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【No.34】 “政治家の中身の見えない手ごろなサイフ”って何?

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“政治家の中身の見えない手ごろなサイフ”って何?
JIニュースNo.34  2001.2.15
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■■ 目次 ■■
1.【コラム蒼天日本】“政治家の中身の見えない手ごろなサイフ”って何?
2.【JIスタッフより】
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【コラム蒼天日本】
“政治家の、中身の見えない手ごろなサイフ”って何?
JIスタッフ草薙 大助
“政治家の、中身の見えない手ごろなサイフ”――それは政党支部です。
与野党の秘書、元秘書のスキャンダルが相次ぎ、自公首脳が政党支部
の扱いの検討を表明するなど、政治家とカネをめぐる問題が急浮上して
きました。政党支部の何が問題なのか、整理してみたいと思います。
政治家個人が献金を受け取るサイフは事実上3つあります。後援会と
資金管理団体、そして政党支部です。
そのうち企業・団体献金を受け取れるのは、現在は政党支部だけ。こ
れは後援会に加えて、99年法改正で資金管理団体への企業・団体献金が
禁止されたためです。昨年12月に公表された政党支部への献金額と支部
数が、ともに「激増」した最大の要因でもあります(※)。
【※ちなみに地方分届出団体数は自民党6363(前年比20.2%=支部数で
約1200増)/民主414(6.2%増)/公明399(3.4%増)/社民297(0.3%
増)自由181(1.1%増)。主要5政党の地方支部への企業・団体献金は
“約188億円”(前年より約150億円増)。その多くは資金管理団体から
流れ込んだ額(日経新聞の集計による)】
献金の受け皿が政党支部に変わったこと自体は、特に問題ではありま
せん。
肝心なのは、政党支部が、企業・団体献金の「無制限の」受け皿であ
り、ここが「抜け穴」になって企業・団体からのカネが個人の後援会や
資金管理団体に回っていることです。
というのも、
政党支部への献金は、制限がきわめてゆるやか(企業なら資本金等に応
じて年間750万円から1億円の総枠が決められているだけ)。
政党支部や後援会などの間のカネのやりとりは自由。
その上、政党支部は法律上いくらでも(!)作れるのです。
つまり政治家は、代表を務める支部を増やし、これを受け皿とするこ
とで、団体献金を青天井に受け取ることができます。支部から他の支部
や後援会、所属会派、資金管理団体に「還流」することも自由です。さ
らに一旦懐に入ってしまえば、政治家個人に法律上の報告義務はないた
め、使い道を把握しにくくなります。
中身の見えない、手ごろなサイフを、たくさん持てる――政党支部は
そんな存在ともいえます。こうしてみるとモンダイ大アリです。
【ちなみに2001年度の政党支部数は8852支部、1999年より18%増加(総
務省)。】
そもそもカネのやりとりを規制して癒着や政治腐敗を排除することが、
政治資金規正法の目的でした。
そのために“中身の見えない、手ごろなサイフ”である政党支部の数
を絞ることは不可欠です。政党支部への献金“全面禁止”。それが難し
ければ、政党支部を衆院小選挙区、都道府県、市町村それぞれ一つずつ
の支部に限定するなどです。
政党支部の見直しは、政治家とカネをめぐる問題の解決に不可欠のス
テップです。政治家の話を聞く機会があれば、政党支部の扱いをどう考
えているのかぜひ聞いてみて下さい。
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JIスタッフより
昨年末「政党支部激増」のマスコミ報道を受けて、ある与党代議士が
「個人献金の仕組みがあり、政党助成金も出る以上、政党支部への企業
献金は廃止した方がいい」と某紙でコメントしていました。
企業や団体が、自らの求める政策を実現するため議員活動を支えるこ
との意義は否定できないし、献金のルートや量をどこまで制限すればよ
いのかは、きわめて難しい問題です。
その意味で、政党支部の見直しはあくまで問題改善の一部分にすぎず、
むしろカネの流れを透明にし国民に十分に公開する制度づくりを大々的
に議論すべきなのかもしれません。JIからの提案は次の機会に。
(JIスタッフ草薙)
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