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【No.550】被災地の文化財を守ろう

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J.I.メールニュース No.550 2012.04.19発行

被災地の文化財を守ろう

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【1】 被災地の文化財を守ろう
構想日本 代表 加藤 秀樹

【2】 第176回J.I.フォーラム 4月26日(木)開催
※日付・会場が変更になりましたのでご注意下さい!※

【3】 ホームページ更新情報
第21回政治家アンケート結果、2011年度事業仕分け報告書

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【1】 被災地の文化財を守ろう
構想日本 代表 加藤 秀樹
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1年前、宮城県南三陸町で元禄時代から住みつがれてきた古民家が
津波で流され半壊したという記事がいくつかの新聞に載った。何と
か修理保存できないかといった内容だった。しかし、持ち主も行政
もそれどころではない。自分たちが住む場所を確保しどう生きてい
くかで精一杯だ。

2ヶ月ほど経った頃、私のところにこの家を引き取らないかという
話が来た。私が公益財団法人「四国民家博物館(通称四国村)」と
いう、四国の古民家を30棟余り移築保存している施設の理事長を
しているからだった。

正直なところ困った。まず四国の民家ではない。それに莫大な費用
がかかるのは明らかだ。零細な赤字財団では到底まかなえない。し
かし、何もしないと瓦礫になってしまう。民家の材料は木と竹と萱
とワラと土だ。高価なものは何もない。しかし、その土地の気候風
土に合わせて庶民が工夫を積み重ねてきた、いわば「文化の固まり」
だ。

ヨーロッパには美しい田舎町や村が限りなくある。それは昔からの
町並みがよく残されているからだ。名所旧跡としてのお城や教会は
町並みの点描であり、町並みとは民家のつながりだ。日本の観光地
が点のイメージが強いのに対し、ヨーロッパなどでは面として楽し
める感覚が強いのはこの違いによるものではないだろうか。

私は、放っておくことも出来ず南三陸町へ行き持ち主の遠藤さんに
会った。家は合掌(屋根組み)部分に損傷はなかったが、住居部分
は大破していた。しかし、遠藤さんは自分の祖先が江戸時代の初期
からここに住み、それ以来どんな暮らしをしてきたか、東北弁で熱
っぽく語ってくれる。

結局、四国村でこの家を引き取ることにした。また、東北に縁の深
い鹿島建設が利益抜きで工事を引き受けてくれることになった。

今回の震災で四国に直接の被害はなかった。だからこそ、被災地の
ど真ん中のような地域で流された古民家に四国(高松市)に来ても
らうのも意義があるのではないかと思った。

このことを発表した後、地元からごく少数ではあるが「放射線汚染
された家を四国に持ち込ませない」といった、心ないメールや電話
が来る。南三陸町は当然ながら汚染地域ではなく、人々がそこに住
み復興に励んでいる。町の人には誠に申し訳なく思った。念のため
遠藤家の放射線量を計ったが、数値は基準値よりはるかに低く何の
問題もなかった。

その遠藤家の解体が23日から始まる。ひと月余りかけて、萱下し、
合掌の解体、住居部分の解体と行っていく。解体は昔の家がどのよ
うに造られたかを実際に見られる滅多にない機会だ。詳細な記録を
とり建築の専門家や学生にも参加を呼びかけている。

大工、左官さんにも見て欲しいと思っている。津波で流されはした
が、今回の地震を含め300年間、大きい災害に耐えてきた丈夫な
造りを受け継いで欲しいからだ。

また、移築費用を、寄付を募ってまかなおうといろいろ当たってい
るうちに、いかに多くの貴重な文化財が今も瓦礫として失われつつ
あるかを知った。

復興とは新しいものをつくるだけでは出来ない。先人の長年の知恵
を受け継いで、将来の生活に活かすことが不可欠だ。震災で失われ
つつある文化財、とりわけ生活の中の文化財をどう残すか。読者の
皆さんと一緒に考えたい。

*南三陸の古民家に関するお問い合わせは下記の通りです。

公益財団法人 四国民家博物館
(〒761-0112 香川県高松市屋島中町91)
HP:www.shikokumura.or.jp
電話:087-843-3111
メール:info@shikokumura.or.jp

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*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
http://www.kosonippon.org/mail/index.php
※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書
きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドル
ネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀
損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
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【2】 第176回J.I.フォーラム 4月26日(木)開催
※日付・会場が変更になりましたのでご注意下さい!※
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『医療改革の突破口』
~家庭医・総合医の確立へ~

わが国で「医療改革」というと、医療財政あるいは病院改革が論点
の中心です。しかし、本来医療とは患者と医療者の「協働」作業で
す。また、我々の日常における医療や健康問題の8割はいわゆるプ
ライマリケアの分野です。にもかかわらずこの分野を受け持つ家庭
医(GP)の仕組みが日本にはありません。さらに家庭医の確立が
病院改革・医療・財政の改革にもつながるのです。これからの日本
の医療制度における家庭医療の役割に着目しながら、今一度患者、
病院、財政 など医療全体のあるべき姿を考え、その突破口を探り
ます。

○日時: 平成24年4月26日(木)※日時・会場を変更しました。

○会場: アルカディア市ヶ谷6F 阿蘇
千代田区九段北4-2-25 TEL 03-3261-9921
http://www.arcadia-jp.org/access.htm

○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)

○ゲスト: 井伊 雅子(一橋大学 国際公共政策大学院教授)
菅家 智史(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
武内 和久(前・厚生労働省医政局総務課)

コーディネーター: 加藤 秀樹(構想日本 代表)

○主催: 構想日本

○定員: 160名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4000円
ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「花びし(はなびし)」
千代田区九段北4-2-11 第2星光ビル1F TEL 03-3239-3040
http://www.ichigaya-hanabishi.com

※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。
直前のキャンセルの場合、キャンセル料を申し受けます。

—————————————————————-
参加ご希望の方は、【4月25日(水)まで】に出欠の是非を、下記の
メールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

—————————————————————-
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
http://www.kosonippon.org/forum/index.php
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【3】 ホームページ更新情報
第21回政治家アンケート結果、2011年度事業仕分け報告書
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○第21回 政治家アンケート「政治の方向性」結果公表!

TPP、原発問題、間接税増税、普天間基地問題、及び構想日本が
推進する政党のガバナンスについての質問を行いました。

http://www.kosonippon.org/project/detail.php?m_project_cd=1048&m_category_cd=52

○「2011年度事業仕分け報告書」公表!

2011年度の事業仕分け実施自治体における特徴や、共通して見られ
た課題の概略を報告書として取りまとめました。

http://www.kosonippon.org/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=1049

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