【No.560】山兎の長久を祈る
2012.07.05

■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

J.I.メールニュース No.560 2012.07.05発行

山兎の長久を祈る

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■

【1】 山兎の長久を祈る
元岐阜県加子母村長 粥川 眞策

【2】 第179回J.I.フォーラム 7月26日(木)開催
※日付・会場が変更になりましたのでご注意下さい!※

【3】 ホームページ更新情報
東京財団週末学校「事業仕分け」研修のご案内<new!>
24年度事業仕分け実施予定

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【1】 山兎の長久を祈る
元岐阜県加子母村長 粥川 眞策
――――――――――――――――――――――――――――――――
以前にもメールニュースでご紹介したことのある元加子母村長の粥
川眞策さんから、6月初めに次のような葉書を頂きました。淡々と
した文章ながら、私たちが考えるべき多くのことが含まれていると
思い、ご紹介したいと思いました。(構想日本代表 加藤 秀樹)

* * * * *

拝啓、大変暖かくなりました。元気でご活躍のことと存じます。私
も元気ですが、よる年波には勝てません。余命も余り無いと思って
います。日頃考えている事を申し上げたいと思ってペンを執りまし
た。

昔は山兎が沢山いました。雪の降った日には、山じゅう山兎の足跡
だらけでした。狸、狐、テン、イタチなどの足跡もありました。山
じゅう野生動物がいたのは、餌と子育てする場所があったからです。

三年ほど前です。30cmほど雪の積った山を調査しました。何時間
もかけて、丁寧に調べましたが、野生動物の気配は全くありません
でした。足跡など全然ありません。まるで死の世界です。気がつく
と腰にあった鋸の中身が抜け落ちて、鞘だけになっていましたが、
とても探す気になれませんでした。

昔は山兎など居ない方がよいと思っていました。雪が降ってエサが
無くなると、雪の上に出ている植林したヒノキの頭の方を食べてし
まいます。まるで鎌で切ったように、きれいに喰い切るので、誰か
イタズラに、鎌で切ったと評判になったこともありました。

山兎は植林のヒノキの幼木を食べますが、天然に生えたヒノキの幼
木は食べません。天然ヒノキの幼木はマズイからです。植林のヒノ
キは生えて二、三年しか経っていないのに、幹は肥えて太く、枝も
沢山出ていますが、天然ヒノキは、それまでになるのに、十年以上
かかり、幹も痩せて細く、枝も、短い枝が粗く付いているだけです。
見るからにマズそうです。うさぎの気持もよく分ります。

山兎がいなくなると、それをエサにしていた、狐をはじめ多くの動
物も、居なくなりました。五年ほど前です。軽トラックで、山仕事
の帰りに山兎の仔に会いました。トラックの前を逃げていきました。
私はよく生きていてくれたなアと、懐かしさでいっぱいでした。三
十米ほど行くと、テンに遭いました。黄テンの見事な奴です。山兎
の仔を、食べようとして、追ってきたのです。私は山兎のために無
事長久を祈りました。                  敬具

—————————————————————-
*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail/index.php
※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書
きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドル
ネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀
損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
—————————————————————-

【2】 第179回J.I.フォーラム 7月26日(木)開催
※日付・会場が変更になりましたのでご注意下さい!※
――――――――――――――――――――――――――――――――
日時 (31日 → 26日に変更)
会場 (日本財団 → アルカディア市ヶ谷に変更)

* * * * *

【政治の再生】

―政党は「国家統治」の前に「自己統治」を―

政治家の離合は不思議ではありません。しかし、今回の民主党、少
し前の国民新党を見ていると、企業経営で言うマネジメント、ガバ
ナンス(自己統治)が全くないように見えます。企業経営には会社
法という基本ルールがあります。ところが、政党運営には何のルー
ルもありません。マニフェストをめぐる対立もここに原因がありま
す。国を治めるのが政党の役割なら、「政党法」などの基本ルール
を定めて、まず自らを治めるべきではないか。政治の再生について
若手政治家中心に議論して頂きます。

○日時: 平成24年7月26日(木)

○会場: アルカディア市ヶ谷4階 鳳凰
千代田区九段北4-2-25 TEL 03-3261-9921
http://www.arcadia-jp.org/access.htm

○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)

○ゲスト: 近藤 洋介(衆議院議員/民主党)
平 将明 (衆議院議員/自民党)
中西 健治(衆議院議員/みんなの党) 他

コーディネーター: 加藤 秀樹(構想日本 代表)

○主催: 構想日本

○定員: 160名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4000円
ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。

※懇親会会場未定。決まり次第HPでお知らせします。

※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。
直前のキャンセルの場合、キャンセル料を申し受けます。

—————————————————————-
参加ご希望の方は、【7月25日(水)まで】に出欠の是非を、下記の
メールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

—————————————————————-
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php
—————————————————————-

【3】 ホームページ更新情報
東京財団週末学校「事業仕分け」研修のご案内<new!>
24年度事業仕分け実施予定
――――――――――――――――――――――――――――――――

○東京財団週末学校「事業仕分け」研修(7/14)のご案内

構想日本は、東京財団が市区町村職員を対象として実施している研
修プログラム「週末学校」において、「事業仕分け」の講座を実施
しています。7月14日(土)には、研修生が事業の説明者と仕分け
人に分かれ、自らの所属する自治体の事業について、実際に「事業
仕分け」を行ってみる研修を、公開で実施します。

詳細は以下のリンクからご覧下さい。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=1070

○今年度も始まります!事業仕分け実施予定、続々更新中

構想日本HPでは今年度の実施予定が続々と更新されています。
詳細は以下のリンクよりご覧下さい!

https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/contribution/index.php

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆J.I.メールニュースは、構想日本の活動情報などをお届けする無料
のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させてい
ただいた方、2.ホームページで直接購読を申し込まれた方に配信
しています。
◆登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご
連絡いただくか、 https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail/regist.php
で手続きして下さい。
◆転載する場合は下記までご一報下さい。
info@kosonippon.org
◆構想日本の書籍の詳細はこちらです。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/books/index.php
◆政治家アンケート等、「政治家・政策データベース」はこちらです。
http://db.kosonippon.org/
◆みなさんの個人情報は、構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動
に関わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。

□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
info@kosonippon.org
https://www.kosonippon.org/wp-manager/
Copyright(C) 1999-2012 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□</new!></new!>