メールマガジン

【 No.547】日本の資産としての稀少植物を守りたい

■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

J.I.メールニュース No.547 2012.03.29発行

日本の資産としての稀少植物を守りたい

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■

【1】 日本の資産としての稀少植物を守りたい
小石川植物園を守る会 池田 正子

【2】 <明日です>第175回J.I.フォーラム 3月30日(金)開催

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【1】 日本の資産としての稀少植物を守りたい
小石川植物園を守る会 池田 正子
――――――――――――――――――――――――――――――――
小石川植物園は植物学の教育・研究活動を目的とする東京大学の附
属施設で、東京都の文京区にあります。この植物園は日本で最も古
い植物園であるだけでなく、世界でも有数の歴史を持つ植物園の一
つとして知られています。しかし、まさに今、330年続いてきた
この植物園が1200平方メートルも削られる危機に直面していま
す。小石川植物園御殿坂側の塀の内側で、塀の改修と遊歩道拡幅工
事が行われているのです。

この工事は東大と文京区が一体となって進めています。この事業計
画が明るみに出た昨年3月16日の説明会では、「小石川植物園周
囲の西側(正門側)と御殿坂側の土地1200平方メートルを削っ
て遊歩道を拡幅し、塀の改修を5年間で行う」という話でした。以
来、「貴重な生態系を何とか守りたい」と立ち上がった有志が文京
区と東大に工事の見直しを働きかけてきましたが、工事は着々と進
んでいます。

工事の様子を見ていると、歩道拡幅分と塀の基礎部分の合計4メー
トルだけでなく、重機の作業分も含め大幅に土地が更地にされてい
ます。そこにあった直径20センチぐらいまでの樹木は植物園の他
の場所へ移植され、それより大きな樹木は伐採されました。植物学
的に価値ある樹木も数多くあったと聞いています。

中には日本名すら付いていないほど珍しい植物もありました。例え
ば、北京植物園からの種子で繁殖したAlniphyllum fortune (hemsl.)
Perk.(エゴノキ科)は、やっと十数年前から華やかに咲くようにな
った大樹でしたが、伐採されました。4月から正門側710メート
ルの工事が始まると、日本に数本しか存在しないSycopsis sinensis
Oliv.(マンサク科)など、他にも数多くの稀少植物が絶滅する可能
性が高いのです。

文京区は工事の目的として「植物園と一体的な歩行空間の整備」を挙
げていますが、そもそも工事の必要性には疑問があります。正門側道
路は一般の通行人は少なく、よく見かけるのは印刷業者の車と、業者
が路上に置いている荷物ばかりです。それでも、一方通行なので、た
とえ大型トラックが駐車していても他の車が通る余裕は十分にありま
す。「植物を保護するはずの植物園で植物を伐採する」という矛盾の
ある工事を進める理由としては不十分ではないでしょうか。

東大側の責任者らに「計画を見直して欲しい」と要望したところ、
「反対しているのはあなた達だけではないのか」、「署名でもあれば」
などと言われたことから、昨秋「計画見直しを要望する署名」を開始
すると、東京新聞と朝日新聞が取り上げてくれたこともあり、わずか
2ヶ月余りで3378筆が集まりました。それらを12月に提出した
後、1月には東大職員組合、理学部職員組合の団体署名も提出しまし
た。しかし、工事は今日も変わらず進行しています。

一度失われれば取り返しがつかない貴重な植物たち。この日本の資産
を守りたいという声は、「今さらやめられない」という論理の前でか
き消されてしまうしかないのでしょうか。どうしたものかと頭を抱え
ています。

*小石川植物園を守る会HPで工事現場の様子等をご覧いただけます。
http://koisikawa-mamoru-kai.la.coocan.jp
また、こちらから建築家の水島信氏による所感をご覧いただけます。
http://koisikawa-mamoru-kai.la.coocan.jp/Mizushima_Shokan_2011.12.pdf

—————————————————————-
*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
http://www.kosonippon.org/mail/index.php
※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書
きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドル
ネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀
損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
—————————————————————-

【2】 <明日です>第175回J.I.フォーラム 3月30日(金)開催
――――――――――――――――――――――――――――――――

東北復興の原点を考えよう

どこに住むか、仕事はつくれるのか、どんな町にするのか・・・。
被災地では一つの町の中でも様々な意見があります。「有識者」も
いろんな助言をしています。「正解」が一つあるわけではありませ
ん。現場で考え、動く中から道筋が見えてくるのでしょう。現場で
独自の動きを進めている方々の話をうかがい、復興の立脚点を考え
ます。これは日本全体のあり方に関わることだと思います。

○日時: 平成24年3月30日(金)
※2月中旬頃までお伝えしていた日時から変更になっています。

○会場: 日本財団ビル2階・大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※セキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提出して下さい。

○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)

○ゲスト: 田村 満(復興新会社「なつかしい未来創造株式会社」社長
/高田自動車学校社長)
菅原 務(気仙沼信用金庫 理事長)
深田 智之(会津東山温泉くつろぎ宿 代表取締役社長)
阿部 眞理子(国際ボランティアセンター山形 理事)

コーディネーター: 坂本 忠弘(地域共創ネットワーク 代表
/一般財団法人 東北共益投資基金 代表理事)

○主催: 構想日本

○定員: 160名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4000円
ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
http://www.iwaen.co.jp/tameike

※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。
直前のキャンセルの場合、キャンセル料を申し受けます。

—————————————————————-
参加ご希望の方は、【3月29日(木)まで】に出欠の是非を、下記の
メールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

—————————————————————-
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
http://www.kosonippon.org/forum/index.php
—————————————————————-

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆J.I.メールニュースは、構想日本の活動情報などをお届けする
無料のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換さ
せていただいた方、2.ホームページで直接購読を申し込まれた
方に配信しています。
◆登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご
連絡いただくか、 http://www.kosonippon.org/mail/regist.php
で手続きして下さい。
◆転載する場合は下記までご一報下さい。
info@kosonippon.org
◆構想日本の書籍の詳細はこちらです。
http://www.kosonippon.org/book/index.php
◆政治家アンケート等、「政治家・政策データベース」はこちらです。
http://db.kosonippon.org/
◆みなさんの個人情報は、構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動
に関わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。

□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
info@kosonippon.org
http://www.kosonippon.org/
Copyright(C) 1999-2011 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□