【No.298】菜の花プロジェクト ― 農とエネルギーの地産地消 ―
2007.04.27

◎◎◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
JIメールニュースNo.298  2007.4.27発行
菜の花プロジェクト
― 農とエネルギーの地産地消 ―
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎◎◎
◆◆ 目 次 ◆◆
1.【菜の花プロジェクト ― 農とエネルギーの地産地消 ―】
2.【第118回「J.I. フォーラム」のご案内】
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
1.【菜の花プロジェクト ― 農とエネルギーの地産地消 ―】
菜の花プロジェクトネットワーク代表
藤井 絢子
今年も菜の花の季節がやって来ました。黄色の菜の花の広がりの中に身を置
いてみると甘い香りに包まれます。まわりにはモンシロチョウや蜜蜂の姿も見え、
思わず笑顔がこぼれます。
この菜の花で地域と地球を救う壮大な夢をカタチにしているのが「菜の花プロジ
ェクト」です。菜の花を栽培し、食用の油として利用した後、その廃食用油を化
石燃料代替のバイオディーゼル燃料として生まれ変わらせる取組みです。
このプロジェクトが目ざし大切にしているのは、地域のことを地域自らが考えると
いう「地域の自律性」と、国からの指令ではなく、地域が率先して行動するという
「地域の自立性」です。このままでは地域がもたない。未来世代に夢のある、そ
して地域が元気になるヒントを求めて全国各地に「菜の花プロジェクト」は多様な
広がりと展開を見せはじめました。
今度はいよいよ制度設計をつかさどる行政の出番です。資源作物をきっちりとエ
ネルギー政策の中に位置づけ、即刻、各地の作付面積拡大の方策、生産者へ
の直接所得保障を具体化する。そうすることによって、全国各地に拡大している
耕作放棄地が、油田、バイオマスエネルギー供給基地になり、地域経済力アッ
プ、脱化石燃料によるCO2削減効果にもつながるという一石三鳥も四鳥も狙え
るのです。
ちなみにバイオディーゼル先進国ドイツでは、2005年度のナタネの作付が全耕
地の11パーセントにあたる130万ヘクタールにのぼり、そのうちの90万ヘクタ
ール分がバイオディーゼル燃料になりました。生産量は230万t。2006年度末
には350万tだったといわれています。
第7回全国菜の花サミット in 山形(2007年6月2日~6月3日)で集中議論す
る予定です。
URL http://www.nanohana.gr.jp をご覧下さい。

*藤井絢子(ふじい あやこ)氏のプロフィール
神奈川県横浜市生まれ。1971年より滋賀県守山市に在住し、地域生協づくり、
琵琶湖環境問題、環境問題全般にかかわる。全国唯一の環境生協の理事長
はじめ、菜の花プロジェクトネットワーク代表、中央環境審議会委員など多数の
委員。著書に「菜の花エコ革命」(創森社)
─────────────────────────────────
2.【第118回「J.I. フォーラム」のご案内】
教科書検定を検証する
~生徒と教育にとって「良い」教科書とは?~
今回も、前回に続いて教育シリーズです。
教育関連3法案など文科省のコントロール強化が続く中で逆に、現場の自由度
と責任を大きくすべきことは多い。その筆頭格が教科書です。検定の実態はほ
とんど非公開ですが、実際に検定を経験した人は、まるで昔の「検閲」のようだ
といいます。検定がいかに恣意的か。説明もなく反論できないか。その結果、
教科書がいかにつまらなくなっているか、非科学的になっているか。実際に『高
校生物 I 』を執筆した長谷川さんや高校の先生など数名の方に教科書検定の
問題点を整理していただき、文科省の都合ではなく、生徒と教育にとって「良い」
教科書とは何か、一緒に考えていきたいと思います。
————————————————————–
日 時  : 平成19年5月23日(水)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  :嶋田 正和(東京大学・大学院総合文化研究科
広域システム科学系(生物) 教授)
長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)
ほか数名
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
————————————————————–
参加ご希望の方は、5月22日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●JIメールニュースは、政策シンクタンク「構想日本」の活動情報などをお届け
する無料のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させていただ
いた方、2.ホームページで直接購読を申し込まれた方にお送りしています。配
信停止をご希望の方は、「配信停止希望」と明記の上、このメールマガジンに
ご返信ください。
●登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご連絡いただく
か、 https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail/regist.php で手続してください。
●みなさんの個人情報は、構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動に関
わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。
●転載は大歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。
●みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
いただいたご意見などは、バックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載
しています。 https://www.kosonippon.org/wp-manager/mailnews/log.html
不掲載をご希望の場合は、必ずその旨を明記して下さい。
また、氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
イニシャル、匿名、ハンドルネーム使用の場合は必ず明記して下さい。
●好評の「ポリ吉ブログ」もご覧下さい。 http://blog.kosonippon.org/
●過去の「ワンクリックアンケート」の投票結果をご覧いただけます。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/enquete/backnumber.php
●書籍『入門 行政の「事業仕分け」』、『構想日本』シリーズの第1~4巻など、
好評発売中です。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/books/index.php
●構想日本提供の「政治家・政策データベース」で「政治ガイド」を掲載中。
http://db.kosonippon.org/
◎◎◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行:構想日本      発行責任者:加藤秀樹
info@kosonippon.org
https://www.kosonippon.org/wp-manager/
Copyright(C) 1999-2007 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎◎◎