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【No.401】不安募る漁業資源の管理

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JIメールニュースNo.401  2009.05.21発行
『不安募る漁業資源の管理』
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】 『不安募る漁業資源の管理』  朝日新聞石巻支局長 高成田 享
【2】 第142回J.I.フォーラムのご案内 5月28日(木)
【3】 ワンクリックアンケート 実施中
“新型インフルエンザの感染拡大、あなたが心配することは?”
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【1】 『不安募る漁業資源の管理』
朝日新聞石巻支局 高成田享
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日本の周辺海域は、大西洋の北米北部沿岸、欧州の北海と並ぶ世界3大
漁場といわれ、日本の排他的経済水域の面積は世界で6番目であり、日本は
世界有数の漁業資源国になっている。しかし、三陸沿岸の水産都市で
取材していると、日本の漁業は「持続可能な漁業」とはほど遠い状態になって
いる。さまざまな要因があるが、漁業資源の管理が不十分なことは明らかで、
漁業資源は国民のものという意識で、この問題に取り組む必要があると思う。
産地の魚市場を見ていると、もっと大きくなってから獲れば高く売れるのに
という魚がある一方で、サンマのように資源的にはもっと獲れるのに、価格を
維持するために漁獲量を抑えているものもある。資源管理の最大の問題は、
国が「持続可能な漁業」という観点よりも、漁業者間の調整を第一に考えて
いることだと思う。漁業許可は県単位や漁法単位で与えられているため、
国の行政の重点は、資源管理よりも漁業者間の調整になりがちなのだ。
「こんなやり方じゃ、資源が枯渇するのはわかっているけど、今日獲れる
魚は明日に残さないというのが漁師だ」という言葉はあちこちの漁師から
聞く。それならどうするか、漁師の答えは「国に調整してもらうしかない」と
いう。権限を地方に移譲する時代に逆行するような話だが、漁業資源に
ついては、排他的経済水域は国家が管理し、その外は国際的な条約などで
管理するしかないと思う。
「持続可能な漁業をつくるには、乱獲にならざるをえない設備過剰を
解消することが必要で、そのためには既存の権益を持っている漁業者に
「減船」を促す必要があると思う。と同時に、資源のパイを増やすために、
漁業の環境を復元していくことも大事だと思う。前者の政策を進めるには、
公的な資金の投入も必要だろうが、既存の漁業者や漁協にもある程度の
「痛み」を強いることになるだろう。しかし、その一方で開かれた漁業を
めざすことで、国民の心を漁業に引き寄せなければ、日本列島の沿岸
全体を豊かな漁業に戻していくことはできないと思う。「減船」などの
合理化という意味では一歩後退かもしれないが、資源を回復させれば
二歩前進になる。」
近著『こちら石巻 さかな記者奮闘記』で、私はこう書いた。未来の
ために、今こそ衆知を集めることが大事で、国民の利益を第一に
考えるための「さかなシンポ」の開催が必要だと思う。

<高成田 享 氏 プロフィール>
昭和23年、岡山市生まれ。東京大学経済学部卒。朝日新聞に入り、主に
経済記者として活動。ワシントン駐在の記者として2度、海外勤務を経験。
論説委員などを経て、平成20年1月、定年を機に宮城県石巻支局長となり、
漁業問題などを取材している。近著に『こちら石巻 さかな記者奮闘記』。

【2】 第142回J.I.フォーラムのご案内 5月28日(木)
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『敵を知り己を知れば百戦危うからず』
~JCの全国ネットワークを活用して、「経済危機」の本当の姿を知る。
そしてその乗り越え方を大いに語ろう。~
日本の経済は本当のところ、どの程度深刻な状況なのか。新聞やテレビ
報道からは現実の動きはつかみきれません。青年会議所(JC)は主に中小企業
の全国ネットワークを持っています。そのアンケート(JCCS)はかつて「貸し渋り」の
実情を正確にあぶり出し、高く評価されました。
今回はこのJCアンケートをもとに、(社)日本青年会議所会頭・安里繁信氏と、
元気な経営者の代表とも言える方々に、百年に一度の経済危機をいかに
乗り越えるか、思いきり語って頂きます。
○日 時  :平成21年5月28日(木)
○会 場  :日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
○開 演  :18時30分 (開場18時00分)
○ゲスト   :安里繁信(社団法人日本青年会議所第58代会頭)
橘田佳音利(株式会社フラジュテリー 代表取締役)
出張勝也(株式会社オデッセイコミュニケションズ代表取締役)
深田稔(深中メッキ株式会社 代表取締役)
※他 調整中
○コーディネーター:加藤秀樹(構想日本代表)
○共 催  :(社)日本青年会議所、構想日本
○定 員  :160名
○フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
○懇親会参加費   :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/
————————————————————–
参加ご希望の方は、5月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
————————————————————–

【3】 ワンクリックアンケート 実施中
“新型インフルエンザの感染拡大、あなたが心配することは?”
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新型インフルエンザの国内感染者数が増えています。
これについて、あなたはどのように感じていますか?心配していることは?
ワンクリックアンケートに答えて、あなたのご意見をお聞かせください。
↓ ↓ ↓
http://www.kosonippon.org/enquete/index.php?m_enquete_cd=63

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