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【No.356】首長リレーエッセー(22) 財政難に負けない住民パワーでまちづくり

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JIメールニュースNo.356 2008.6.27発行
首長リレーエッセー(22)
財政難に負けない住民パワーでまちづくり
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【首長リレーエッセー(22) 財政難に負けない住民パワーでまちづくり】
2.【第131回「J.I. フォーラム】
3.【第26弾「事業仕分け」のご案内】

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1.【首長リレーエッセー(22) 財政難に負けない住民パワーでまちづくり】

鳥取県日野町長
景山 享弘
昭和34年に根雨町・黒坂町の2町が合併して誕生した日野町は、鳥取県
の南西部に位置する、自然豊かなまち。中国山地の秀峰が連なり、まちの
中央を清く流れる日野川をはじめとして、滝山公園、鵜の池など奥日野県
立公園に指定されている自然公園や多くの史跡があります。
日野川には、毎年秋から春先にかけて、県鳥のオシドリが数多く飛来しま
す。根雨にあるオシドリ観察小屋では、ピーク時には約1000羽にもなる
愛らしい姿が間近で観察できるとあって、シーズンにはのべ2万人の観察
客が全国から訪れます。
また、全国でもここにしかない縁起の良い名前の神社『金持神社』にも、そ
の名前から開運・金運を求めて多くの参拝客が訪れ、全国的に有名な観
光スポットであるほか、開運のお守りや、幸運を呼ぶ「黄色いハンカチ」「金
運扇子」などの開運グッズも売れ行きが好調です。
そんな日野町では、「平成の大合併」が盛んに行なわれた際にも単独自立
の道を選択し、行財政改革に取り組んできました。しかし、平成17年9月
当時、町財政は巨額の借入金返済のために当分の間赤字が続き、予算編
成が困難との見通しから、当時の町長は「財政破たんの予告宣言」をしまし
た。
その後、平成18年2月に私が町長に就任し、財政再建と徹底した情報公
開を進めることを公約としました。また、平成19年1月には、町政の主権者
は町民であるとの考えから、住民から委員を募り、これからのまちづくりにつ
いて話し合う「日野町まちづくり町民会議」を設置。委員の皆さんからのご
意見を町政に反映させるなど、住民と力を合わせたまちづくりに取り組んで
います。
行政の姿勢としては、個人情報は別として、役場の情報はできる限り住民
に伝え、年1回の将来の財政推計を住民説明会で示しています。その結果、
今の厳しい財政状況を理解した住民から、財政の改善に向けた積極的な
方策が提案されるようになりました。過去における、何でも行政がするもの
だとの他力本願から、自分たちのまちは自分たちで守るのだとの自立を目
指した動きが出てきたのです。
たとえば、先にあげた「オシドリ観察小屋」や「金持神社」といった観光地で
は、多くの町民の皆さんがスタッフとして、またボランティアとして温かいお
もてなしができるよう頑張っています。それらの収益などの一部は町にも寄
付いただき、住民の皆さんの熱心な取り組みが財政改善にも役立てられて
います。
また、町内の黒坂にある「鏡山城址」を復活し、まちの活性化と観光振興を
図ろうと、地元の皆さんがボランティアで城跡の保全作業に取り組まれてお
り、かつて鬱蒼とした竹林であった城跡が、今は日光が差し込む格好の展
望スポットに生まれ変ろうとしています。
個人でできることは自分たちで、地域で協力してできることは地域で行い、
行政はその最後に出てくるような風潮が見られるようになりました。その結
果、平成18年度は赤字だった決算が、平成19年度では黒字となる見通し
がつき、大変うれしく思っているところです。
財政難にも負けず常に前向きな住民の皆さんが多くおられることは、まちの
大きな財産。これからも、みんなが安心・安全に生活でき、「このまちに住ん
でよかった」と思っていただけるような日野町を、行政と町民が手をとり合い
ながらつくっていきたいと考えています。

*景山 享弘(かげやま・たかひろ)氏のプロフィール
昭和18年生まれ。昭和37年に鳥取県職員に採用、平成15年に退職。平
成18年2月より現職。
〔鳥取県日野町 : http://www.town.hino.tottori.jp/dd.aspx?menuid=1〕

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2.【第131回「J.I. フォーラム」のご案内】
私たちは何を「セーフティーネット」にすればいいのか
青年会議所(JC)は全国に約700余りあり、様々な地域活動を行っている
公益的な組織です。今回はその全国的運営機関である(社)日本青年会議
所と共催で、JCが力を入れている「セーフティネット」について考えます。犯
罪や自殺の増加、その背後にある貧困。そしてその再生産は今や全国で見
られることです。かつての「世間」が個人を支える仕組みがほぼ消滅した現
在、何を「セーフティーネット」にしていけばいいのでしょうか、現場で格闘して
いる人たちの話をもとに、新しい「世間」のあり方を議論したいと思います。
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★今回は会場が変わります。ご注意ください。★
日 時  : 平成20年6月27日(金)
会 場  : グランドアーク半蔵門  3F 光の間
千代田区隼町1番1号 TEL 03-3288-0111 (代)
(http://www.grandarc.com/access/access.htm)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 伊與田英史
(社団法人日本青年会議所 セーフティーネット構築委員会 委員長)
玄 秀盛
(NPO法人日本ソーシャル・マイノリティー協会 新宿救護センター 所長)
草間吉夫(茨城県高萩市長)
清水康之(NPO法人ライフリンク 代表)
コーディネーター : 岡田広行(週刊東洋経済 副編集長)
共 催   : 構想日本・社団法人日本青年会議所
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(構想日本会員及び青年会議所メンバーは無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「アイニンファンファン」Tel03-5210-3587
千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビルB1F(グランドアーク向かいのビル)
————————————————————–
参加ご希望の方は、6月26日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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3.【第26弾「事業仕分け」のご案内】
~ 埼玉県草加市 ~
構想日本が2002年から行なっている行政の「事業仕分け」は行財政改革
の切り札です。予算編成に反映させた結果、1割もの事業を削減できたと
いう具体例もあります。今年度は10ヶ所以上の自治体での事業仕分けを
予定し、問い合せも続いています。
今回行う草加市は、2000年に埼玉県から彩の国中核都市に指定され、さ
らに2004年に特例市に移行するなど、県からの権限委譲を進めています。
また、全市町村を対象とした「行政革新度調査」(日本経済新聞ほか)で9
位にランクされている行革先進地域でもあり、事業仕分けの実施によりさ
らなる進展が期待できます。
行政の方、自分の地域を何とかしたいという方、メディアの方、お誘いあわ
せのうえ、侃々諤々の議論に傍聴参加ください。必ず地域再生の大きな参
考になると思います。

【日時】2008年6月28日(土)、29日(日)
両日ともに、午前9時から午後5時頃
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】 草加市役所 西棟5F
(埼玉県草加市高砂1-1-1) TEL:048-922-0151
※当日、市役所の駐車場は使えませんので、車でお越し方は近隣の
民間駐車場をご利用ください。
【対象】 草加市の事務事業(45事業程度)
【参加者】事業説明者:草加市役所職員
評価者(仕分け人)
コーディネーター:「明日の地方財政を考える会
(自治体職員有志の研究会)」メンバーほか、
構想日本事業仕分けチーム
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≪最も必要なのは「国の事業仕分け」!≫
現在、経済財政諮問会議や地方分権改革推進委員会で国の事業仕分け
の実施が検討されています。前回の浜松での実施の際も、国会議員や政
府審議会メンバーが数多く傍聴に来ていました。地方分権を進めるために
は、自治体での経験を踏まえた、国の事業仕分けが最も重要です。今後
も国での実施に向けて働きかけていきます。
参照:http://www.kosonippon.org/index.php

≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の議
論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
※構想日本のホームページ「事業仕分け」もご覧ください。
http://www.kosonippon.org/project/list.php?m_category_cd=16
●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の事
業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文も下記にて承ります。
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ご参観ご希望の方は、6月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
————————————————————–
*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607

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