メールマガジン

【No.533】被災地の聞き書き101

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J.I.メールニュースNo.533 2011.12.15発行

被災地の聞き書き101

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【1】 被災地の聞き書き101
東京財団ディレクター 冨永 朋義

【2】 第172回J.I.フォーラム 12月21日(水)開催

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【1】 被災地の聞き書き101
東京財団ディレクター 冨永 朋義

被災地の復興計画をみると、そのスタンスに違いが見られます。例えば、
岩手県と宮城県。「答えは現場にあると言われているが、復興に向けて
の答えも被災地にある」という岩手県の達増知事に対し、「地球規模で
物事を考え、そして日本の発展をも視野に入れた計画をつくる」という
宮城県の村井知事。どちらも「地元の声」と「外の知見」という要素を
盛り込みながらも、軸足の置き方、そして、漁業や農業の再生に向けた
方針にも違いがあるようです。

計画のスタンスやアプローチはどうあれ、大事なことは、被災された方
々の暮らしに目を向けた復興事業が行われるかどうかです。復興には多
額の費用が必要だと思いますが、その地に暮らす人々の暮らしや思いと
かけ離れたものにお金が使われるとしたら本末転倒です。

では、その暮らし、思いとはどういうものでしょうか。

生活文化に根ざした政策づくりを目指す東京財団は、特定非営利活動法
人「共存の森ネットワーク」とともに、被災地の方々101名に、震災
前の暮らしや今後への思い等を一対一でお聞きし文章にまとめる取り組
み、「被災地の聞き書き101」を2011年7月に始めました。社会
人や大学生たちが、岩手県大槌町吉里吉里地区、宮城県の石巻市や南三
陸町などの避難所や仮設住宅を訪れ、約2時間の対話。その録音を書き
起こし編集、話し手に内容を確認してもらい、加筆修正を経て完成です。
この一連の工程を終えたものから、順次ウェブサイトで紹介しています。

震災を境に高まった明日への不安を抱きながら、被災地の方々が少しず
つでも前に進もうとするとき、その確かな拠り所は、お一人おひとりの
身体が記憶している暮らしの物語ではないでしょうか。道路や建物とい
ったハードは「かけ替え」たとしても、風習や行事など自然や他の人々
とのつながりといったソフトの部分は、地域の力としてこれからも引き
継がれていくものと思います。聞き手との対話を通して、被災地の方々
がその「かけ替えのない」ものを改めて感じ、これからの暮らしの物語
を見出すことに少しでもつなげていただければと願っています。

「他人がいない街」とは、吉里吉里地区の話し手の一言です。自分が住
む地域のことを他人事ではなく自分事として思い、考え、動く。道路の
瓦礫撤去、自衛隊ヘリコプターの誘導、避難所の賄いなど、震災後の住
民の自主的な取り組みは、まさに「他人がいない」暮らしがあったから
ではないでしょうか。日常生活における「当事者意識」。私たちにとっ
ても、これからの暮らし方や日本社会のあり方を考える上で大事な点だ
と思います。

被災地の方々にとってつらいことのひとつは、世の中の関心の風化であ
ると聞きました。寄付やボランティアができなくても、被災地の再建で
大切にすべきことは何かを考えることはできます。それには、その方々
の声、それも、会話のほんの一部を切り取ったコメント記事ではなく、
一人ひとりの暮らしの営みに関するお話にふれてみることが一番だと思
います。

話し手と聞き手のつながりが、被災地の明日につながり、日本社会の明
日につながる。様々なつながりを生むプラットホームとして、是非、
「被災地の聞き書き101」サイトをご覧ください。

*「被災地の聞き書き101」
http://kikigaki101.tokyofoundation.org/

【2】 第172回J.I.フォーラム 12月21日(水)開催
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「日本が変わりはじめた」

~社会起業家、NPO、公益法人、新しい公共・・・~

「社会起業家を目指したい」、「NPOの活動に参加している」。最近
若者からよく聞く言葉です。公益法人制度は新制度へ移行中。民主党政
権は「新しい公共」を掲げ、寄付税制も大きく進みました。阪神大震災
のときにNPOが注目され、東日本大震災の支援でも公益法人、NPO
の活動が目立っています。これらが意味することは、従来は行政が担っ
てきた公的なこと、社会的なことを、様々な民間団体が担うようになっ
てきたということです。日本が「民主導」の国に変わりはじめたことの
表れではないでしょうか。それぞれ異なる立場でこの分野をリードして
いる5人の方に、いま起こっている動きやお考えを話して頂きます。

○日時: 平成23年12月21日(水)

○会場: 日本財団ビル2階・大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提出してください。

○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)

○ゲスト: 池田 守男(株式会社資生堂 相談役/内閣府公益認定等委員会 委員長)
長谷川 政宣(福島県いわき市 保健福祉部 長寿介護課 課長補佐)
前田 綾子(北海道滝川市 総務部企画課広報広聴室 主任主事)
森本 健次(京都府南山城村 総務課 魅力ある村づくり推進室長)
湯浅 誠(NPO法人自立生活サポートセンターもやい 事務局長)

コーディネーター: 加藤 秀樹 (構想日本 代表)

○主催: 構想日本

○定員: 160名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡くださいますようお願いいたします。
懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。
「パスタフローラ」 港区虎ノ門2-2-1JTビル1F TEL 03-6277-6568
(http://www.heart-link-c.co.jp/pastafrolla/)

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参加ご希望の方は、【12月20日まで】に出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

——————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後の開催予定日: 【2012年】1/31(火)、2/28(火)、3/28(水)、
4/25(水)、 5/29(火)、 6/27(水)、 7/31(火)、8/29(水)、
9/25(火)、10/31(水)、11/27(火)、12/19(水)
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