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【No.501】行政対応は正確で経時的な定点観測値に基づく安全基準値の弾力的運用が必須

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J.I.メールニュースNo.501 2011.05.06発行
行政対応は正確で経時的な定点観測値に基づく安全基準値の弾力的運用が必須
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【1】 行政対応は正確で経時的な定点観測値に基づく安全基準値の弾力的運用が必須
(財)労働衛生協会  青山キヨミ

【2】  第165回J.I.フォーラム 5月25日開催

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【1】 行政対応は正確で経時的な定点観測値に基づく安全基準値の弾力的運用が必須
(財)労働衛生協会  青山キヨミ
福島原発の事故に関する情報の中で、私が大いに懸念しているのは、放射線による健康
障害に関する国や東京都、東京電力の対応とそれに基づくマスメディアの報道の仕方です。
科学的根拠に基づいた冷静で的確な情報提供を伴う行政対応が、危機管理上極めて重要で
あるにもかかわらず、「基準値を超える(基準値のxx倍の)放射線が検出された」という
表現で、基準値についての的確な説明が不充分なまま、不安や風評被害を助長したように
思われます。
原発で作業をしている方々以外、健康障害を即刻生ずるレベルでない今回のような場合に、
限定した地点での一時点のみの測定値で、行政対応をすぐにとった(東京都金町浄水場の
ように)ことが、「広範囲に危険なレベルの放射能汚染が進んでいる」と感じさせたので
はと懸念します。
他の汚染物質であれ、食品中の化学物質であれ、一般論として、「基準値」というのは、
一年間摂取し続けた場合に健康障害を生じる恐れのある値に更に安全度を上乗せして
『絶対に』健康障害が生じないように設定されているのです。
平常時は、異常事態の早期探知の観点からも、基準値が厳格に適用される必要があります。
しかし、今回のような発生源が明らかである場合には、「逆の安全基準値:この濃度の放射
線をこの期間浴びた場合にこのような健康障害のリスクはこの程度高まるが、ここまでは
「許容限度内」」を、年齢層や従事する仕事も考慮に入れ、暫定的に適用することが必要です。
乳幼児や青少年・妊産授乳婦には基準値を厳密に適用し、復興に従事する中高年には地域の
測定値に応じ必要なら線量バッチを着用する、高齢者には避難のため住み慣れた場所や人々
と離れることによる認知症の進行や健康障害を生じるリスクを考慮して、居室内の放射線
濃度で対応を検討するといったきめ細かな対応をすることが、真の意味で国民の生命と
財産を守るうえで大切です。
こうした判断の根拠は、正確かつ適確な測定値に基づき、エビデンスに裏付けられた科学
的なものでなければなりません。高い値が観測された地点や水・食品等だけをセンセーショ
ナルに発表や報道するのではなく、風向や拡散状況も考慮して広域を視野に入れつつ必要に
応じたきめ細かな定点情報を経時的に伝える事が、風評被害を防ぎ、かつ健康障害を最小限
にし、復興を促す上で極めて重要です。
国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏やがん対策情報センターがん情報・統計部長の
祖父江友孝氏らが3月28日に被爆問題で緊急記者会見を行いましたが、エビデンスに基
づく極めて妥当な内容で、多くの国民や海外メディアに広く伝えられることが大切です。
かつて品川区と港区の保健所長として新型(H5N1を想定)インフルエンザ対策に取り組ん
できた経験を踏まえ、危機管理には想定しうる限りの状況に対し、コストに配慮しつつも、
事前に可能な限りの対策を実施しておく事が最も大切だと考えます。コストの評価に当たっ
ては、実際に起こってしまった場合の人的・物的被害をも考慮する必要があります。

【2】  第165回J.I.フォーラム 5月25日開催
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東日本大震災を機に「生活仕分けをしてみよう」
東日本震災によって、日本は大きく変わると思います。今後10年ほどは、お金や資源は
被災地の復興に最優先で使われるべきでしょう。エネルギー供給は、これまで通りの原発
依存でやっていけるかどうか。これが難しいと電力供給は3割近く減るかもしれません。
こうやって考えていくと日本人の一般的な生活も変わっていくのではないでしょうか。
「豊かさ」の基準も変わるかもしれません。そこで、今回は私たちの暮らしにとって大事な
ことの優先順位について考えてみることにしました、いわば「生活仕分け」をすることに
よって日本がきりっと引き絞られ、かつ豊かな社会に脱皮できないか。そんな議論をして
みたいのです。
国づくりをするのは政府ではなく私たち自身なのですから。

○日 時: 平成23年5月25日(水) 18:30~20:30
○会 場: 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提示してください。
○開 演: 18時30分(開場:18時)
○ゲスト  :石原 一子(景観市民運動全国ネット代表)
内山 節(哲学者・NPO法人森づくりフォーラム代表理事)
松井 孝典(千葉工業大学惑星探査研究センター所長)
○コーディネーター : 加藤秀樹(構想日本)
○定 員: 160名
○フォーラム参加費: 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
○懇親会参加費: 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
(http://www.iwaen.co.jp/tameike/)
————————————————————–
参加ご希望の方は、5月24日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
————————————————————–
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