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【No.492】関西広域連合:その議決の背景

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J.I.メールニュースNo.492 2011.03.03発行
関西広域連合:その議決の背景
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【1】  関西広域連合:その議決の背景
前・京都府議会議員 熊谷哲
(行政刷新会議事務局次長)

【2】  第163回J.I.フォーラム 3月30日開催予定

【3】 「税・社会保障制度の抜本改革」を考える
衆参全議員 連続討論会のご案内
3月8日、15日(火)開催
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【1】  関西広域連合:その議決の背景
前・京都府議会議員 熊谷哲
(行政刷新会議事務局次長)
昨年12月に正式発足した関西広域連合。複数府県が参加するものとし
ては全国初の広域連合であり、「分権改革の突破口」「道州制へのステ
ップ」などと、様々に表現されています。ただ、各府県議会でどのよう
な議論が戦わされ議決に至ったのか、その過程は必ずしも広く知られて
はいません。
関西広域連合は、広域事務とすることに価値のある事業を集めて課題対
応力を充実・強化するとともに、将来的には国の出先機関の受け皿とし
て権限・事務の移譲を受けることを旗印としています。いわば、府県事
業の「切り出し」から出発するもので、「あり方論」で百家争鳴の道州
制とは似て非なるものです。
ところが、私が議席を預かっていた京都府議会では、自治のあり方を問
う根本論や、府県廃止への一里塚へとなるのではという危機感、あるい
は広域連携で十分事足りるのではないかとの指摘など、意義そのものを
疑問視する意見が入り乱れ、当初から議決を得ることが危ぶまれていま
した。
とりわけ問題とされたのは、府県から広域連合へ切り出す事業の「必要
性」と「効果」です。
例えば、ドクターヘリは看板事業なのですが、すでに大阪府と連携協定
を結ぶ奈良県は、「広域連合とする意味はない」と早くから不参加を表
明していました。また、関西各府県は既に多くの広域連携事務に取り組
んでいますが、それらを広域連合化するメリットや具体的な移行工程は
まったく不明のままでした。
私は、こうした具体を欠く広域連合は「同床異夢の画に描いた餅だ」と
して、議会の特別委員会等の場で繰り返し問いただしました。
しかし、参加予定府県との信頼関係や、分権改革の新たな地平を切り拓
く可能性を思い、何より府議会として主体的かつ積極的な問題提起を行
い、強い影響力を行使していくことが重要であるとの判断から、規約案
や設立案、国からの事務移譲に関する事項など20数項目について特別
委員会で具体的に質し、実質的な担保を確認し、この間の着実な進展を
認め、さらに附帯決議をつけたうえで賛成にまわったのです。
(附帯決議文はこちらから↓)
http://www.pref.kyoto.jp/gikai/pdf/joho/1009_futai.pdf
私は、この附帯決議を置き土産とする形で府議を辞職し、行政刷新会議
へと身を転じました。「結論ばかり注目せず、議論のプロセスこそ重視・
尊重すべき」との事業仕分けの精神は、議会に対しても同様であってほ
しいと、立場が変わったからこそ思う今日この頃です。

【2】  第163回J.I.フォーラム 3月30日開催予定
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「地方現場の首長の声を聴く」(仮)
ゲスト:地方自治体の首長のみなさん
詳細は決まり次第お知らせします。

【3】「税・社会保障制度の抜本改革」を考える
衆参全議員 連続討論会のご案内
3月8日、15日(火)開催
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東京財団・(株)PHP・みずほ総合研究所(株)・構想日本が共催で、
『衆参全議員 連続討論会「税・社会保障制度の抜本改革」を考える』を
2月8日(火)から二ヶ月にわたって、毎週火曜日に開いています。
“政府の厳しい財政状況にもかかわらず、日本の政治が前に進まない”、
“国民的合意の機会を失ってしまう”との危惧を共有するシンクタンクが
集まりました。
国会議員や有識者が、党派を超えて率直に話し合うことができる企画です。
ぜひご参加下さい。
≪第5回開催概要≫
東京財団・(株)PHP研究所・みずほ総合研究所(株)・構想日本 共催
衆参全議員 連続討論会 ~「税・社会保障制度の抜本改革」を考える~
【日時】2011年3月8日(火)18:00~20:00(終了予定)
【会場】日本財団ビル2階会議室 東京都港区赤坂1-2-2日本財団ビル
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
【発表者】 西沢和彦(日本総合研究所 主任研究員)
堀江奈保子(みずほ総合研究所 上席主任研究員)
【コーディネーター】
亀井善太郎(東京財団研究員・政策プロデューサー)
【定員】     50名
※定員を超える場合はお申し込みの受付先着順とし、傍聴できない
場合もあります。当日はインターネットを通じた中継も行います。
予めご承知おきください。

★詳細・お申し込みについては東京財団のホームページをご覧ください。
http://www.tkfd.or.jp/
★当日のインターネット中継はUstreamからご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/tokyofoundation

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