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【No.312】首長リレーエッセー(16) コムスンと原子力発電に見る過剰関与と過少関与

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JIメールニュースNo.312  2007.8.10発行
首長リレーエッセー(16)
コムスンと原子力発電に見る過剰関与と過少関与
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【首長リレーエッセー(16)
コムスンと原子力発電に見る過剰関与と過少関与】
2.【第121回「J.I. フォーラム」のご案内】
*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:参院選、各党のマニフェストをご覧になりましたか?」にお答えください。
↓     ↓     ↓
http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=45
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1.【首長リレーエッセー(16)
コムスンと原子力発電に見る過剰関与と過少関与】
佐賀県知事 古川 康
いささか古い話になってしまった(といっても6月のことなのだけど)コムスンと
いう会社が介護で不正をしたというので処分を受けた。「コムスンの訪問介護
事業は指定更新時期まで続けることができるが、その後は指定更新を認めな
い」という。判断したのは厚生労働省。何か疑問?
この事業所指定という事務は実は都道府県の仕事だ。コムスンの指定をどう
するかということについて、厚生労働省から「指示」をされる覚えはないものな
のだ。それが証拠に6月6日付けで出されたコムスンの「処分」に関する厚生
労働省からの通知には「これは技術的助言です」と書いてある。不思議でし
かたない。
一方、先日の中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所が被災した。幸い、安全
装置が正常に作動して、「止める」「冷やす」「閉じ込める」という事故への発展
を防止する基本機能がきちんと働いたこと自体はよかったが、さまざまな大き
な課題を残したのも事実。もとより原子力発電所の規制は国の仕事だからし
っかりやってもらわなければならない。そのために、専門家も雇い、わが国最
高レベルの学問的知見を活用して規制しているのだから。
ところが、施設の本格的な使用規制という点でまず動いたのは柏崎市長だっ
た。消防権限に基づき、危険物施設の使用停止を命じた。さらに、新聞報道
によれば、地震による原子力発電所の被害の情報共有のための国際原子力
機関(IAEA)の調査について、国は「受け入れる余裕がない」と断っていたこ
とがわかった。それに対して、新潟県知事が「IAEAの調査を受け入れるべき」
と国に対して申し入れ、結局実現することになった。国はもちろん動いていな
いわけではないのだが、見ているとどうももどかしい。
佐賀県も原子力発電所の立地地域だ。何かあったときには国にしっかり対応
してもらわなければならない。エネルギー政策は国の仕事なのだから。コムス
ンの指定更新における国の過剰関与と原子力発電所のトラブルにおける国の
過少関与。ひっくり返っているような気がして不思議でしかたない。

*古川 康(ふるかわ やすし)氏のプロフィール
昭和33年佐賀県唐津市生まれ。昭和57年東京大学法学部を卒業、同年自
治省に入省。長野県企画課長、岡山県財政課長、自治大臣秘書官、長崎県
総務部長などを歴任。平成15年日本ではじめてマニュフェストを掲げ、佐賀県
知事選に挑戦、同年4月知事に就任。平成19年4月新任期スタート。「がんば
らんば さが!」をキーワードに「くらしの豊かさを実感できる佐賀県」の実現を
目指して県政に取り組む。
佐賀県のホームページ : http://www.pref.saga.lg.jp/
古川 康氏のホームページ : http://www.power-full.com
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2.【第121回「J.I. フォーラム」のご案内】
「福祉」は本当に人を幸せにするのか
参議院選挙で最大の争点となった「年金」。先月はそのしくみについて、問題
整理の議論をしました。今月は、議論の視点をぐっと広げ、現在の年金はそも
そも人を幸せにするのか、これからの社会の相互扶助のあり方など、近代福
祉国家を総括する視点で、社会的共通資本という考えを提唱されている宇沢
弘文さんと、江戸時代の社会文化の研究者、田中優子さんに、鋭く現代社会
の諸問題を指摘している山岡淳一郎さんのコーディネートでお話していただき
ます。
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日 時  : 平成19年8月30日(木)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 宇沢弘文(東京大学名誉教授
/『経済学と人間の心』『社会的共通資本』著者 )
田中優子(法政大学教授
/『江戸の想像力』『大江戸ボランティア事情(共著)』著者)
コーディネータ : 山岡淳一郎(ノンフィクション作家
/『後藤新平 日本の羅針盤となった男』著者)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、8月29日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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