと
いけないですね(『ウェッジ』7月号の「羅針盤」-半分の予算でも国は運
営できる-参照)。「何でもやる」ではなく、優先順位をつけて「あれかこ
れか」でやらないと。政府あるいは各政党ともに、増税の議論も含め、私た
ち国民に、是非「選択」を迫ってもらいたいと思います。
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2.【第97回「J.I. フォーラム」のご案内】

『ローテクベンチャー』で日本再生!
─ 地場産業・中小企業が元気になってこそ、日本は元気になる ─
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「日本の地場産業は時代遅れだ」という経済の専門家も多くいますが、本
当にそうでしょうか?
先端技術や、海外でジャパン・クールともてはやされるデザイン・アイ
デアの多くが、実は地場・伝統産業で蓄積されてきたものです。ここに日本
の底力があります。
地場産業の製造に関わる、漆器の町・山中町長の田中 實さん、毛筆で有
名な熊野町の竹森 臣さんと、手仕事をファッショナブルに生き返らせてい
る田中陽子さんとともに、伝統・技術・創意などについて語っていただきま
す。
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日 時 : 平成17年7月26日(火)
会 場 : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 田中 實氏(石川県・山中町長、漆器の町)
竹森 臣氏(竹宝堂代表取締役社長、広島県・熊野町 他
コーディネーター :
田中陽子氏(クラフトショップ・ゆずりは店主、青森県・十和
田湖畔)

主 催 : 構想日本
定 員 :160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :3,500円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。
—————————————————————–
参加ご希望の方は、7月25日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
—————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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