メールマガジン

【No.568】 追悼・山本美香様

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J.I.メールニュース No.568 2012.08.30発行

追悼・山本美香様

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【1】 追悼・山本美香様
内閣府行政刷新会議事務局参事官
(構想日本政策担当ディレクター)
伊藤 伸

【2】 第181回J.I.フォーラム 9月25日(火)開催予定

【3】 継続は力! 事業仕分け 今週末は「新潟市」で開催

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【1】 追悼・山本美香様
内閣府行政刷新会議事務局参事官
(構想日本政策担当ディレクター)
伊藤 伸
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8月20日に山本美香さんがシリアで亡くなった。私は、事業仕分けを通じ
たお付き合いから知り、感じた山本さんの行動や思いを大勢の人に知っ
て頂きたいと思う。

初めて山本さんとお会いしたのは2008年10月の都留市の事業仕分けだ。
都留市選定の仕分け人として来られていた。そこでの出会いがきっかけと
なり、その2ヵ月後に行われた自民党の無駄撲滅プロジェクトチームによ
る外務省の事業仕分け(構想日本協力、国の事業を対象とした仕分けとし
ては最初)、さらに2011年11月に政府が行った「提言型政策仕分け」(外
交分野)において仕分け人として参加して頂いた。

私が仕分け人に山本さんを推薦した理由(仕分け人は、自民党の場合は無
駄撲滅PT、政府の場合は行政刷新会議が決定)は、山本さんの持つ現場感
だ。都留市の仕分けでご一緒した際、現場の事実を淡々と質問する。ODA
の実態等についてヒアリングした際も、「現場に行って見たものほど強い
メッセージはない」との言葉通りの徹底した現場の取材とそれに基づく事
実を話していた。後に山本さんが「事業仕分けと紛争地域の取材は、世間
一般の概念と現場の実態の溝を埋めるという点で共通している」と仰って
いたのがとても印象的だった。

山本さんとは時々一緒にお酒を飲んだり、私が主宰する勉強会で、20代の
若者たちに対して紛争地域の実情などを何度も話して頂いたりした。どん
な場でも、相手が誰であっても、驕らず、謙虚で、飄々としていて、しか
し熱い思いを持った人だった。

その「熱い思い」は戦場へ取材に行く理由にあると私は感じている。
山本さんはいつもこう言っていた。「戦場にも子供や市民がいる。それは
日本にいる我々と何も変わらない。しかし、戦場にいる子供や市民は死に
接している。その違い、壁を乗り越えたい。そのためには戦場の弱者(子
供や女性)の実態を知り伝えないといけない。」写真を撮り情報を発信す
ることで、わずかながらでも壁を乗り越える橋渡しができたらいい、ほん
の少しでも世の中を変える一助となればいい、と。

山本さんは言ったことをそのまま実践していた、というより実践している
こと以外言わなかった。
数年前にアフガニスタンに麻薬中毒についての取材に行き、無政府状態で
誰が敵か味方かわからず最大の恐怖を感じたという話を聞いた。その時も、
麻薬中毒者の溜まり場で取材し、「麻薬中毒者=悪ではなく国の政治情勢
がそうさせている」とのメッセージを発信していた(アフガニスタンの
国民の約1割が麻薬中毒とのこと)。

その姿勢は国内でも変わらない。昨年3月11日の震災以降、何度か被災地を
取材した時のことを以下のように表現していた。
「三陸海岸の町や村をずっと回っていました。小さな入り江の集落も訪れ
ましたが壊滅です。実際にこの目で見る被災地のすさまじい姿に言葉を失
いました。しかし、あれほどの状況下でも力を合わせ、立ち上がろうと奮
闘している人たちにもたくさん出会うことができました。人間の底力に胸
をうたれます。」
※以上、山本さんからのメール原文まま

「戦争」や「震災」という大きなうねりの中で、そこに住む人たちは何を
考えどう動いているのか、そのことを常に住民目線で取材をされていたこ
とが山本さんの真骨頂だったと思う。

このところ様々なメディアで取り上げられているが、今回の事件は、「海外
で邦人ジャーナリストが殺害された」ということだけで終わらせてはいけな
い。「平和」という目的達成のために、「戦場の市民への取材」という手段
を選んだ人がいたこと、「現場」が何よりも重要な要素であったこと、翻っ
て日本社会にそれだけの目的意識と現場感を持った人がどれだけいるのかと
いう問い掛けでもあることを私たち全員が考えなければならないと思う。

山本美香さんのご冥福を心からお祈りするとともに、その思いを繋ぐ活動に
はあらゆる協力をしていきたいと思っている。

P.S.山本さんはいくつかの著書を出されていますが、昨年7月に出版された
「戦争を取材する~子どもたちは何を体験したのか~」(講談社)は、子ど
もたちと一緒に平和について考えていきたいという山本さんの思いが込めら
れた一冊。親子で一緒に読める本です。

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【2】 第181回J.I.フォーラム 9月25日(火)開催予定
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詳細は近日中にお知らせいたします。

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
http://www.kosonippon.org/forum/index.php
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【3】 継続は力! 事業仕分け 今週末は「新潟市」で開催
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○新潟市(新潟県)

【日程】 平成24年9月1日(土)10:00~15:50頃(9:15~受付)
9月2日(日)10:00~14:50頃(9:15~受付)
※入退室自由。

【会場】 新潟市総合福祉会館(新潟市中央区八千代1丁目3番1号)

【対象事業】 16事業

【参加者 事業説明者:新潟市職員
コーディネーター、仕分け人:
構想日本事業仕分けチーム、新潟市民

【連絡先】 行政経営課 025-226-2437

*詳細は構想日本の事業仕分けサイトよりご覧下さい!
http://www.kosonippon.org/shiwake/contribution/index.php

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