メールマガジン

【No.371】金融セクターの変化

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JIメールニュースNo.371  2008.10.17発行
金融セクターの変化
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【金融セクターの変化】
2.【第135回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【第32弾「事業仕分け」のご案内
~ 神奈川県大磯町、2回目の実施 ~】
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≪TOPICS≫
★構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
引き続き、クリック受け付けています!ご参加ください。
Q:「こんにゃくゼリー」の責任の所在は?
〔アンケート期間:2008/10/08(水) ~2008/10/20(月〕
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http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=57
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1.【金融セクターの変化】
金融セクターは大荒れの模様です。いかようにご覧になっていますか?
米国発の一つのバブルがはじけたという見方がありますが、それだけで
しょうか?
日本でもバブルがはじけたあと、いわゆる「土地神話」が崩壊しました。
今回米国では投資銀行のビジネスモデルが破綻したと言われています。
では、投資銀行のビジネスモデルとは何だったのでしょうか? 自分の
バランスシートを使い短期の資金調達をベースに、証券化商品をはじめ
とする長期の資産に投資をし、レバレッジをかけて利ざやを稼ぐビジネ
スと言ってよいでしょう。しばしば特別目的子会社などを使った簿外取
引などを駆使し、実質的な借り入れ比率を高く維持して、利益率や成長
率をかさ上げするというのが典型的な方法の一つでした。ご存知のよう
に、米国住宅バブルがはじけた結果、サブプライムローンが大幅な値崩
れを起こし、上述した投資銀行モデルが逆回転を始めて健全な経営が成
り立たなくなったとも言われています。リーマンの破綻以降、米国の代
表的な投資銀行が銀行の傘下に吸収されたり、みずから銀行持株会社に
転換したのは、象徴的なできごとでした。
ある識者は、今回の事態は単なる金融セクターの問題ではなく、文明史
的なできごとだとも指摘しています。第二次世界大戦までは、武力によ
る「領土」拡張をてこにした帝国主義が世界を覆っていました(領土ゲ
ーム)。第二次大戦後の世界では、領土が「富」や「金融資本」に変わ
り、新たな国際間のヘゲモニー争いの場になってきました(ウェルス・
ゲーム)。そのなかで、冷戦終結後勝利を収めたとみられた資本主義が、
米国資本市場の中で、制御不能な「鬼っ子」のような存在を育ててきた
ことを指摘し、ウェルス・ゲームが終焉しつつあることを示唆していま
す。もしこの見解が正しければ、「領土」や「富(経済的価値)」をて
こにした国の勢力争いが新たな次元に入ることを意味しています。
新しい時代に領土や金融資本に代わる価値、あるいは新しいゲームのテ
ーマとして何が出てくるのでしょうか?その識者は、環境や資源・食糧
問題を中心にした「持続可能性(Sustainability)」が一つの候補では
ないかと言っています。
その答えはまだ必ずしもわかりませんが、一つ確実に言えるのは、金融
サービス業が高収益・高成長型の産業であり続けることはないだろうと
いうことです。むしろ一種の経済インフラとして、(公益事業に近い性
質の産業として)存在し続けることが求められるでしょう。例えば、電
力会社が事故なく安全に安定的な電力供給をすることが求められるよう
に、世間のユーザーに対して事故のない安定的な金融サービスを提供す
ることが求められるのではないでしょうか。必然的に規制は強化される
でしょう。
ただし、一部に見られる金融工学や証券化技術そのものを悪者扱いする
議論には私は与しません。電力会社も常に技術革新に力を入れているよ
うに、より安定的、より公正で効率的な金融サービスや市場を作り上げ
ていく上でも、重要な要素であり続けると思います。健全な資産運用や
資金調達ができる環境作りは、重要な国家的課題です。産業界のみなら
ず、公的セクターや一般消費者においても「金融教育」の必要性は益々
高まっていると言ってもいいでしょう。なかでも金融テクニックを超え
て、企業価値ひいては産業全般の価値をたかめるような事業金融のあり
方、またそれを支える金融サービスや市場のあり方についての思想・哲
学の再構築と啓蒙が重要になってくるように思われます。
その意味でも、新しい時代の「価値」としては、「武力」や「経済力」
でなく、いろんな思想や行動様式の集積としての「文化力」であってほ
しいと個人的には感じています。単なる競争原理の延長線上のものでな
く、多様性を尊重した上での、地球社会の共通の課題(環境、平和、健
康、貧困など)に対する協調した挑戦であってほしいものです。
点睛(ペンネーム)
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2.【第135回「J.I. フォーラム」のご案内】
「農」と「生き物」の話
~「農」は自給率確保だけのものではない!~
食料の安全性、価格高騰など、最近「農」とか「食」が急速に注目され
ています。戦後60年間、私たちの日常生活で食料が充足し、食べ物が社
会であり余るようになればなるほど、農業は軽視され続けてきました。
しかし、私たちは、食べないと生きられない、食べ物は農からしか作ら
れない。また、農業の方法によって、空気も水も土も他の生き物も大い
影響を受けるのです。
ここでは「農」を単に農業ではなく「人という生き物の文化」という視点
で捉え、私たちの未来を描く重要なテーマとしてみなさんと一緒に考えた
いと思います。
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日時: 2008年10月29日(水)
開演: 18:30~20:30(18:00開場)
場所: 都市センターホテル3F コスモスホール2
千代田区平河町2-4-1 TEL 03-3265-8211
(http://www.toshicenter.co.jp/access/index.html)
ゲスト:進士 五十八(東京農業大学地域環境科学部造園科学科教授)
陽 捷行(北里大学副学長)
林 良博(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
コーディネーター:岡田 達雄(生き物文化誌学会 常任理事)
参加費 :2,000円 (シンクネット構想日本会員は無料です)
懇親会参加費 :4,000円程度 (参加希望の方のみ)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
都市センターホテル5階スバル
千代田区平河町2-4-1 TEL 03-3265-8211
(http://www.toshicenter.co.jp/access/index.html)
主催 :構想日本
定員 :160名
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参加ご希望の方は、10月28日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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3.【第32弾「事業仕分け」のご案内】
~ 神奈川県大磯町、2回目の実施 ~
構想日本が2002年から行なっている行政の「事業仕分け」は行財政改革の
切り札です。実績が全国に浸透し、今年度は14の自治体で実施予定、加
速度的に広まっています。さらに、国についても文部科学省と環境省で実
施(自民党の政策棚卸しとして)、各方面から多大な反響がきています。
大磯町は今年2月に続き2度目の実施。今回は、住民を交えた仕分け人の構
成にしたり、施設に特化するなど独自の工夫を加えて行います。
百聞は一見に如かず、まずは侃々諤々の議論を傍聴し、その威力を確かめ
て下さい。
【日時】平成20年10月19日(日) 9:00~16:00
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】大磯町立福祉センターさざれ石 2階
(神奈川県中郡大磯町大磯1352-1)
会場に関するお問い合わせは、企画室(0463-61-4100 内204)まで。
【対象】大磯町の事務事業(9事業/1班体制)
【参加者】事業説明者:大磯町役場職員
「仕分け人」(評価者)、
コーディネーター:構想日本事業仕分けチーム、大磯町民
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≪「仕分け人養成講座」実施!≫
今年、加速度的に広まった行政の事業仕分け。これまでは年間4ヵ所程度
の実施でしたが、今年は既に15ヵ所での実施が決まっています。今後さ
らに事業仕分けを広めていくには、「仕分け人」(評価者)の確保が急務
となっています。そこで、横浜市立大学と共催で仕分け人の養成講座を開
講しました。
今回は、構想日本事業仕分けを傍聴したことのある人など、一定の参加条
件を設定して開催し、約60名が参加、全員が仕分け人となって模擬事業仕
分けを行いました。11月に2回目の講座を開きます。募集は締め切ってお
りますが、若干の余裕はございますので、参加ご希望の方は構想日本まで
ご連絡ください(ご希望に沿えない場合がございます)。
≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の議
論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
※構想日本のホームページ「事業仕分け」もご覧ください。
http://www.kosonippon.org/project/list.php?m_category_cd=16
●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の事
業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文も下記にて承ります。
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ご参観ご希望の方は、出欠の是非を、下記のメールアドレスにお申し込み下さ
い。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
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*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607
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