メールマガジン

【No.314】職人リレーエッセー(7) 数百年使いたい気持ちにさせる家具

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JIメールニュースNo.314  2007.8.24発行
職人リレーエッセー(7)
数百年使いたい気持ちにさせる家具
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【職人リレーエッセー(7) 数百年使いたい気持ちにさせる家具】
2.【第121回「J.I. フォーラム」のご案内】

*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:『政党のガバナンス』確立のためのルールづくりは必要?不要?」に
お答えください。
〔アンケート期間:2007/08/18(土) ~2007/09/01(土)〕
↓     ↓     ↓
http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=46
*前号(JIメールニュースNo.313)の記述に誤りがありました。お詫びして
訂正いたします。下記が正しいURLとなります。
↓     ↓     ↓
※構想日本の「コミュニティ金融」プロジェクト
http://www.kosonippon.org/project/list.php?m_category_cd=49
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1.【職人リレーエッセー(7) 数百年使いたい気持ちにさせる家具】
つみ木 上田大輔
(木組み家具職人)
京都の片田舎で夫婦二人、「つみ木」という小さな家具屋をしています。
無垢の木を使い、
ネジ、クギ、金具は使わず、木のクセを読み、古来の木組みの技術を応用し、
漆や荏胡麻油といった天然の塗料にこだわり家具をつくっています。
独立して4年になりますが、
私の家具づくりの技術はほぼ独学で身につけたものです。
師匠はいますが、師匠からは学んだことは
技術的なことではなく「ものをつくり生きる」という生き方です。
家具をつくり生きる中で、
日々、触れる素材や古い家具に残った職人の仕事の痕、
亡き職人から譲り受けた道具からも、たくさんのことを学んでいます。
先人たちの残してくれた、技術、道具、知恵への敬意、
そして、素材である木に対する敬意も決して忘れるわけにはいきません。
私たちがつくっているのは「数百年使いたい気持ちにさせる家具」です。
数百年生きてきた木を家具に変えるわけですから、
次の木が育つまでの数百年の間、使えるものにしなければなりません。
そのためには「お客さんが愛着を持てるようにする」ことが
何よりも大切と考えています。
日々の生活でついた傷や汚れまでも、
愛おしく感じることのできるのも無垢の木の家具ならではと言えます。
つくる時間よりも、使う時間の方が長いのですから、
私たちの作風を押し付けることはしません。
もともと、作風がないように見えるのが、私たちの作風とでもいいましょうか。
私たちが守りたいのはコンセプトの部分であって、
見た目のデザインではありません。
デザインは、無垢の木をつかうことで自然と生まれてきますので、
「用」に足りるミニマムなものを提案するようにします。
ただ、このミニマムなデザインをカタチにするために、
表からは見えないところに、技術を注ぎ込みます。
それが私たちのつくり手としてのこだわりです。
見た目にはわかりませんから、お客さんにとって、
つくり手のこだわりが邪魔になることはありません。
つみ木の家具はつみ木の工房でつくられた家具ですが、
つみ木の家具ではなくて、購入したお客さんの家具です。
家具は道具であって、飾りではありません。
家具をつくるのは私たちですが、
その家具を使い込むことで、「数百年もつ家具」にするのは、お客さんです。
「無垢の木という素材」「お客さんの要望」「つくり手のこだわり」
この3つがバランスよく組み上がり、結果として「数百年もつ家具」になる──。
それが「つみ木の家具」です。

*上田大輔(うえだ だいすけ)氏のプロフィール
1975年、大阪生まれ。木工科のない大学で、木工に出逢う。加工技術・漆塗
り・家具作りを仕事にするということを、4人の木工家から学ぶ。2003年夏より
大阪・住之江にて受注生産を中心とした家具工房を開始し、2004年夏には家
具屋「つみ木」がスタート。2006年2月、京都・一乗寺【恵文社】にて 『つみ木
の家具店』を開催。2006年秋に、京都・船井郡京丹波町質美(しつみ)へ移住。
※「つみ木」とは・・・
私たちのメッセージでもあり、工房名でもある「つみ木」とは、人が生まれて最
初に手にする木の玩具の名前であるということ、技術の積み重ねだけでなく、
丁寧に暮らすと言う日々の積み重ねを大切にしたいということ、つくり手がふ
たりいる工房であるということ(掛け算の答えを「積」と書きます)、そして、 生
きていく上での罪。
たくさんの想いを込めた「つみ」は平仮名に、そして、木への敬意は決して忘
れぬよう、「木」は漢字のまま。あくまでも素材ありきの小さな家具屋です。
〔 つみ木のホームページ : http://www.tsumiki.net/ 〕
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2.【第121回「J.I. フォーラム」のご案内】
「福祉」は本当に人を幸せにするのか
参議院選挙で最大の争点となった「年金」。先月はそのしくみについて、問題
整理の議論をしました。今月は、議論の視点をぐっと広げ、現在の年金はそも
そも人を幸せにするのか、これからの社会の相互扶助のあり方など、近代福
祉国家を総括する視点で、社会的共通資本という考えを提唱されている宇沢
弘文さんと、江戸時代の社会文化の研究者、田中優子さんに、鋭く現代社会
の諸問題を指摘している山岡淳一郎さんのコーディネートでお話していただき
ます。
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日 時  : 平成19年8月30日(木)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 宇沢弘文(東京大学名誉教授
/『経済学と人間の心』『社会的共通資本』著者 )
田中優子(法政大学教授
/『江戸の想像力』『大江戸ボランティア事情(共著)』著者)
コーディネータ : 山岡淳一郎(ノンフィクション作家
/『後藤新平 日本の羅針盤となった男』著者)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、8月29日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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