メールマガジン

【No.477】地域に残る相互扶助の精神こそ日本の財産である

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J.I.メールニュースNo.477 2010.11.11 発行
地域に残る相互扶助の精神こそ日本の財産である
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】 地域に残る相互扶助の精神こそ日本の財産である
地域づくり情報誌『かがり火』発行人 菅原歓一

【2】 第160回J.I.フォーラムのご案内 11月30日開催

【3】 2010年度自治体の事業仕分け 開催スケジュールはホームページでご覧ください

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【1】 地域に残る相互扶助の精神こそ日本の財産である
地域づくり情報誌『かがり火』発行人 菅原歓一
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地域づくり情報誌『かがり火』を創刊した時、市町村の数は3232だった。1999年から始ま
った平成の大合併で現在は1727と約半分になった。税収不足に対応し、少子高齢化社会を
迎えて、行政の効率化を進めるための合併だった。しかし、いま合併した市町村は幸せに
なったのだろうか。合併を進めた国の担当者にその後の状況を聞いてみたいが、「良くな
ったとは言えないが、合併しなかったらもっと悪くなっていただろう」と占い師のような
弁解が返ってきそうな気がする。
平成の大合併は日本人の心を変質させてしまった取り返しのつかない悪法だったと私は思
っている。国家が強制的に自治体を合併させるなんてことは民主主義国家では例がないこ
とではないのだろうか。合併によって行政の効率化ができた面はあるかもしれない(それ
とても長い目でみると怪しい)が、得たものよりも失ったもののほうがはるかに大きい。
そのいちばんは市町村の大型化で、地域共同体の精神が危機に瀕していることだ。小さな
村や町に受け継がれてきた“人間は助け合ってしか生きられない”という自明の感覚をほ
んとに希薄にしてしまった。
日本の国力が弱くなっているのは、何も経済の低迷からくる自信喪失ばかりではない。長
年にわたってつちかってきた暮らしの習慣を捨ててしまったからだと思っている。資源の
ないわが国は技術立国でなければ国家の将来像を描けないと経済界の方々はいうけれど、
技術国家を打ち立てるために、美しい田園風景や相互扶助のシステムを壊してもいいとい
うことにはならない。国際競争力をつけるために、生産力の弱い地方を犠牲にしてもいい
ということにもならない。欧米を見ても、そんなことは聞いたことがない。いまわれわれ
にいちばん必要なのは国際競争力と、美しい田園を共存させる知恵である。
強い国家とは国民に「武士道精神」をうえ付ける類のものではなく、森や山や川に頭を垂
れ、死者を悼み、先祖を敬い、お年寄りを大切にし、困っている人に手を差し伸べる相互
扶助の精神を国民が共有することだ。この基本的な礼儀や生活の習慣を学ぶには、市町村
は小さいほど有効だったのである。地域共同体を土地に縛り付けられた封建的な相互監視
システムと断じる人がいるけれど、とんでもない誤解である。
本誌は日本再生の手掛かりは「地域力」にしかないと思っている。風前のともしびではあ
るけれど今ならぎりぎり火だねは残っている。だから同じ思想を共有するものが一堂に会
して討論をする機会をつくりたいというのが11月23日の「地域力フォーラム」である。
http://www.kagaribi.co.jp/GeneratedItems/forum/Forum.html
農文協を始め、生協、中山間地域ネットワーク、地球緑化センター、大地を守る会、有機
農業研究会など10団体と共催で開催する。ぜひご参加いただきたい。

【2】 第160回J.I.フォーラムのご案内 11月30日開催予定
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詳細は決まり次第お知らせします。

【3】 2010年11月自治体の事業仕分け 開催スケジュール
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<2010年11月>
益田市     13日(土)、14日(日)
越谷市議(施行)14日(日)
加西市     20日(土)
小諸市     21日(日)
松戸市     27日(土)
龍ヶ崎市    27日(土)、28日(日)
●詳しくは構想日本HPをご覧ください:http://www.kosonippon.org/shiwake/contribution/index.php

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