【No.283】〔年末増刊号(2)〕現代の暮らしに「東北の手仕事」を提案します。
2006.12.27

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JIメールニュースNo.283  2006.12.27発行
〔年末増刊号(2)〕
現代の暮らしに「東北の手仕事」を提案します。
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【現代の暮らしに「東北の手仕事」を提案します。】
*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:安倍政権の100日」にお答えください。
〔アンケート期間:2006/12/18(月) ~2007/01/07(日)〕
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https://www.kosonippon.org/wp-manager/enquete/index.php?m_enquete_cd=37
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1.【現代の暮らしに「東北の手仕事」を提案します。】
暮らしのクラフトゆずりは
店主 田中陽子
今、日本本来の姿が残る地方として、東北は大きな存在だと考えます。
起伏に富んだ日本の地形のなか、都から遠く離れていたことで、「近代化」が
遅れ、厳しい気候風土は貧しい生活を人々に強いました。しかし、その反面、
自然と共存する暮らし、信心深い気持ち、行事をおろそかにしない風習などと
共に、生活に取り入れているものにも、祖先から受け継いだ技でこしらえたも
のが多く残っています。遅れていることや貧しさゆえに、非常に豊かなものが
あったことを見逃せません。そこに日本人らしい、「豊かさ」が、モノと心に残っ
ているように思えてなりません。
東北には、漆芸、鉄器、編組(かご)、裂き織、刺し子、木工(ブナコ、わっぱ、
桜皮細工、ほか)、日本の2大原始布(からむし、シナ布)など、様々のこれま
での日本を、東北を映し出す手仕事があります。これらを今の暮らしに使って
もらえるよう提案することでその手仕事が残り、その手仕事の背景やエピソー
ドを伝えることで、人としての精神や情感をも大切に感じてもらいたいと活動し
てきました。
私は、東北、青森の小さな田舎町に生まれ育ちましたが、小さい頃の様々の
記憶は、今自分の中でとても貴重なものになりました。
条件が悪く、恵まれない中で生み出される人の力の尊さを強く感じます。
このことは、人の生き方にもいえることであり、東北の手仕事から教わった大
切な私の宝物です。日本の中の東北に確かな誇りを覚え、そこに見えてくる
日本らしさに心から感動しています。
20年前、北東北の工芸の地図を作り、一人一人作り手を訪ね歩くことから始
めて、現在、200名を越える作り手との出会いを数え、現在、交流を重ねてい
ます。
古くから育まれてきた東北の手仕事を現代の暮らしにどのように生かし、提案
したら良いのか、作り手と使い手の間に立って奮闘してきました。作り手の「ど
んなに美しい仕上げよりも使うことに勝る仕上げはない」という言葉が身にしみ
ます。
作り手のほとんどが個人であるために、使い手であるお客様を交えて、今日ま
で様々のドラマがありました。それはゆずりはの、私の、心の財産です。
ある作り手がいいました。
「ひとつ、ひとつの工程に精魂を込めて作るから、使い手に喜びや幸せを感じ
てもらえる」と、、、、、。
そこには、目には見えない大切なコミュニケーションがあるのではないでしょう
か。
雪に覆われた十和田から、これまであたためてきた作品や新しい作家の作品
をいっぱい抱えて東京にまいります。
東北の手仕事に触れる機会にしていただければ幸いです。
【「暮らしのクラフト ゆずりは東京展」のご案内】
テーマ : 「暮らしの中の触りごこち」
※暮らしの中の触り心地に注目した作品をご覧にいれます。自然素材
を使った手仕事のものに触れると、その心地よさに驚かされます。
日 時 : 平成19年1月11日~1月28日、11時~17時
場 所 : 蔦サロン  東京都港区南青山5‐11‐2
TEL 03-3409-8645
(地図 : http://www.yuzuriha.jp/exhb/07.01tokyo/2007.01tokyo.htm )
お問合せ : 暮らしのクラフトゆずりは TEL 0176-75-2290
*田中陽子(たなか ようこ)氏のプロフィール
暮らしのクラフト「ゆずりは」店主。ゆずりはは、青森・秋田・岩手3県をはじめ東
北の手づくりの品々を集めたクラフトショップで、青森県十和田湖畔にあります。
東京・神宮前には姉妹店「ゆい」があります。
これまでに、リビングデザインセンターOZONE、東京ガスショウルーム、日本橋
三越などでゆずりはの企画展を開催し、素材と手技それぞれのハーモニーが素
晴らしいと評価していただきました。また、昨年は馬具職人との物づくりがNHK
教育テレビの番組になり、海外からも心に沁みる嬉しい言葉をいただきました。
現在は、「銀花」「クロワッサン別冊」「大人の和生活」の雑誌(発売中)に東北
の手仕事として取り上げられています。
ゆずりはホームページ www.yuzuriha.jp
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