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【No.514】職人リレーエッセー(16)雄勝硯の歴史を絶やすわけにはいかない

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J.I.メールニュースNo.514 2011.08.04発行
職人リレーエッセー(16)
雄勝硯の歴史を絶やすわけにはいかない
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【1】 職人リレーエッセー(16)雄勝硯の歴史を絶やすわけにはいかない
株式会社澤村製硯代表 澤村文雄

【2】 第168回J.I.フォーラム 8月24日(水)開催

【3】 仕分けの夏! 次回は8月6日(土)、7日(日)沼津市です

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【1】 職人リレーエッセー(16)雄勝硯の歴史を絶やすわけにはいかない
株式会社澤村製硯代表 澤村文雄

私は石巻市雄勝町で代々、硯(すずり)をつくっております。硯は古来から文房
四宝の王者と言われてきました。筆、紙、墨などと異なり、何代にもわたって受
け継がれていくからです。雄勝町は、そんな硯の生産量で全国の約90%を占
めています。雄勝の硯は室町時代から優れた硯として称賛され、以来600年の
歴史と伝統を大切にして、硯作りの職人の腕一つで丹念に彫り上げています。

そんな雄勝町も、3月11日に町全体が大震災に見舞われました。津波は職人の
工房や自宅を奪い、硯づくりに欠かせない道具や、丹精こめてつくってきた作品
もすべて流してしまいました。石切り場への道が崩れているため、原料の石を切
り出しに行くことも出来ない状態です。電気こそ通ったものの、そもそも雄勝町に
人が生活できるような状態でないのが現状です。

このように、雄勝の地場産業は大きな危機に直面しています。しかし、私たちの
代で600年の伝統を絶やすわけにはいきません。何とかしたいのです。私が理事
長を務めている雄勝硯生産販売共同組合のメンバーに呼びかけたところ、全員
が再建を目指す考えで一致しました。今後は生産設備を共同利用し、販売まで
共同で行う「協業化」を試みていくつもりです。秋までに、元町役場だった建物を
利用して、共同作業場を設置したいと考えています。そしてまず、近年人気の出
てきた石皿など一般家庭で使って頂けるような工芸品の生産から着手し、経営
を軌道に乗せた上で、硯の生産を再開していければと思っています。さらには後
継者を育成することも大きな仕事です。

とはいえ、そのためにはきっかけが必要です。生活を再建しないことには仕事の
再建はできませんが、同様に、仕事を再建しないことには生活の再建もできませ
ん。こうした悪循環から抜け出すための足がかりを、どうにか見つけたいと思って
います。たとえば、雄勝石はスレート(石瓦)としての評価も高く、現在復元工事中
の東京駅の赤レンガ駅舎で使われていたのも雄勝と隣の登米のスレートです。
この復元工事では、市民団体のご尽力の結果、石巻で修復中に被災したスレー
トが東京駅の屋根の重要部分に再び葺かれることになりました。しかし東北産の
スレートで足りない分はスペイン産のものになる予定です。その一部を再び雄勝
で引き受けることはできないだろうか。地元の職人にとっても大変困難です。しか
も、スペイン産よりコストは高くなり、工期に遅れも出るでしょう。しかし、東京駅の
屋根があと1000枚、あと500枚と少しづつ覆われていくのを、東京駅を通る全国の
人々に見てもらいたいと思うのです。そして被災地も一生懸命やっているのだなぁ
と思ってほしいのです。それはひとり雄勝のことだけではなく、消滅の危機にある
東北の伝統、地場産業復活の、そしてそれに対する全国の人々の応援の、さらに
は復興に向けて日本人の心が一つになっているということのシンボルになるので
はないかと思うのです。そんなことを思いながら、私たち職人も小さな努力を始め
ています。

【2】 第168回J.I.フォーラム 8月24日(水)開催
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これからの日本の政治について語ろう

日本の政治は今最大の混乱期にあると思います。これは政治家だけの問題で
はありません。混乱のツケは私たち全員に回って来ますし、こういうことになっ
た責任も有権者である私たち自身にあります。個々の政策や目の前の政局を
離れて、日本の政治の何が問題か、これからどうすべきかを、与野党のリーダ
ーのお二人に熱く語って頂きます。そして日本人全員で考えたいと思います。

○日 時: 平成23年8月24日(水)18:30 ~20:30
(開場:午後6時00分)
○会 場: 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提示してください。

○開 演 : 18時30分(開場:18時)

○ゲスト :石破 茂  (衆議院議員/自民党)
:前原 誠司 (衆議院議員/民主党)
コーディネーター :加藤 秀樹(構想日本 代表)

○主 催: 構想日本

○定 員: 160名

○フォーラム参加費: 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
(http://www.iwaen.co.jp/tameike/)
————————————————————–
参加ご希望の方は、8月23日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
————————————————————–

【3】 仕分けの夏! 次回は8月6日(土)、7日(日)沼津市です
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◆沼津市(2)(静岡県)

日時: 8/6(土)、7(日) 9:30~16:00
会場: 沼津市民文化センター
お問い合わせ先: 政策企画課(行政改革推進室)(TEL055-934-4813)
対象事業数: 14事業

*仕分けの夏はまだまだ続きます!
今後のスケジュールなど、詳しくは構想日本HPをご覧ください。
http://www.kosonippon.org/shiwake/contribution/index.php

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