メールマガジン

【No.493】難民を「重荷」から「人財」へ

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J.I.メールニュースNo.493 2011.03.10発行
難民を「重荷」から「人財」へ
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【1】  難民を「重荷」から「人財」へ
認定NPO法人難民支援協会常任理事 石井宏明

【2】  第163回J.I.フォーラム 3月30日開催予定

【3】 「税・社会保障制度の抜本改革」を考える
衆参全議員 連続討論会のご案内
3月15日(火)開催
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【1】  難民を「重荷」から「人財」へ
認定NPO法人難民支援協会常任理事 石井宏明
今年は、「難民の地位に関する条約」の採択60周年、そして日本の加入
30周年に当たる記念すべき年だ。難民をめぐる最近の大きな変化は、難
民申請や受入数の増加である。
本国から迫害を逃れて日本にやってくる難民の数は、10年前と比べ10倍
近くにものぼる。私たちには、厳しすぎる難民認定基準やセーフティネ
ットの欠如などで苦しむ難民の声が聞こえる一方、受入数は増加してい
る。今年度は、ミャンマーから逃れてタイに暮らしていた難民を本国や
避難先以外で受け入れる、「第三国定住」が日本で始まった。
難民受け入れに関して、よく「日本にも応分の『負担』を」ということ
を言われてきた。それに対して国内では、「仕事のない人が日本人でこ
んなにいるのに、なぜ難民を受け入れなければならないのか。ODAでたく
さん支援をしているではないか」という反論がある。
このある種「古典的な」対立軸はなかなか解消しそうにないが、このと
ころの国際的な傾向を見ると、この議論の設定は正しいのだろうか、と
いう疑問が生まれてくる。
いくつかの難民受け入れ「先進国」で進んだ調査では、受け入れのコス
トは限界まできているとの世論に対して、政府や支援団体が、「難民は、
重荷ではなくAssets(財産)。難民受け入れの支援費用はInvestment
(投資)だ」と考え、定住後に彼らが納める税金その他のリターンとコ
ストを比べてみた。計算方法は各種あるものの、おおむねリターンが上
回る、という結論が導き出されている。
少子高齢化が急速に進み、働く世代の負担増は待ったなしの日本で考え
てみる。日本は着の身着のままで逃れてきた難民に対して、「政治的に
迫害されているならば、迫害される対象になる団体にいた証拠文書や、
名前の入った訴追者リストがないと難民認定できない」といった厳格な
手続きが求められる。
また、「難民申請中にも1年以上の在留資格がないと国民健康保険に加
入できない」というように、定住までの高いハードルが数多く、自立し
にくい国だが、その先には「難民が来てくれない国、日本」の姿が想像
でき、日本人として危機感を覚える。
日本が難民を人道的観点で受け入れるべきなのは大前提としつつ、「人
財」となる難民の受け入れについて必要な政策を包括的に議論すること
で、日本そのものを暮らしやすくすることにつながればと願うものだ。

【2】  第163回J.I.フォーラム 3月30日開催予定
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「地方現場の首長の声を聴く」(仮)
ゲスト:地方自治体の首長のみなさん
詳細は決まり次第お知らせします。

【3】「税・社会保障制度の抜本改革」を考える
衆参全議員 連続討論会のご案内
3月15日(火)開催
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東京財団・(株)PHP・みずほ総合研究所(株)・構想日本・(株)
日本総合研究所が共催で、『衆参全議員 連続討論会「税・社会保障制度
の抜本改革」を考える』を2月8日(火)から二ヶ月にわたって、毎週火
曜日に開いてきました。
“政府の厳しい財政状況にもかかわらず、日本の政治が前に進まない”、
“国民的合意の機会を失ってしまう”との危惧を共有するシンクタンクが
集まりました。
国会議員や有識者が、党派を超えて率直に話し合うことができる企画です。
次回が、最後の討論会になります。
ぜひご参加下さい。
≪第6回開催概要≫
東京財団・(株)PHP研究所・みずほ総合研究所(株)・構想日本・(株)
日本総合研究所共催 衆参全議員 連続討論会
~「税・社会保障制度の抜本改革」を考える~
【日時】2011年3月15日(火)18:00~20:00(終了予定)
【会場】日本財団ビル1階 バウ・ルーム 港区赤坂1-2-2日本財団ビル
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
【発表者】 伊藤達也(PHP総合研究所コンサルティングフェロー、元総理
大臣補佐官<社会保障国民会議担当>)
松山幸弘(キャノングローバル戦略研究所 研究主幹)
【コーディネーター】 亀井善太郎(東京財団研究員・政策プロデューサー)
【定員】     100名
※定員を超える場合はお申し込みの受付先着順とし、傍聴できない
場合もあります。当日はインターネットを通じた中継も行います。
予めご承知おきください。

★詳細・お申し込みについては東京財団のホームページをご覧ください。
http://www.tkfd.or.jp/
★当日のインターネット中継はUstreamからご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/tokyofoundation

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