メールマガジン

【No.349】夕張市立総合病院の経営を引き継いだ「夕張希望の杜」の毎日

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JIメールニュースNo.349 2008.5.9発行
夕張市立総合病院の経営を引き継いだ「夕張希望の杜」の毎日
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【夕張市立総合病院の経営を引き継いだ「夕張希望の杜」の毎日】
2.【第130回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【第25弾「事業仕分け」のご案内】

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1.【夕張市立総合病院の経営を引き継いだ「夕張希望の杜」の毎日】
東京財団上席研究員、前佐賀市長
木下 敏之
夕張市役所の倒産と同時に破綻した夕張市立総合病院。昨年4月から
は夕張市立診療所となり、医療法人「夕張希望の杜」が指定管理者とし
て運営している。この医療法人は村上智彦医師(北海道旧瀬棚町の診
療所で予防医療に目覚しい実績を上げた)が一億円の個人保証をして
借金したお金で立ち上げたものだが、その後の夕張市立診療所の経営
はどうなっているだろうか。前途は多難であった。
まず、医師をどうやって集めるか。普通に考えると、過疎地の財政破綻し
た市役所の病院に好き好んでくる人はいない。村上医師は、まず、「コン
ビニ医療」を減らすところからはじめた。この言葉は医師の世界以外では
まだまだ聞きなれない言葉だが、病院が悪い意味で二十四時間気軽に
行けるところになっていて、非常に軽症だったりわざわざ病院に来るほど
の状態ではないのに、深夜に病院に来ることを意味している。例えば、夕
張では少し腰が痛いくらいで夜中に救急車を呼んで病院に来る人が少な
くなかった。そんな状態だと、当直の医師は一睡もできず、へとへとに疲
れ果てて結局、逃げ出してしまう。村上医師は、治療の必要のない人は
診察をしなかった。その人に厳しく指導をした。その結果、今は急患は一
晩に一人程度になっている。当直していても夜眠られるということは、医
師募集の大きなセールスポイントである。
また、100ベッド以上の規模から19ベッドと、大幅に規模縮小した。それ
に伴って、すでに病院での治療は終わり本来は自宅に帰って介護を行う
べきであるにもかかわらず、そのまま病院に居つづけるなどといった“社
会的に入院している人たち”が減ったので、その面では診療所の収入は
好転している。
しかし今、夕張市立診療所は存亡の危機にある。病院の設備が古いため
電気代や重油代がやたらかかり、収入の一割に当たる5000万円が年間
の光熱水費として支払われているからである。今のところ、夕張市からの
補助は全くない。そればかりか、市立診療所であることには変わりはない
のに、インフルエンザの予防注射の呼びかけを市役所に頼んでも、一民間
病院として扱われ、すんなりと市の広報誌に取り上げてもらえるわけでもな
い。
遠からず、大都市の大病院は好待遇で医師の囲い込みを始め、過疎地に
はますます医師が来なくなるだろう。昔と違い、医師は限られた地域の資
源。地域住民が医師を大事にしないと医師はいなくなってしまうことを示唆
している。
夕張の例は、地域の人たちが病院をあらゆるものに優先して支えるのか
支えないのか、ということが問われていることを示している。
私は偶然が重なり、「夕張希望の杜」の応援をする無料メールマガジンを
毎週発行している。夕張での医療や福祉の問題は、他の人口減少と高齢
化と財政難に悩む地域にとっても大きな示唆にあふれている。夕張で起こ
っていることを他の地方の方も是非参考にして欲しい。配信希望者は、下
記のホームページからお申込みください。
※メルマガ「夕張市立総合病院を引き継いだ『夕張希望の杜』の毎日」の
ホームページ
http://www.kinoshita-toshiyuki.net/newsletter.html
http://www.mag2.com/m/0000253983.html

*木下 敏之(きのした・としゆき)氏のプロフィール
1960年生まれ。東京大学法学部卒業。1984年、農林水産省入省。1993
年、環境庁に出向。1994年、栃木県庁に農業経済課長として出向。1999
年、佐賀市長に39歳で初当選。2005年9月、佐賀市長を退任(合併に伴う
任期切れ)。同年年10月、新佐賀市長選挙に立候補するも、4000票差で
落選。現在は、木下敏之行政経営研究所代表。東京財団上席研究員。イ
ーコーポレーション(ITベンチャー企業)取締役。環境マネジメント研究所
(省エネベンチャー企業)上席主任研究員。著書に『日本を二流IT国家にし
ないための十四カ条』(日経BP社)がある。

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2.【第130回「J.I. フォーラム」のご案内】
日本は世界第2の貧困大国!?
「日本は世界第2の経済大国」のハズ。ところが、OECDの報告によると、
世界第2位の「貧困率」国だというのです。格差社会、ワーキングプア、ホ
ームレスなどの現象がそこまで来たのか。だとすれば、それはなぜなの
か。そもそも「貧困率」などという考え方がおかしいのか。
豊かな社会日本の貧困について、現状を熟知し、鋭い分析を加えてい
るゲストを迎えて、問題の核心に迫っていただきます。
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日 時  : 平成20年5月27日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 工藤 啓(「育て上げ」ネット 理事長) 他
主 催   : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、5月26日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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3.【第25弾「事業仕分け」のご案内】
~ 浜松市 ~
構想日本が2002年から行なっている行政の「事業仕分け」は行財政改革の
切り札です。予算編成に反映させた結果、1割もの事業を削減できたという
具体例もあります。今年度は、既に10ヶ所程の実施予定があり、更に広が
る勢いです。
今回行う浜松市は、合併、政令指定都市への移行、新市長の就任とここ数
年大きな変化を迎えています。特に、行革に精力的に取り組んでいること、
合併数年後であることなど、大きな成果が期待できます。
行政の方、自分の地域を何とかしたいという方、お誘いあわせの上、侃侃諤
諤の議論をご覧ください。必ず地域再生、国からの自立の大きな参考になる
と思います。
【日時】2008年5月31日(土)、6月1日(日)9時~16時くらい
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】 浜松市役所
(浜松市中区元城町103-2) TEL:053-457-2111
【対象】 浜松市の一般会計事業
【参加者】事業説明者:浜松市役所職員
仕分け人(評価者)、コーディネーター:「明日の地方財政を考える
会(自治体職員有志の研究会)」メンバー、構想日本スタッフ
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≪「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が主要議題に!≫
2月の「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が、大々的に取り上げら
れました。この会議では、丹羽宇一郎委員(地方分権改革委員長、伊藤忠
商事取締役会長)から国と地方の仕分けの推進が提案されています。この
提案は実現へ向けての大きな一歩と捉え、更に働きかけをしてまいります。
http://www.keizai-shimon.go.jp/ からご確認ください。
≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の議
論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
※構想日本のホームページ「事業仕分け」もご覧ください。
http://www.kosonippon.org/project/list.php?m_category_cd=16
●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の事
業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文も下記にて承ります。
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ご参観ご希望の方は、5月29日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
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*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607

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