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【No.265】首長リレーエッセー(12)司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』と日本一のまちづくり

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JIメールニュースNo.265  2006.9.8発行
首長リレーエッセー(12)
司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』と日本一のまちづくり
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【首長リレーエッセー(12)
司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』と日本一のまちづくり】
2.【第110回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【構想日本からのお知らせ】
※好評の「ポリ吉ブログ」もご覧ください。 http://blog.kosonippon.org/
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1.【首長リレーエッセー(12)
司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』と日本一のまちづくり】
松山市長 中村 時広
司馬遼太郎さんは、四国を舞台にした作品を数多く残しています。香川県に
は「空海の風景」、高知県には「竜馬がゆく」、徳島県には「菜の花の沖」、愛
媛県には「花神」、そしてわが松山を舞台にした「坂の上の雲」であります。
『坂の上の雲』に描かれている「正岡子規」は、明朗活発で、当時アメリカか
ら伝えられたばかりの野球に興味を持つなど、好奇心旺盛な姿をしています。
そんな子規の最もすごいところは、20代の若さで重い病にかかり、晩年の5
年間は常に「死」と隣り合わせの生活を送っていたにもかかわらず、俳句の
革新、新聞記事への執筆に情熱を燃やし続けたその生き様でした。
自分にはやるべきこと、やりたいことがある、子規は常に『坂の上の雲』を目
指し、急な坂道を登りつづけた人だと感じます。死という恐怖を乗り越え、夢
や目標に向かってひたむきに生きる子規の姿に、私は何度も心を打たれ、励
まされました。
また、もう1つの主人公である日露戦争で奮闘した秋山兄弟も、明治というま
さに「近代国家の礎づくり」の時代で、どんなに状況が厳しくても、『坂の上の
雲』という目標に向かってひたむきに生きていきました。
そのような彼らの姿こそが、現代を生きる我々がもう一度見つめ直さなければ
ならないことではないでしょうか。
松山には、『坂の上の雲』ゆかりの地域資源が数多く眠っています。今私たち
が取り組んでいる『坂の上の雲』のまちづくりは、これらの地域資源を掘り起こ
し、活用することで松山をより一層、魅力あるまちにしていこうとするものであ
りますが、かつて子規が抱いたように、目標を持つことの素晴らしさやひたむ
きな努力の尊さを市民みんなで共有しようというのも、このまちづくりの大きな
目的で、「市民参加のまちづくり」につながることを期待しております。
目標を持つことの素晴らしさを話す時、私は次のように話します。「目の前の
坂道の上に浮かぶ雲、それが夢や目標だとしたら、その目標をつかむために
はやっぱり坂を登っていくだろう。」「その思いが強ければ強いほど、坂道を登
る苦しさというのはやりがいに、辛さというのは生きがいに、さらにしんどさは
感動に変わるはずだ。『坂の上の雲』というのはそういう意味なんだと。」
また、「雲というのは、つかんだ瞬間に消えてしまう。でもそれで終わりではな
い。一度雲をつかんだ後、立ち止まってふっと上を見あげると、さらにもう次の
坂道が続いている、未来永劫追い求めていくのが、『坂の上の雲』。その雲と
いうのは個人個人が持つものであって大きくてもいいし小さくてもいい、規模
の大小や中身ではなくて、みんなが持つということが大事なんだと。」
私も、この『坂の上の雲』という、他の地域にはない本市独自の武器を手に、
「オンリーワン」のまちづくりを目指し、「あぁ、元気がない、ちょっとしんどいな。
松山に行って『坂の上の雲』を味わってこうかいのう。」というようなことが多く
のまちで語られ、「坂の上の雲」のメッセージが伝わるようなまちを目指して、
今後も積極的にまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

* 中村 時広(なかむら ときひろ)氏のプロフィール
1960年1月25日生まれ。82年慶応義塾大学法学部卒業後、三菱商事
(株)に入社し海外勤務を経験。87年4月愛媛県議会議員、93年7月衆議
院議員を経て、99年5月、39歳で松山市長に就任(現在2期目)。本年6月
より全国市長会副会長に就任。趣味は読書、スキー、バドミントン。

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2.【第110回「J.I. フォーラム」のご案内】
中国人とのつきあい方
─ その極意は「金」と「主義」!? ─
日中関係。外交ではギクシャクする一方、経済的には拡大を続けています。し
かしまた、中国で本当に成功している日本企業は少ないとも言われます。とか
く中国人と付き合うのはむずかしい、のでしょうか。外国や外国人とのつきあい
において、目の前の政治や経済の動きよりも歴史や文化を見たほうが相手の
本質がよくわかるものです。今話題の「貝と羊の中国人」の著者、加藤徹さんと
NHKドラマ「大地の子」に出演後、中国での小学校建設にご尽力された十勝花
子さんのお二人に、具体的な話題を通して中国人の本質についてお話いただき
ます。
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日 時 : 平成18年9月26日(火)
会 場 : 日本財団ビル2階?大会議室港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 加藤 徹(広島大学助教授)
十勝 花子(女優)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、9月25日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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3.【構想日本からのお知らせ】
構想日本ホームページ大幅リニューアル!
~http://www.kosonippon.org/をご覧ください!~
今年で構想日本の活動は10年目です。これを機に、構想日本“性能アップ”の
ため、ホームページを大幅にリニューアルしました。
構想日本の実績に伴って、ホームページに関する問合せが増えています。そこ
で、次のような点を中心にリニューアルしました。
1.情報を整理し、「見つけやすく、見やすく」を重視。
2.過去に取り組んできたプロジェクトは、問題がなくなったのではなく、まだまだ
これから議論すべきものであり、また、政策を考える上での視点の一つとして引
き続きお知らせしていきます。
3.「ワンクリックアンケート」を新設しました。時事問題などについて、皆さんの考
えをお聞かせください。
(第1回はこちらhttp://www.kosonippon.org/enquete/index.php)。
ITの発展により、世界中からあらゆる情報を手に入れることが可能になりました。
構想日本は、独立非営利の政策シンクタンクという、日本ではまだ他に例のない
NPOとしての情報を、より多くの方に見ていただきたいと思っています。
是非、http://www.kosonippon.org/ をご覧ください!
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発行:構想日本      発行責任者:加藤秀樹
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