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【No.38】医療財政の悪化を止めるカギ=医療の費用対効果がわかる仕組み

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医療財政の悪化を止めるカギ=医療の費用対効果がわかる仕組み
JIニュースNo.38  2002.3.15
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■■ 目次 ■■
1.《コラム蒼天日本》
医療財政の悪化を止めるカギ=医療の費用対効果がわかる仕組み
2.《キャンペーン報告》土壌汚染対策-PartⅢ
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《コラム蒼天日本》
医療財政の悪化を止めるカギ=医療の費用対効果がわかる仕組み
JI政策スタッフ 金野 桂子

医療保険財政の悪化を背景に、今、医療は大きな転換期を迎えていま
す。
すでに報じられている通り、政府は患者の負担増を盛り込んだ健康保
険法の改正案を今国会に提出しました。たとえば、①サラリーマン本
人の医療費の自己負担を、来年4月から現在の「2割」から「3割」
へ引き上げる、②サラリーマンの保険料を「月収」ではなく「年収」
をベースに決める、③高齢者(70歳以上)の患者負担を、「定額制
:診療費の上限月額3000円(大病院は5000円)等」を「定率
制:1割」とする、などです。また、国会で今後、争点になりそうな
のが、①組合健康保険や政府管掌健康保険の財政悪化の一因である、
高齢者医療費の増大に対応した新たな高齢者医療制度の創設、②保険
財政の悪化が深刻な問題となっている政府管掌健康保険の組織形態の
見直し、そして③医師の請求通りに支払われる「出来高払い」が基本
の診療報酬体系の見直し、などです。
しかし、ほとんどが財政の悪化という「現象」への対応、つまり「お
金の帳尻」を何とか合わせようとするものばかりで、問題の「本質」
にメスを入れるものではありません。これまでも医療費抑制と負担増
を何度となく行っているにもかかわらず、事態は悪化するばかり。4
~5年後には、また患者の負担増が求められるに違いないという意見
がすでに出ています。壊れたレコードのような改革論議に終止符を打
ち、財政の悪化に歯止めをかけるには、実は、医療の質ないし費用対
効果を考えない現在の医療制度の仕組みを変えることが必要なのです。
日本の医療にムダが多いと感じている人は少なくないでしょう。過剰
な検査や投薬など、本当にここまで必要なのか疑問に感じた方も多い
と思います。同じ病気でも病院によって治療内容に大きな違いがある
などとも言われています。国民にとって必要な医療サービスにコスト
がかかるのは当然ですが、問題は、そのコストが適正なものかどうか
がわからないことです。だから、いわゆる検査づけや薬づけ、効果の
乏しい治療など、コストと比べて「質の悪い」医療が許されてしまう
のです。医療の質を高め、ムダな医療にかかるコストを減らすには、
診療情報(どのような治療、投薬、検査、が行われたのか、等)を開
示し、それによって私たち患者が医療機関を選択できる仕組みをつく
ることが不可欠です。
政府・与党は、昨年の医療制度改革大綱のなかで、「限られた財政の
中で、将来とも良質な医療を確保し、持続可能な皆保険制度を再構築
していくために、医療の適正化や医療提供体制の効率化を進めていく
」と明記しました。この大綱に沿って、政府は2002年度中に、抜
本的な医療制度改革についての基本方針を示すこととしています。構
想日本では、昨年11月にリリースした「医療の構造改革」に関する
提言( http://www.kosonippon.org/doc/?no=120 )を、今後の制度
改革の議論に反映させていきたいと考えています。
みなさんからの医療に関するご意見、お待ちしています。
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《キャンペーン報告》土壌汚染対策-PartⅢ
構想日本 地質環境保全研究会
環境大臣に対する一般質疑が12日(火)に行われ、「土壌汚染対策
法案」の審議がいよいよ始まります。構想日本では、様々なメディア
に対して提言を行っています。
1.電気新聞2002年2月28日16面「時評ウェーブ」に加藤秀
樹「土壌汚染の調査と情報公開」が掲載されました。
2.読売新聞2002年3月13日12面「論点」に加藤秀樹「土壌
汚染対策法案の死角」が掲載されました。
3.環境技術31巻3号(2002年3月15日発行)に構想日本地
質環境保全研究会「土壌汚染対策法の課題」が掲載されました。
構想日本では、法案の修正に向け、引き続き関係議員への働きかけを
行っていきます。いよいよ大詰め、アクセル全開です!
※JIホームページ「土壌汚染プロジェクト」にて構想日本の提言を
公開しています。 http://www.kosonippon.org/prj/c/?no=19
(JI長尾)
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