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【No.310】「ものと心」~時を超えて受け継がれるもの~

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JIメールニュースNo.310  2007.7.27発行
「ものと心」~時を超えて受け継がれるもの~
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【「ものと心」~時を超えて受け継がれるもの~】
2.【第120回「J.I. フォーラム」のご案内】
*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:参院選、皆さんはマニフェストをどのくらい参考にしますか?」にお答
えください。
〔アンケート期間:2007/07/18(水) ~2007/07/28(土)〕
↓     ↓     ↓
http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=44
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1.【「ものと心」~時を超えて受け継がれるもの~】
暮らしのクラフトゆずりは店主・
十和田観光ホテル女将
田中 陽子
この度、東北の手仕事を綴った『ゆずりはの詩』(主婦と生活社)を6月に出
版しました。手仕事を伝え残すことと共に、その“心”が意義あるものとして、
社会で理解され、作り手の経験や生き方を伝承してまいりたいと思い、出版
に至りました。初の出版となりましたこの本は、日本本来の姿が今なお残る
東北の先人たちの知恵・作り手の想いも合わせて、“もの”の向こう側に作り
手の顔が見えるようにと書きためていたものです。
私は、青森県十和田湖畔にあります、十和田観光ホテルの女将として約30
年、また地元の手仕事を伝える活動を始めて、おかげさまで20年を迎えよう
としています。当初は、北東北の工芸の地図を作り、一人ひとり作り手を訪
ね歩くことから始め、わずか20名の作家からのスタートでしたが、現在は200
名を超える作り手との出会いを数え、東北の手仕事を現代の暮らしに提案し
ながら交流を重ねています。
東北には、厳しい気候・風土に培われた様々な手仕事が今もなお残っていま
す。刺し子、籠、つるかじ、桜皮細工、馬具……。私はその中でとりわけ高齢
者のものづくりとその人生に強く心揺さぶられました。必要とされ、ものを作る
という手仕事の原点。その記憶が暮らしと共にある、わずかに今残る最後の
人々がいました。
巡る季節に素材を求めた自然に寄り添う暮らしは、もともと人も自然の一部
として生きてきた日本の暮らしを思い起こさせるものでした。戦争、高度成長
と、激動の時代を生きた人たちが、手仕事を通して人生の悲喜こもごもを語っ
てくれる時、かつての日々がそのまま息づいて伝わってきました。
「雪景色の美しさは、その下に多くの事情を包み抱えているから……」。知人
の言葉です。不便で、貧困な境遇だったからこそ、柔軟でたくましい手技を継
いできた作り手たちに、人として大切なことを教えられ、生きる力を奮い立たさ
れ、今日の私があります。その古老の人たちにとって今、仕事を持ち、喜んで
もらえることで、世の中と関わりを感じられることが大きな支えとなり、手仕事
は生きることそのものになっています。
店名にもなっていますが、“ゆずりは”という木があります。葉をつけたまま冬
を越し、春、新芽が出揃うとそれを見届けたように葉を落とします。次世代に
命を育み、つなぎ、自ら潔く次の生き方を見出すかのように……。これは私た
ちの祖先が数百年の時を超えて育んできた手仕事に新たな命を吹き込み、
若い世代に引き継ぐことと同じです。そしてそれは、私たちの人生においても
同じこと。“生き抜いてみせること”、これが私たちの役目ではないかと思いま
す。

*田中陽子(たなか ようこ)氏のプロフィール
1955年、青森県生まれ。青森・秋田・岩手3県をはじめとする東北の手仕事
を、モダンな感覚で紹介し続けて20年余り。NHKの番組『ビジネス未来人』で
特集されるなど、新聞・雑誌の各メディアでその活動が取り上げられている。
東北を愛する真摯な気持と、現代風のセンスが相まって生まれる「ゆずりは」
ならではのセレクトされた作品の数々は、全国に多くのファンをもつ。2005年
2月東京・原宿に「ゆずりは」姉妹店となる「ゆい」をオープン。また毎月企画
展を開催し、全国各地へ。手仕事の心を語り伝えるために、十和田(青森)
から、東京、さらに全国各地へと、多忙な日々を送る。著書に今年6月に出
版の『ゆずりはの詩』(主婦と生活社)がある。
■暮らしのクラフト ゆずりは ホームページ
【URL】http://www.yuzuriha.jp
※『ゆずりはの詩』(田中陽子著/主婦と生活社)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4391133962
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2.【第120回「J.I. フォーラム」のご案内】
そもそも年金制度、何がおかしいのか?
社会保険庁による年金記録漏れをきっかけに「年金問題」が一躍脚光を浴び
ています。記録漏れ自体は不祥事で政策以前の問題ですが、その背後には
積み立て不足(500兆円以上も年金の財源が不足している)など制度の根
幹にかかわる問題があります。ところが、新聞、TVなどは事件や「あなたの
年金どうなる」という面から取り上げるばかりで、制度のどこにどんな問題が
あるかは教えてくれません。この機会に年金問題のエキスパートである3氏
を迎え、問題の本質と全体像とをきちんと整理していただきます。
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日 時  : 平成19年7月31日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 喜多村悦史(東京福祉大学大学院教授
/『国民保険を創設せよ─日本を救う社会保障制度とは』著者)
田中秀明(政策研究大学院大学客員教授)
コーディネータ : 山岡淳一郎(ノンフィクション作家
/『後藤新平 日本の羅針盤となった男』著者)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、7月30日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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