メールマガジン

【No.257】「国会答弁」はもうやめよう

◇◇◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

JIメールニュースNo.257  2006.7.14発行
「国会答弁」はもうやめよう

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇
◆◆ 目 次 ◆◆
1.【「国会答弁」はもうやめよう】
2.【第108回「J.I. フォーラム」のご案内】
※好評の「ポリ吉ブログ」もご覧ください。 http://blog.kosonippon.org/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
1.【「国会答弁」はもうやめよう】
静岡県立大学国際関係学部教授 小浜 裕久
失業率を見ても税収の伸びを見ても、日本経済にも若干明るい兆しが見えて
きたようだ。2001年暮れ、アルゼンチン経済危機の後に『フィナンシャル・タイ
ムズ』が「東京の危険なタンゴ」と題する社説を載せた。その出だしが不気味
だ。「最近金融界で妙なジョークがはやっている。アルゼンチン経済と日本経
済の違いを知っているか? 5年の違いさ」というのである。幸いこの予言は
今のところ当たっていない。しかし国債残高を見ても、日本経済の将来がバ
ラ色でないことは明らかだ。
国債残高をまともに考えれば、政治家であれ、役人であれ、学者であれ、「夜
も寝られない」はずだ。どうして平気なのか。それは困難な問題に真摯に向き
合おうとしないからだ。「それは自分の仕事じゃない」と論旨明快に活き活きと
語るお役人と話していると心底疲れる。そんな「国会答弁」の様な屁理屈を言
っても何も変わらない、何もよくならない。
かつて、後藤田正晴は部下たちに、「それは自分の仕事じゃないと決して言う
な。ひとの分担まで踏み込んで仕事をせよ」と言ったという。さらに「いい話はど
うでもいいが、悪い話はすぐ自分の耳に入れよ」と命じたという。「他人の分担」
まで踏み込んで仕事をすれば「やるべきこと」の「漏れ」はなくなる。さらに世の
中を見ると、大臣であれ企業のトップであれ、悪いことを上げない「イエスマン」
をまわりにおきたがる人がなんと多いことか。
これまた昔話だが、本田宗一郎が元気だった頃、エンジンの設計思想につい
て、若手エンジニアと対立したことがある。頑固親父に頭に来た若手エンジニ
アの久米是志は1か月も無断欠勤。しかし彼はホンダの3代目社長になった。
後になってジャーナリストの本田靖春に「一般的にいうと創業者社長に逆らった
ら、まずろくなことはない。いくらせり合っても、本田さんにはしこりが残らないも
のなんですか」と聞かれ、本田宗一郎は「そりゃあ関係ない。それにね、私に
逆らうぐらいの人でなきゃ、事業を任せられませんよ」と答えている。
「やるべきこと」から逃げてはいけない。小泉首相は先月の訪米の時、議会で
演説しないかと言われたが断ったという報道があった。もしそれが本当であれ
ばとても残念なことだ。総理大臣が「卒業旅行」に行ったって一向にかまわな
い。しかし、米国の議会でも、国務省でも知日派が減っている時、日本の総理
大臣が「日本の立場、日本の考え、日本の良さ」を語ることはとても大事なこと
だと思う。それとも「語るべき何か」を持ち合わせていなかったということなのだ
ろうか。

* 小浜 裕久(こはま ひろひさ)氏のプロフィール
静岡県立大学国際関係学部教授。1949年生。専門は、開発経済学、国際経
済学。著書に、『ODAの経済学』(日本評論社)、『戦後日本の産業発展』(日
本評論社)、『日本の国際貢献』(勁草書房)などがある。
──────────────────────────────────
2.【第108回「J.I. フォーラム」のご案内】
“バリアフル”こそ醍醐味
バリアフリーという言葉をよく耳にします。生活上の障害が減るのはありがたい
ことです。
と同時に、日々、様々な「バリア」に直面するのが人生だ、とも言えます。そん
な中でも、とりわけ「バリアフル」な人生を経験したからこそ、すばらしい成果を
あげた方にきていただきます。
交通事故という「バリア」があったからデザインした車椅子、それがニューヨーク
近代美術館の永久展示品になった川崎和男さん。ホームレスという「バリア」を
乗り越え、ITベンチャーを始めた兼元謙任さん。工場の火事、その他の大変な
「バリア」を逆手にとって顧客の信頼を勝ち得た浜野慶一さんの3人です。
—————————————————————–
日 時 : 平成18年7月25日(火)
会 場 : 日本財団ビル2階・大会議室港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 川崎和男(芸術 と技術を具現化するデザインディレクター)
兼元謙任(株式会社 オウケイウェイヴ 代表取締役社長)
浜野慶一(株式会社 浜野製作所 代表取締役)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
—————————————————————–
参加ご希望の方は、7月24日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
—————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●JIメールニュースは、政策シンクタンク「構想日本」の活動情報などをお届
けする無料のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させて
頂いた方、2.ホームページで直接購読を申し込まれた方にお送りしていま
す。配信停止をご希望の方は、「配信停止希望」と明記の上、このメールマ
ガジンにご返信ください。
●登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご連絡頂くか、
http://www.kosonippon.org/mailnews/ で手続してください。
●みなさんの個人情報は、構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動に関
わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。
●転載は大歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。
●みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
頂いたご意見などは、バックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載
しています。 http://www.kosonippon.org/mailnews/log.html
不掲載をご希望の場合は、必ずその旨を明記して下さい。
また、氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
イニシャル、匿名、ハンドルネーム使用の場合は必ず明記して下さい。
◇◇◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行:構想日本      発行責任者:加藤秀樹
info@kosonippon.org
http://www.kosonippon.org/
Copyright(C) 1999-2006 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇