メールマガジン

【No.397】“門戸開放”から20年 不況で日系ブラジル人は、今

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JIメールニュースNo.397  2009.04.23発行
“門戸開放”から20年 不況で日系ブラジル人は、今
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】 『“門戸開放”から20年 不況で日系ブラジル人は、今』
財団法人国際平和協会会長 伴 武澄
【2】 前号の訂正事項とお詫び
【3】 第141回J.I.フォーラムのご案内
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【1】 『“門戸開放”から20年 不況で日系ブラジル人は、今』
財団法人国際平和協会会長 伴 武澄
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昨年末、群馬県大泉町のある日系ブラジル人学校の卒業式に招かれた。
財団法人国際平和協会が毎年秋に「東京遠足」をプレゼントしているご縁だ。
晴れやかな式典だったが、子どもたちの4分の1が新学期には日本に
いられなくなるという話を聞いて悲しくなった。
20年前、日本経済がピークにあった時、外国人労働を導入するかどうかで
激論があった。ここまま行くと日本経済は労働力不足で破綻するという
悲観論があった。政府は労働市場の開国は決断できず、日系ブラジル人に
対してだけ門戸を開放した。
90年代以降の成長を支えたのは、日系ブラジル人だったといっても過言で
ない。円高が進む中で多くの企業がアジアに生産拠点を移していた時代である。
安い賃金で働いてくれる日系ブラジル人たちがいなければ、企業の空洞化は
もっと進んでいたはずだ。
生活面では文化の違いによる軋轢もあったが、雇用主からは「残業も
厭わずよく働いてくれる」「日本人が失った勤勉さを持っている」などという
声をよく聞いた。景気が反転すると、企業は真っ先にその日系ブラジル人を
リストラしている。これが今の日本の姿である。労働力が不足していた際には
“日系だから”と積極的(優先的)に門戸を開放したのに、経済状況が
悪化したとたんにその考慮がなくなってしまうのは、あまりにも卑怯では
ないだろうか。
日系ブラジル人の雇用切りは、多くの問題を生みだしている。帰国しようにも
旅費を賄えない人も多く出現した。政府は帰国の航空運賃支給の検討を
しているが、支給されると二度と日本で働けなくなる。「早く出て行け」といわん
ばかりで、なんともなさけない。もっと深刻なのはブラジル人学校の経営だ。
それでなくとも政府や自治体からの補助はない。親がリストラに遭って
授業料が払えなくなるだけではない。児童・生徒数そのものが激減すれば
学校経営ができなくなる。否すでに危うくなっているのだ。
景気が回復した時、日本は再び労働力が足りなくなるはずだ。誰がその
労働を支えてくれるのか考えておく必要があるのではないだろうか。

<伴 武澄 氏 プロフィール>
1951年、高知市生まれ。77年、共同通信社に入社、経済中心に取材。
メルマガ「萬晩報」主宰、2005年から国際平和協会会長。
著書『日本がアジアで敗れる日』(文藝春秋社)など。
「萬晩報」http://www.yorozubp.com/

【2】 前号の訂正事項
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4月16日に配信したJIメールニュースNo.396『ミツバチの失踪が意味する事』
において、内容に2箇所誤りがありましたので下記の通り訂正させていただきます。
ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
修正後の全文は構想日本ウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.kosonippon.org/mail/bk090416.php
■15行目:
(誤) 社会を形成して互いにホルモンを分泌するなどしてコミュニケーションを取り合い、
助け合い、生息している高度な社会性昆虫

(正)
社会を形成して互いにフェロモンを分泌するなどしてコミュニケーションを取り合い、
助け合い、生息している高度な社会性昆虫
■22行目:
(誤)
しかも、人体には影響がないといわれる100~1000分の1の量で、
このような致命的な影響を与えてしまうのである。

(正)
しかも、人体には影響がない“ポジティブリスト”(注3)の100~1000分の1の量で、
このような致命的な影響を与えてしまうのである。
(注3)ポジティブリスト:
食品中に残留が認められている農薬の残留基準。基準値を越えて
農薬が残留している食品は販売が禁止されている。

【3】第141回J.I.フォーラムのご案内
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お金の地産地消
~世の中をよくしたい想いをかなえるお金のつくりかた~
実体経済からかけ離れた金融のグローバル化や証券化は、100年に
一度とまでいわれる経済危機を招いてしまいました。規模とスピードを
上げる金融ではない、大切なことは、地に足のついたお金の流れでは
ないでしょうか。一人ひとりが、地域の中で、暮らしの実感のある価値観で、
必要なところに必要なお金をまわしていく。自分たちの地域のために
自分のお金を融通する、それが自分の暮らしや生き方に反映される
しくみでもあります。そのようなお金の出し手、受け手、つなぎ役の実践者の
ゲストとともに、「もうひとつの金融」を考えていきます。
日 時  : 平成21年4月28日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
→http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
開 演  : 18時30分(開場:18時)
ゲスト  : 秋元祥治(NPO法人G-net代表)
猪尾愛隆(ミュージックセキュリティーズ取締役)
木村真樹(コミュニティー・ユース・バンクmomo代表)
三上亨(グリーンエネルギー青森事務局長・常務理事)
見山謙一郎(環境ビジネス・イノベーター)
コーディネーター:坂本忠弘(構想日本政策担当ディレクター)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
→http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/
————————————————————–
参加ご希望の方は、4月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
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