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【No.396】ミツバチの失踪が意味すること

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JIメールニュースNo.396  2009.04.16発行
「ミツバチの失踪が意味すること」
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】「ミツバチの失踪が意味すること」 養蜂家 藤原誠太
【2】第141回J.I.フォーラムのご案内 「お金の地産地消」
【3】ワンクリックアンケート実施中 “定額給付金、あなたは何に使いますか?”
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【1】「ミツバチの失踪が意味すること」 養蜂家 藤原誠太
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最近、にわかにミツバチの話題がマスコミ各社で取り上げられている。
“季節の話題”というなら嬉しい限りであるが、世界中至るところでミツバチが
大量に、しかも忽然といなくなった、という話題である。しかも大抵の場合、
群れの中に一匹しか存在せず、群れの維持に絶対的に必要な女王蜂を残して、
働き蜂だけ集団で失踪したのだ、と。
しかし、養蜂家や生物学に詳しい方であれば、これが集団失踪でないことに
すぐに気付いたはずである。ミツバチたちは、巣箱の外でバラバラに飛び散って
死滅していったのである。
原因の要は、日本においては少なくとも数年前よりとみに使用されている
“ネオニコチノイド系殺虫剤”という農薬にある。ネオニコチノイド系殺虫剤とは、
これまでの有機燐系殺虫剤より人体への直接的影響が1/3以下といわれ、
低農薬・減農薬地域で散布されている新しい農薬である。
しかし、昆虫にとってこの新薬は非常に強力な選択毒性(注1)を持っており、
特に昆虫の知覚神経を麻痺させる。個々が単体で生きているのではなく、
社会を形成して互いにフェロモンを分泌するなどしてコミュニケーションを取り合い、
助け合い、生息している高度な社会性昆虫(注2)であるミツバチにとって、
知覚神経が麻痺するということは、コミュニケーション能力をはじめ、社会生活に
必要なあらゆる能力を失うとことであり、当然のごとく前述したことが起こる。
加えて、ネオニコチノイドは昆虫の免疫系をも弱体化させるという研究結果も
出ている。つまりネオニコチノイドは、強いて人間の病気に例えるならば、
昆虫類に痴呆症とエイズを同時に患わせ、生態系そのものを混乱と破壊に
導く船頭と言えるのだ。しかも、人体には影響がない“ポジティブリスト”(注3)の
100~1000分の1の量で、このような致命的な影響を与えてしまうのである。
私は、巷で研究者、薬品会社、農協の方々が引き合いに出す、ダニや
ウイルスなど様々な原因の候補を否定する気はない。しかし事実関係として、
ミツバチたちはネオニコチノイドで免疫力が衰えてしまったがゆえに、ダニや
ウイルスに汚染されてしまったのである。
今回のミツバチの大量死を、ダニ病やウイルス病の一種ととして
片付けてしまうのはあまりにも愚かである。“低農薬だから安心安全”という
神話のもと行動している人間の行為こそに、真の原因があることを
受け止めなければならならい。
(注1)選択毒性:
特定種類の生物のみに毒性を発揮し、他には無害あるいは低毒性であるという
毒物の特異性。一般に、除草剤などの薬剤は、この性質を利用したもの。
(注2)社会性昆虫:
集団を形成して共同生活を営み、繁殖個体を助ける不妊個体(ワーカー)が
おり、巣内で分業が成立している昆虫。
(注3)ポジティブリスト:
食品中に残留が認められている農薬の残留基準。基準値を越えて
農薬が残留している食品は販売が禁止されている。
<藤原 誠太 氏 プロフィール>
1957年岩手県盛岡市生まれ。1980年東京農業大学卒業。藤原養蜂場を
運営する(有)藤原アイスクリーム工場専務。日本在来種ミツバチの会会長、
東京農業大学客員教授。日本ミツバチの女王蜂の人工大量養成など
養蜂関係の開発や、構想日本事務局が入居している青年会議所会館や、
銀座紙パルプ会館、日本財団ビルなど東京都内のビルの屋上での
蜂蜜採集など、様々な養蜂関連活動を行っている。
藤原養蜂場ホームページhttp://www.fujiwara-yoho.co.jp/

【2】第141回J.I.フォーラムのご案内
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お金の地産地消
~世の中をよくしたい想いをかなえるお金のつくりかた~
実体経済からかけ離れた金融のグローバル化や証券化は、100年に
一度とまでいわれる経済危機を招いてしまいました。規模とスピードを
上げる金融ではない、大切なことは、地に足のついたお金の流れでは
ないでしょうか。一人ひとりが、地域の中で、暮らしの実感のある価値観で、
必要なところに必要なお金をまわしていく。自分たちの地域のために
自分のお金を融通する、それが自分の暮らしや生き方に反映される
しくみでもあります。そのようなお金の出し手、受け手、つなぎ役の実践者の
ゲストとともに、「もうひとつの金融」を考えていきます。
日 時  : 平成21年4月28日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
→http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 秋元祥治(NPO法人G-net代表)
木村真樹(コミュニティー・ユース・バンクmomo代表)
三上亨(グリーンエネルギー青森事務局長・常務理事)
見山謙一郎(環境ビジネス・イノベーター)
コーディネーター:坂本忠弘(構想日本政策担当ディレクター)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
→http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/
————————————————————–
参加ご希望の方は、4月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
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【3】ワンクリックアンケート実施中
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Q : “定額給付金、あなたは何に使いますか?”
http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=61

定額給付金の交付が、全国の自治体で始まっています。バラマキ、給付に
かかる多額の事務費用など、経済対策としては様々な批判もありますが、
あなたは何に使いますか? アンケートに答えて、ご意見をお聞かせください。

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