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【No.370】道州制へのプロセスに必要なのは「実態づくり」

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JIメールニュースNo.370  2008.10.10発行
道州制へのプロセスに必要なのは「実態づくり」
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【道州制へのプロセスに必要なのは「実態づくり」】
2.【第135回「J.I. フォーラム」のご案内】
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≪TOPICS≫

★構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
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〔アンケート期間:2008/10/08(水) ~2008/10/20(月〕
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1.【道州制へのプロセスに必要なのは「実態づくり」】
中京大学経済学部教授   細川 昌彦
混迷する政治はますます内向きだ。道州制、地方分権など地域を巡る議論
もそうだ。中央、地方の駆け引きもある。もちろん将来の姿としては道州
制を目指すべきだろう。その前提として地方分権も進展していなければな
らない。しかし道州制については将来の制度論を論じるのも大事だが、同
時にそれにいたるまでの広域連携の実践論も必要ではないだろうか。まさ
に「道州制の実態づくり」である。
地方分権もそういう今取り組むべき努力とのパッケージで行うべきだろう。
現在の議論で気になることが2点ある。
まず、国内だけの視野にとどまっていることだ。必要なのは「東アジアで
の地域間競争の視点」だ。「我々は好むと好まざるとにかかわらず、国境
を越えた激しい地域間競争の真っ只中にいる」という現実を直視なければ
ならない。もちろん日本のすべての地域が国際競争のプレーヤーとして戦
えるわけでもない。そういうポテンシャルのある地域が東アジアで戦う競
争力を高めなければ、日本全体の地盤沈下につながるのだ。そういう危機
感を持たなければならない事態が進行している
第2に、地方分権は当然進めるべきだが、現在のように「掛け声だけの
広域連携」が横行している現実を放置していてはいけない。「自治体がば
らばらの対応をしている中で、分権をするとどうなるか」という反論を許
すようでは情けない。都道府県も自分たちが今でもできる広域連携に本気
で取り組んでいると、地方分権の要求も迫力が違ってこよう。
国際競争のためにも「道州制」を目指すべきだろう。しかし実現までに
最低10年はかかる。その間、東アジアにおける熾烈な地域間競争は待っ
てはくれない。東アジアではシンガポール、香港や中国の沿海部、韓国の
釜山などの地域が熾烈な競争を行っている。人材と企業を呼び込む競争だ。
これらはいずれも広域の経済圏を単位としており、最近これらを「メガ・
リージョン」と呼んでいる。日本の3大都市圏をはじめとするメガ・リー
ジョンもそのような競争に打ち勝たなければならない。自治体ごとにばら
ばらの対応している現状では太刀打ちできない(さらにご関心のある読者
は拙著「メガ・リージョンの攻防」を参照していただきたい)。
そこで「広域連携の実態」が大事になってくる。4年前、それを名古屋地
域で「グレーター・ナゴヤ」の名のもとに、まず外国企業誘致からはじめ
たのだ。そして観光、産業振興、大学などさまざまな分野で積み重ねてい
く。その結果、気が付けば、「道州制の実体」が先行している。こういう
戦略を描いての第一歩だ。全国一律ではなく、先行プロジェクト方式であ
る。将来の道州制を目指して、必要なのは議論とともに「道州制に向けた
実体作り」という行動である。地域関係者の行動を期待したい。

*細川 昌彦氏のプロフィール
55年生まれ。東京大学法学部卒。ハーバード・ビジネススクール
AMP修了。
77年 通産省(当時)入省。中部経済産業局長(グレーター・ナ
ゴヤを提唱)、NYジェトロ所長など歴任。日本鉄鋼連盟常務理事を
経て現在に至る。
著書に「メガ・リージョンの攻防」(東洋経済新報社)など。
ホームページ http;//m-hosokawa.com

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2.【第135回「J.I. フォーラム」のご案内】
「農」と「生き物」の話
~「農」は自給率確保だけのものではない!~
食料の安全性、価格高騰など、最近「農」とか「食」が急速に注目され
ています。戦後60年間、私たちの日常生活で食料が充足し、食べ物が社
会であり余るようになればなるほど、農業は軽視され続けてきました。
しかし、私たちは、食べないと生きられない、食べ物は農からしか作ら
れない。また、農業の方法によって、空気も水も土も他の生き物も大い
影響を受けるのです。
ここでは「農」を単に農業ではなく「人という生き物の文化」という視点
で捉え、私たちの未来を描く重要なテーマとしてみなさんと一緒に考えた
いと思います。
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日時: 2008年10月29日(水)
開演: 18:30~20:30(18:00開場)
場所: 都市センターホテル3F コスモスホール2
千代田区平河町2-4-1 TEL 03-3265-8211
(http://www.toshicenter.co.jp/access/index.html)
ゲスト:進士 五十八(東京農業大学地域環境科学部造園科学科教授)
陽 捷行(北里大学副学長)
林 良博(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
コーディネーター:岡田 達雄(生き物文化誌学会 常任理事)
参加費 :2,000円 (シンクネット構想日本会員は無料です)
懇親会参加費 :4,000円程度 (参加希望の方のみ)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
都市センターホテル5階スバル
千代田区平河町2-4-1 TEL 03-3265-8211
(http://www.toshicenter.co.jp/access/index.html)
主催 :構想日本
定員 :160名
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参加ご希望の方は、10月28日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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