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【No.303】マイク丹治の暴言シリーズ(6) Constraints should be exerted! ― 規律が機能

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JIメールニュースNo.303  2007.6.8発行
マイク丹治の暴言シリーズ(6)
Constraints should be exerted! ― 規律が機能する社会を作れるか?
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【マイク丹治の暴言シリーズ(6)
Constraints should be exerted! ― 規律が機能する社会を作れるか?】
2.【第119回「J.I. フォーラム」のご案内】
*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:「公開討論会」についてどう考えますか?」にお答えください。
〔アンケート期間:2007/06/01(金) ~2007/06/21(木)〕
↓     ↓     ↓
http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=42
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1.【マイク丹治の暴言シリーズ(6)
Constraints should be exerted! ― 規律が機能する社会を作れるか?】
構想日本 政策委員
丹治 幹雄
中小企業対策として、様々な金融制度があり、昨今は信用保証協会も制度
として従来の100%保証から80%保証に移行することを見据えて、新たな
仕組みなどを提示している。確かに、中小企業にとって、資金調達はなかな
か難しい課題であり、ここに信用補完などの仕組みがあることは、相応に意
義があるものと考える。
だが、一方で、我が国中小企業の実態を見れば、残念ながらその経理処理
や財務情報に対する信頼性は極めて低く、金融機関としても、対応に慎重に
ならざるを得ないのが実情だ。だからこそ公的な仕組みが必要ということなの
かもしれないが、これではいつまで経っても中小企業の自立はあり得ない。
つまり中小であろうが、大企業であろうが、法人として対外的な取引を行う以
上、その信用力を測るに重要な財務情報の正確性は当然の前提なのだ。と
ころが我が国の昨今の様々な事象を見ていると、このような原理原則が全く
完遂されていないケースが多い。
年金支給に関する社会保険庁を始めとした情報の保存懈怠は、そもそも年
金を支払う側として当然の責務が果たされていないということだし、官製談合
などは公に奉仕する官としてはあり得ないことだ。官だけが悪いかと思えば、
政治家の光熱費問題などそもそも国家に奉仕することを旨とする人々が、私
利私欲のためにごまかしをやっている。
かと思えば、保険金の不払い問題など、大企業の世界でも明らかな不正が
まかり通り、では新興企業はと言えば、村上ファンド事件やライブドア事件の
ように、株価を操作して収益を稼ぎ、企業を成長させるという資本主義社会
の原則に違背した行為が当たり前のように行われている。
では庶民は誠実に生きているかというと、母親の頭を切り刻む息子がいれ
ば、乳児を林の中に遺棄する18歳の母親がいて、更には冤罪を引き起こす
女児の嘘などまで発生している。保険に関しては個人は被害者かと思えば、
一方で大量の架空名義が見つかり、相変わらず酒気帯び運転による死傷
事故は後を絶たない。
最後の砦の法の番人はというと、検察当局の家族への圧力による自白強制
や、これを容認する裁判所の問題も指摘されている。先生や、役人などの権
威ある人々の痴漢、猥褻行為もまた後を絶たない。要は、社会のあらゆる場
面で、それぞれの果たすべき役割、その本来従うべきルール・原則が完全に
無視されているのだ。
これは我が国に限った話ではないのだろうと思うが、我が国の場合、これへ
の対応に決め手が見出せない。昔に戻って、武士道や儒教精神で、といった
ところで、どうやってそれを実現するのか? ノブレスオブリージュと言っても、
その定着には時間もかかるし、そもそも見本になるリーダーを見つけるのが
難しい。
ふと思い出したのが、1982年に世界的な文化人類学者のレヴィ・ストロー
ス氏とお会いした際に、米国について伺ったところ、彼が言った「Constraints
should be exerted!」という言葉だ。このときは、彼にとってアメリカが規律のな
い社会と映っていたということかと思うが、今や我が国はこれを超えた無秩序
社会になりつつある。
とすれば、わが国においてもやはり何らかの「Constraints」が必要なのかもし
れない。これまでは自由主義社会の一員として、ある意味で必要以上に個人
の私権を優遇してきたが、そろそろ制限をするべきではないのか、ということだ。
ただ、一方で、例えば米国における企業統治にかかる内部統制の議論のよう
に、かの地では必ず一旦取り入れられた仕組みに対して、その結果を見なが
ら、健全な議論が闘わされ、そして見直されるという社会システムが存在する。
もし、我が国に何らか私権を制限する仕組みを導入したら、果たして同じよう
に健全な議論と、これを踏まえた見直しが適切に行われるのだろうか? 自
由主義、民主主義といったことの基本であるこのような社会システムが成熟
していない中で、我が国はどのようにそれぞれの個人が、その責務を果たし
ながら他人をケアする社会を構築していくのだろうか?
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2.【第119回「J.I. フォーラム」のご案内】
「美しい日本」について話そう
~ 美しい国とは何がどうであることなのか ~
最近、政治の世界で「美しい国」とか「品格」という言葉をよく聞きます。政治
や経済の基盤は文化ですから、これは大変結構なことです。
しかし、問題は、「美しい」の中身と、どうすれば美しくなれるのかです。昔か
ら、中身のない人ほど精神性を強調したり、規則でしばろうとしてきました。
ここは政治家や御用有識者の手に委ねると危険です。
幸い日本はまだまだ捨てたものではありません。美しい景色、言葉、職人の
技などいっぱいあります。心から日本を愛し、とことん日本を知り尽くしたお二
人に美しい日本をじっくり語っていただきます。
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日 時  : 平成19年6月28日(木)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト   : 中西 進(奈良県立万葉文化館長/文化功労者)
アレックス・カー(東洋文化研究家)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、6月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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