【No.285】夢を追いかける若者が集う高島市
2007.01.19

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JIメールニュースNo.285  2007.1.19発行
夢を追いかける若者が集う高島市
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【夢を追いかける若者が集う高島市】
2.【第114回「J.I. フォーラム」のご案内】
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1.【夢を追いかける若者が集う高島市】
高島市役所 営業開発室
主任 一井恒伸
皆さんは社会人野球をご存知ですか? 今回お話しするのは社会人野球の
中でも企業チームではないクラブチームのお話です。私の住む高島市は人口
約5万4千人、琵琶湖の西北に位置するどこにでもある普通のまちです。昨
年2月、現役メジャーリーガー大家友和選手(ミルウォーキー・ブルワーズ)が
「夢を追いかけている選手たちにチャンスの場を提供したい」との思いから社
会人野球クラブチーム『OBC高島』を設立しました。入団テストでは全国から
107人の応募があり、合格した23人の選手全員が市内の企業に就職し、プ
ロを夢見て毎日ナイター練習で汗を流しております。
今回はそのチームが始めた運営経費削減の取組みを一つ紹介したいと思いま
す。
所属選手の大半が暮らす選手寮では月間2俵のお米が消費されており、これ
は選手から徴収する寮費から賄われております。チーム発足から10ヶ月、決
して裕福ではない選手たちにはその食費が日々の生活を圧迫します。選手た
ちが野球を続けるためにはその出費を抑える対策が必要になってきました。
そこで、頼りになるのが地元のお百姓さんです。最近始めた取組みに「一俵入
魂」というものがあり、これはJIフォーラムに出演させていただいた時に得たヒ
ントが元になるわけですが、内容は新米の出回る時期を見計らって「古米の寄
付」をお願いするものです。
自分の家でもそうですが新米が来た時はうれしいものの、実は古米を食べきる
のに苦労します。その古米をターゲットにお金の支援は無理でもお米なら比較
的支援してもらえるのではないかと考えました。
蓋を開けてみればお米だけでなく多くの野菜も一緒にいただき、中には「この
畑から好きなだけ持って行っていいよ。」との豪快な方もいらっしゃいました。
自分の作った自慢のお米と野菜が顔の見える選手たちの体を作る。地元(生
産者)と選手(消費者)の距離が縮まった瞬間でした。これこそ地元支援の醍
醐味ではないでしょうか。この取組みを通じて田舎の人情味がクラブチーム存
続の必須要素ではないかと感じております。
また、この取組みを広げることにより「大家のチーム」から「オラがまちのチー
ム」になって合併後間もない高島市民の求心力になって欲しいと願います。
以上を見ても特別なことは何一つありません。「一俵入魂」も他所の流用です
し、メジャーリーガー大家のネームを使った活動も特にありません。お伝えした
かったのは「うちでもできそう」「探せば何かある」「田舎だからできる」です。
今回は農家の皆さんの「誇り」をいただきました。新年を迎え、今後はどう地元
に「誇り」を還元できるか、行政の立場から夢を追いかけたいと思います。
*一井恒伸(いちい つねのぶ)氏のプロフィール
1973年滋賀県高島市生まれ。1996(平成8)年京都佛教大学社会学部卒業、
同年滋賀県安曇川町役場に入庁、福祉課、土地改良課を経て町村合併後は
市長直属の営業開発室に配属。市長、助役の政策実行部隊として組織の横
断的調整と直接執行を担当。社会人野球チーム「OBC高島」は設立当初から
担当する。野球暦なし。
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2.【第114回「J.I. フォーラム」のご案内】
~新春企画~
「型」から入ろう 美しい日本
お茶、お花、武道、禅、能・・・と日本の伝統の中で「型」は基本です。現代社
会はどちらかというと、「型にはまるな」「型を破れ」といった主張が優勢ですが、
「型なし」になっては元も子もありません。美しく品格ある日本にするには、法
律をつくるよりも、型をもう一度身につけることが大事なのではないでしょうか。
「型崩れ」の直し方をプロたちに大いに語り、また演じていただきます。
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日 時  : 平成19年1月30日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 榎戸二幸(生田流筝曲) ※お筝(こと)・生演奏
対本宗訓(僧医)
鶴澤寛也(女流義太夫三味線弾き)
福原洋音(福原流笛奏者) ※笛・生演奏
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、1月29日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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