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【No.286】職人リレーエッセー(4) 彩り豊かな染物をつくるだけでなく・・・

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JIメールニュースNo.286  2007.1.26発行
職人リレーエッセー(4)
彩り豊かな染物をつくるだけでなく・・・
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【職人リレーエッセー(4) 彩り豊かな染物をつくるだけでなく・・・】
2.【第114回「J.I. フォーラム」のご案内】
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1.【職人リレーエッセー(4) 彩り豊かな染物をつくるだけでなく・・・】
手染メ屋 青木正明
私の仕事は、人様に『色』を見せる仕事です。一口に『色』と言ってもいろいろ
な色、系統がありますが、私がお見せしたい色は天然染料から醸し出される
フクザツで、素朴で、そして優しい色目です。そのすばらしい色を皆様に手軽
に楽しんでいただける様、天然染料(藍、茜(あかね)、柿渋(かきしぶ)、五
倍子(ごばいし)、柘榴(ざくろ)、矢車附子(やしゃぶし)など)を使っていろい
ろなモノを染めています。主にはTシャツを染めていますが、布地や糸もご依
頼があれば染めます。染まるものは何でも染めます。
天然染料の最大の魅力は、数々の素晴らしい『色』に接することができる、と
いうことでしょうか。天然染料から染め出される色の中には、なにか神がかり
的な力が潜んでいるように思えることがあります。それはもちろん素晴らしい
染め師さんが仕事をされたときです。私の仕事には、まだそこまでのものはあ
りません。いつかそのような仕事ができるようになりたいとずっと思っているの
ですが、そこまででなくても、草や木がひょっ、と見せてくれるなんともいえない
色、そういう色が染め出されるお手伝いをさせてもらっている、自ら染め出すと
いうよりも染料から色を戴く感じ、その作業がとても楽しいんです。天然染料特
有のもわ~っとした色目は合成染料ではなかなか表現しにくい色が多いので
すが、それをいとも簡単に見せてくれる天然染料です。その色が出てくる、そ
の現場にいさせてくれる、というのが染めの魅力です。
ただ、この天然染料の染めは時間と労力がかかります。私の工房のように比
較的手軽な天然染料の染めをしているところでも、一般の合成染料に比べて
染めに費やす時間はおそらく10倍程度でしょうか。その労力はそのまま必然
的に商品の値段に掛かってきます。ですので、当り前ですが、Tシャツといえ
ども天然染料で染めるアイテムは一般のものに比べるとそれなりに高価です。
その対価に見合うクオリティのものに仕上げること、そしてその商品のお客様
となっていただく方を探すこと、この2つがとても重要な私の仕事となります。
いや、染める作業自体は好きでやっていることなので、厳密に言うと仕事で
はないかもしれません。私が染めたアイテムを買ってくれるお客様をできるだ
け多く探すために、工房と隣り合わせのショップだけではなく、ホームページ
を使って宣伝・販売をしているのですが、この作業をどれだけ効果的に行える
か、ということが仕事なのでしょう。もし私の染めたアイテムが売れないとした
ら、それはアイテムが悪いのではなく、私のお客様の探し方が悪い、もしくは
探す努力が足りないのだ、と思っています。私が自分の気に入る、自分が身
に付けたいと思うクオリティの商品が出来上がれば、私と同じようにその商品
を気に入ってくれる方は絶対にいらっしゃるはずです。そういった方を探す、こ
れが私の『仕事』、と思います。作るだけではダメです。売らないと。
天然染料から色を戴く作業の中で、素晴らしい色目が現れる過程で、自分の
技術や経験が少しでもその助けになる様、その助けの割合が少しでも増える
様、日々染めの作業の繰り返しです。染めに対してはいつまでたっても満足
行く状態などこないかも知れませんが、「よっしゃぁ! この色すごい・・・」と
思える日が来るのを願いながら、明日もまた染めの作業です。もっと頑張らな
きゃ、です。
*青木 正明(あおき まさあき)氏のプロフィール
1967年1月生まれ。大学卒業後アパレル会社に勤める。勤務先の仕事の
中でたまたま天然染料の染織工房に出会い、天然染料の色目にはまる。10
年間の会社勤務を経た後に退社。出会った染織工房にて1年半、アルバイト
修業。2002年7月より独立して「手染メ屋」を京都市内で立上げ、現在に至る。
手染メ屋のホームページ : http://www.tezomeya.com/
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2.【第114回「J.I. フォーラム」のご案内】
~新春企画~
「型」から入ろう 美しい日本
(伝統的日本の教育から 「教え方・学び方」再考)
お茶、お花、武道、禅、能・・・と日本の伝統の中で「型」は基本です。現代社
会はどちらかというと、「型にはまるな」「型を破れ」といった主張が優勢ですが、
「型なし」になっては元も子もありません。美しく品格ある日本にするには、法
律をつくるよりも、型をもう一度身につけることが大事なのではないでしょうか。
「型崩れ」の直し方をプロたちに大いに語り、また演じていただきます。
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日 時  : 平成19年1月30日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 榎戸二幸(生田流筝曲) ※お筝(こと)・生演奏
対本宗訓(僧医)
鶴澤寛也(女流義太夫三味線弾き)
福原洋音(福原流笛奏者) ※笛・生演奏
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、1月29日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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