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【No.352】日本人が大切にしたい街の表情

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JIメールニュースNo.352 2008.5.30発行
日本人が大切にしたい街の表情
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【日本人が大切にしたい街の表情】
2.【第25弾「事業仕分け」のご案内】
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≪TOPICS≫
★浜松市で開催される「事業仕分け」(第25弾)の会場が、以下の場所
に変更になりました。ご注意ください。
「静岡文化芸術大学 南棟 3階 第1会場 377講義室
第2会場 378講義室
第3会場 379講義室」
↓     ↓     ↓
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/jigyosiwake/kaijyo.htm

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1.【日本人が大切にしたい街の表情】
銀座ミツバチプロジェクト
ミツバチの世話人 田中 淳夫
こういうと驚く人が多いかもしれないが、銀座と地方都市の繁華街は今、似
た状況にあると思う。銀座は世界のブランドを集めて、日本一、いや世界一
の商店街ともいえるが、その陰でこれまで銀座を支え続けてきた「老舗」や
路地が消えつつあるのだ。
かつて、昭和40年代、「銀座の時代は終わった」といわれた。しかし、その後
の巨大開発による人気スポットが「今はそういう場所もあったな」程度に落ち
着いていている一方で、世界中のマネーがファンドという形で銀座を包む。い
まや、それは大変ありがたいことであると同時に、全国展開のチェーン店が
席巻している全国各地の商店街と同じ課題を抱えている。
では、銀座が大切にしないといけない“資産”とはなんだろうか?
それは、多くの人々の頭の中にある様々な銀座という街の記憶だ。例えば、
初めてのデートであり、お祝いの食事会、家族の贈り物を買った場所、とい
うような、ハレの場面としての大切な記憶が膨らむ場所ということではない
か。
そして、銀座がそのような場所となるための礎を築いてきた「人」たちの記憶
も忘れてはならない。
例えば、銀座3丁目にあるキャバレー「白いばら」の大住社長。この社長とお
話ししていると、時間を忘れるほど楽しいし、人を飽きさせることがない。毎夜
行われる美しい女性によるショーは洗練されている。その薄暗い大きな空間
の片隅で、かつて夜な夜な青年将校達が謀議を企て、そして、とうとう雪の
降る寒いある朝、二二六事件が起きた。また、別の奥のシートでは松尾和子
が彼氏とデートを、ステージの上では石原裕次郎が狂ったようにドラムを叩い
た! こんな出来事をサラッと語ってくれる大住社長がいると、まさに昭和史
が凝縮した空間を味わえて、9時までならば7500円、更に7時前までに入
ればビールの小瓶つきとは驚きだ。
もう一人、4丁目の昭和通沿い、歌舞伎座の向かいにあるインドレストラン・ナ
イルの経営者であるGMナイルさん。このお店のスタートは昭和24年で、日本
で最初の本格的なインドレストラン。そもそもオーナー・GMナイルさんのお父さ
んAMナイル氏は、戦前京大に留学して、新宿中村屋に身を寄せたビハリボー
ス氏とインド独立を戦った革命家である。戦中は、満州に渡り日本軍と共にイ
ンド独立のために行動し、連合軍からは満州ナイルと恐れられた。お勧めムル
ギランチ1400円で、こうした特別な空間に誘ってくれる・・・。
私にとって、銀座の街とは、街割や路地裏を歩くたびに徳川幕府が特別な思
いを込めて技術者集団を住まわせた江戸の近世が、そして、老舗の皆さんと
お話しするたびに坂の上の雲を追い続けてきた明治からの近代が飛び込んで
くる場所だ。
そんな銀座を見直すきっかけとなったのが、「銀座ミツバチプロジェクト」だ。ビ
ルの屋上でミツバチを飼って、銀座産のハチミツを採ろうという試みだ。
銀座にはミスマッチなミツバチが突然現れて、今まで眠っていた人々のハレ
の記憶を呼び覚まし、それをつないで様々なストーリーを紡いでいる。最初は、
怖い存在と思われていた昆虫が、理解が進むと、今度は小さな生き物の存
在が、銀座の人々の様々な思いを呼び起こしつつあるのだ。
開発を否定したり、新しいものを避けては、これからの銀座の発展はありえな
い。一方で、開発で日本人が歩んだその大切な記憶までも消してしまうことが
果たして幸せなのか。
全国何処へ行っても同じ街の表情で、住んでいる人の記憶までも消えてしま
っている。これでは何も繋がらないし広がらない。街に住みそして働く私達こ
そが、時代を越えて何の記憶を継承し、そして何を育んでいくことが出来るの
か考えるべき時にきている。
今回私達はミツバチを通して、銀座の技で次々と商品を作っていただき、この
街に隠れていた技術者達の粋やイナセのほんの一端を表すことが出来たと思
う。これからもこの街で活躍する多くの皆さんと顔の見える関係を作り、街が次
に発すべきメッセージを考えてみたいと思う。こんな試みが全国の商店街でが
んばっている方々の何らかの参考になれば、こんなに嬉しいことはない・・・。

*田中 淳夫(たなか・あつお)氏のプロフィール
NPO銀座ミツバチプロジェクト副理事長。銀座の街研究会世話人。株式会社
紙パルプ会館常務取締役。松屋通親交会理事。
〔銀座ミツバチプロジェクト : http://www.gin-pachi.com/top.html 〕

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2.【第25弾「事業仕分け」のご案内】
~ 浜松市 ~
構想日本が2002年から行なっている行政の「事業仕分け」は行財政改革の
切り札です。予算編成に反映させた結果、1割もの事業を削減できたという
具体例もあります。今年度は、既に10ヶ所程の実施予定があり、更に広が
る勢いです。
今回行う浜松市は、合併、政令指定都市への移行、新市長の就任とここ数
年大きな変化を迎えています。特に、行革に精力的に取り組んでいること、
合併数年後であることなど、大きな成果が期待できます。
行政の方、自分の地域を何とかしたいという方、お誘いあわせの上、侃侃諤
諤の議論をご覧ください。必ず地域再生、国からの自立の大きな参考になる
と思います。
(※会場が変更となりました。ご注意ください。)
【日時】2008年5月31日(土)、6月1日(日)9時~16時くらい
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】静岡文化芸術大学 南棟3階 (静岡県浜松市中区中央 2-1-1)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/jigyosiwake/kaijyo.htm
第1会場 377講義室
第2会場 378講義室
第3会場 379講義室
※会場に関するお問い合わせは、
浜松市行政経営課(053-457-2244)まで。
【対象】浜松市の事務事業(60事業程度)
【参加者】事業説明者:浜松市役所職員
仕分け人(評価者)、コーディネーター:「明日の地方財政を考える会
(自治体職員有志の研究会)」メンバー、構想日本スタッフ
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≪「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が主要議題に!≫
2月の「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が、大々的に取り上げら
れました。この会議では、丹羽宇一郎委員(地方分権改革委員長、伊藤忠
商事取締役会長)から国と地方の仕分けの推進が提案されています。この
提案は実現へ向けての大きな一歩と捉え、更に働きかけをしてまいります。
http://www.keizai-shimon.go.jp/ からご確認ください。
≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の議
論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
※構想日本のホームページ「事業仕分け」もご覧ください。
http://www.kosonippon.org/project/list.php?m_category_cd=16
●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の事
業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文も下記にて承ります。
————————————————————–
ご参観ご希望の方は、5月30日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
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*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607

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