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【No.528】首長リレーエッセイ(30)「市民が『役割と責任』を持つまちづくり」

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J.I.メールニュースNo.528 2011.11.10発行

首長リレーエッセイ(30)「市民が『役割と責任』を持つまちづくり」

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【1】 首長リレーエッセイ(30)
「市民が『役割と責任』を持つまちづくり」
三重県松阪市長 山中 光茂

【2】 第171回J.I.フォーラム 11月28日(月)開催 ※日付変更※

【3】 自治体の事業仕分け 次回は11月20日(日)、美作市

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【1】 首長リレーエッセイ(30)
「市民が『役割と責任』を持つまちづくり」
三重県松阪市長 山中 光茂

既成政党や各級議員、地域における各種団体のほとんどが当時の現職候
補を支援した選挙において、「組織」が「一方的な思い」でまちを創っ
ていくのではなく、市民一人ひとりが「役割と責任」を持ち、「当たり
前の幸せをみんなで一緒に考えよう」という呼びかけで松阪市長に当選
したのが3年前でした。その経緯があり、市政運営や地域マネジメント
の根幹に「市民」という要素を取り入れた行政システムを創ってきまし
た。

その一つが「シンポジウム・システム」というものです。市民や将来の
まちづくりに直接大きな影響がでる案件においては、行政が政策決定を
して議会を通ってから「説明会」をするのではなく、常に市民が参加を
する行政との意見聴取会やワークショップを毎週末に重ねました。市庁
舎の建て替え、駅西再開発、風車事業の賛否、市民病院への高額医療機
器の導入など、行政が複数の取り得る方向性を提示して市民も「責任と
役割」を持って議論をした結果、最終的に行政が覚悟を持って市民の前
で方向性を公表いたします。

もう一つが、市内の小学校区を基準にした区域に市民主体の「住民協議
会」を2年かけて構築し、そこに地域としての「責任と役割」を持たせ
るということです。地域への目的別補助金をカットした部分を新たに交
付金として付与することで、地域でできることを地域の優先順位に基づ
いて決定していく体制づくりをいたしました。

「改革派」と呼ばれる首長のなかには、「市民から選ばれたマニフェス
トと市長」であることを売りにしてそれに反対する議会を「抵抗勢力」
にして、市民やそれを代表する議会への説明責任を十分に果たすことな
く、メディア・パフォーマンスばかりを繰り返す方々もいます。その方
々が最後にとる手法が「政局」であり、議会における多数派を構築する
ことで首長・議会の一体型独裁体制を築こうとするものです。このよう
な手法は、一時的に感覚的には市民の満足感を高めることができますが、
市民にとって「なんとなく」改革が大きく進んでいるような「錯覚」に
も陥ってしまいます。

行政が「意思決定」を行うまえに、そして議会に対して提案をするまえ
に、必ず市民に対して直接的な情報公開をするとともに、行政決定に市
民が参画できる機会を確保し、市民が最終的な行政決定に「役割と責任」
を担うことが大切だと考えています。それぞれの地域のあり方において
も、まちの全体的な未来像においても、市長や議会の自己満足的改革で
はなくて、市民自らが改革を直接的に担い続けられるシステムを行政に
おいては後ろから「応援」していくことが松阪市のまちづくりの基本的
な考え方です。

山中 光茂(やまなか・みつしげ)
1976年1月15日生。35歳。松阪市出身。1988年3月、慶応
義塾大学法学部法律学科卒。2003年3月、群馬大学医学部医学科卒。
医師免許を取得後、財団法人松下政経塾に入塾。入塾中に、アフリカ諸
国においてエイズ研究・調査を行うとともに、NPO法人少年ケニヤの
友に所属し、ケニヤの離島において、エイズ・プロジェクトの立ち上げ
を行う。帰国後、政経塾を早期終了し、衆議院議員秘書、三重県議会議
員などを経て、2009年2月松阪市長に就任。全国最年少(33歳)
で当選以来、住民目線の改革政策を次々と実施し、2010年の第5回
マニフェスト大賞で、内容と実施状況が評価され、マニフェスト大賞(
首長の部)でグランプリを受賞。市が物事を決定する前に、説明会では
なく意見聴取会等を開き、市民の声を聴かせていただき、市民同士でも
議論いただくことにより市民の方々にもしっかり意識を持ってまちづくり
に参画していただくという「シンポジウム・システム」を行っている。

【2】 第171回J.I.フォーラム 11月28日(月)開催 ※日程変更※
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東北の伝統産業を生きかえらせよう

東北の伝統産業の多くは震災で瀕死の状態です。主要産業と違い、行政
や大企業の救いの手も届きません。「衰退産業だから」仕方ないのでし
ょうか。伝統産業が含み持っている技術、素材、人のつながりの中には、
現代の生活や産業のバックボーンをなす知恵が限りなくあります。だか
らこそ、どこの国でも大事にしているのです。行政や学者の復興プラン
は現実には使えないものが多いのです。そこで、職人や経験者ととこと
ん話し合い、人や金をつないで復活、再生に奔走している3人の方に熱
のこもった話をして頂きます。

○日時: 平成23年11月28日(月) ※以前のご案内から変わりました。

○会場: 日本財団ビル2階・大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提出してください。

○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)

○ゲスト:坂本 忠弘 (地域共創ネットワーク株式会社 代表取締役)
田中 陽子 (暮らしのクラフトゆずりは 店主)
畠山 重篤 (特定非営利活動法人 森は海の恋人 代表)調整中
若林 洋一 (仙北信用組合前理事長)

コーディネーター:加藤 秀樹 (構想日本 代表)

○主催: 構想日本

○定員: 160名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡くださいますようお願いいたします。
懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」 港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
(http://www.iwaen.co.jp/tameike)

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参加ご希望の方は、【11月27日まで】に出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

——————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後の開催予定日: 12/21(水)、【2012年】1/31(火)、2/29(水)
3/27(火)、4/25(水)、 5/29(火)、 6/27(水)、 7/31(火)
8/29(水)、9/25(火)、10/31(水)、11/27(火)、12/19(水)
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【3】 自治体の事業仕分け 次回は11月20日(日)、美作市
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美作市(岡山県)
日時: 11月20日(日)10時00分~15時30分 入退室自由
会場: 英田公民館 第1会場 集団指導室 第2会場 研修室
お問い合わせ先: 企画振興部財政課(0868-72-1111)
対象事業数: 12事業

*今後のスケジュールなど、詳しくは構想日本HPをご覧ください。
http://www.kosonippon.org/shiwake/contribution/index.php

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