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【No.32】教育改革のカギは「民」のイニシアティブ

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教育改革のカギは「民」のイニシアティブ
JIニュースNo.32  2002.2.1
窓口はこちら! news@kosonippon.org
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■■ 目次 ■■
1.《コラム蒼天日本》教育改革のカギは「民」のイニシアティブ
2.《JIスタッフより》
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《コラム蒼天日本》
教育改革のカギは「民」のイニシアティブ
JI政策スタッフ山谷真名
●「学びのすすめ」??
遠山文部科学相の「学びのすすめ」をご覧になりましたか?
4月から実施される新学習指導要領への懸念を払拭するためか、
「確かな学力」という言葉が踊っています。
内容はもっともですが、国民全体の教育について国が一つの考えを示
すという従来の姿勢は変わっていないようです。“世の中の役にたつこ
と=「公益」は、中央集権的に1ヶ所で決めるやり方ではうまくいかな
い、だから「民(たみ)」が担っていこう”という時代の流れに、まだ
逆行していると感じます。
現場を変え、制度を変えて、「公教育」のありかたを「民=子ども
・保護者・地域住民・教職員・教育委員会」が決める。
その実現に向けた、JI教育プロジェクトの内容を紹介します。
●現場から教育をつくる
現在の制度の中でも、教育の現場でできることはたくさんあります。
たとえば鹿沼市では、市民が企画した市民講座を中学校の授業として
行いました。調理、被服、工芸、情報、育児といったカリキュラムを、
地域住民と中学生がいっしょに学ぶのです。
育児コースの授業を受けた子どもたちの感想:
「ぜひ、将来は子どもに関わる仕事をしたいです」
「このような体験を生かしておとなになっていくことがちょっぴり楽し
みになりました」
大阪・十三にある中学校は窓ガラスがよく割られた「荒れた」学校でし
た。それを変えたのは、地域の人が学校に押しかけ、体験談などを話した
こと。八百屋を営んでいる方は、自分の通知表を生徒たちに見せ、「3」
ばかりで母親から小言を言われたこと、一念発起して、新聞をよく読み、
雑学を学んだことなどを、野菜のせりをしている時のように話しました。
空論ではない体験談は、子どもたちの心に届き、目的意識をはっきり
持てるようになったということです。
こうした地域での教育づくりを応援するため開設したのが、JI教育
ホームページ http://www.kosonippon.org/prj/edu/
「地域の学習支援ネットワーク作り」を提案し、さまざまな事例を紹
介しています。
※ このHPにあるメーリング・リストが縁を結び、湘南に「地域の学
習支援ネットワーク」ができました。
小学2年生の「総合的な学習の時間」では「表現」をキーワードに
したアカペラ、リース、イラスト、デジカメ、クッキー、ロウソク作
り、ダンスなどの授業が実践されています。このメーリングリストに
は現在248名の人が参加。ご関心のある方はHPからご登録下さい。
●小・中学校の制度を変える
教育への考え方・教育方法は、多様化しています。
今も、決められた公立学校に行きたくなければ、私立学校やフリース
クールなどを選択できますが、それは一部の子どもに限られます。
「公教育」改革を実質的に進めるには、自分たちが受ける教育のありかた
を公立学校においても「選択」できる必要があります。
それには、「公教育」の中身や範囲を国が一律に決めるのではなく
(もちろん、民主主義など「最低限守るべきもの」はすべての学校が遵守
しなければいけません)、多様な教育を試みる学校の存在を認めるべきです。
また、親や子どもが真の意味で「選択」できるためには、各学校がそれぞれ
教育の方針や内容について情報公開し、そしてその通りに実行しているか
どうかをチェックする体制が必要です。
さまざまな選択肢を「公教育」において可能にする。
その第1ステップとして、多様な考え方や方法に基づく「新しい類型
の公立学校」を設立し、その学校を子ども・保護者が選択できる制度は
いかがでしょうか。
現場からの改革も制度の改革も、キーワードは「イニシアティブ」。
国や教育委員会や学校だけに責任を負わせるのをやめて(当然口を出
させるのも最小限にして)、私たち自身が教育のありかたを決め、責任
を負う“担い手”であるべきだと思うのです。
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《JIスタッフより》
26歳で会社を退職し子育てをする中で、育児と就労の両立を初めとす
るいろんな疑問がわいてきました。その答えを知りたくて、赤ん坊を抱
えながら大学院に通った時期があります。女性労働、ジェンダー、税制
・社会保障制度などの勉強をしながら、「学ぶ」ってこんなに楽しいこ
とだと知りました。
子どもたちに「学ぶ」楽しさを知ってもらいたい。そんな想いで教育
プロジェクトに携わっています。           (JI山谷)
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