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【No.584】「民意」と政治制度

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J.I.メールニュース No.584 2012.12.20発行

「民意」と政治制度

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* 2012年最終号になります。新年は1月10日から配信致します。
本年中はご愛読頂き、ありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。
寒さの厳しい日が続きますが、ご自愛頂き、
良いお年をお迎え下さい。

【1】「民意」と政治制度
構想日本 代表 加藤 秀樹

【2】 第184回J.I.フォーラム 12月21日(金)開催

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【1】「民意」と政治制度
構想日本 代表 加藤 秀樹
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3年余りぶりに政権交代が行われる。この機会に、最近の総選挙
結果の状況とその背後にある「民意」そして、今の日本の政治制
度の基本的な問題について考えてみたい。今の選挙制度になって
16年間に6回の総選挙が行われた。「政権交代を可能にする選挙制
度」という意味ではこの制度は導入の意図どおりに機能している。
しかも議席数は最近3回の総選挙をみると主な与野党で大体300対
100という大きく差がある構図だ。

国民はこれらの選挙で何を求めたのだろうか。私は一言で言うと
変化そのものではないかと思う。2005年の郵政選挙の時も、ほと
んどの有権者は郵政民営化の詳細は知らなかったし、全体でみる
と、民営化賛成候補者の得票率は反対候補者の得票率より低かった。
要するに、旧態依然たる自民党から、いかにもオープンで歯切れ
がよく社会を大きく変えてくれそうな小泉自民党への変化を選ん
だのだ。

2009年には、小泉内閣以降、元の黙阿弥状態だった自民党に対し
て、今度こそ本当の変化を、ということで政権交代が行われた。
ところが、期待された民主党政権の右往左往ぶりがあまりにもひ
どく、何とかならないかという空気の中で今回の選挙結果となった。
政権公約を見ると、景気対策、外交、原子力など党によってもち
ろん違いはある。しかし、その違いが300対50という大差をもたら
したものではないように見える。

2005年、2009年、2012年といずれも、敗れた側の党(あるいは党
内勢力)の自滅と、それに対する変化への期待。国民が求めたの
は、荒っぽく見るとこういうことではないだろうか。

この3回の総選挙の得票率をみると、300議席前後獲得した第一党
でも50%には届かず、第2党との差は小選挙区で10%程度(今回は
自民、民主の差は約20%)だ。

詳細な政策の違いではなく、「変化」という大まかな「民意」に
よる投票結果は、得票率ではそれほど大きくはない。しかし、現
制度の下では決定的な議席差となる。これをどう考えるべきだろ
うか。

次に考えないといけないのは、なぜ自民も民主も自滅したかだ。
一言で言うと、政党の運営能力(ガバナンス)がなかったからだ
と私は思う。

政治家は一人一人独立した個人として活動する。しかし政党全体
としての行動、ましてや与党となり内閣を構成する場合の行動と
なれば、組織の一員として規律に沿って行動しなければならない
のは当然だし、どこの国でもそうなっている。

ところが、日本の多くの政党ではそうなっていない。
前回の自民党政権、そして民主党政権を思い起こすと、ガバナン
スがないために生じた混乱の例は限りない。

しかも、与党の側には選挙の度に100人前後の新人議員が入って
くる。彼らの多くは、政治家としての経験がないのみならず、組
織人としての訓練がない者も少なからずいる。企業の経営体制が
しっかりしていないと業績はあげられない。これは政党でも同じ
だと思う。

以上のような傾向がつづくなら、この先もずっと不安定な政治が
続くのだろうか。それでは日本が直面する重要課題を解決してい
くどころではない。構想日本でかねて提言している政党法成立に
よる政党ガバナンスの確立に加え、現在の小選挙区比例代表並立
制の制度についてもよく考えないといけないのかもしれない。

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【2】 第184回J.I.フォーラム 12月21日(金)開催
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政党熔解時代

― 国民が政治の主役になれる絶好のチャンス ―

「14党党首討論会」少し前までいくつかの主要政党以外は「諸派」
と呼ばれていましたが、今や全部諸派という感じになっています。
数だけでなく、内容においても政党熔解中です。この状況は総選
挙後も当分続くでしょう。だからこそ、今は日本の政治を再建する
うえで大変重要な時期なのです。前回のフォーラムで議論された
ように、この時期に、国民の眼を政治家、候補者の上にふりそそぎ、
数年後に向けて政党、政治システムの新しい型を作っていかなけ
ればなりません。その「鋳型」の形、作り方について津田さん、
湯浅さんと議論します。

○日時: 平成24年12月21日(金)
午後6時30分~午後8時30分(開場:午後6時00分)
※以前お伝えしていた日程から変更になりましたのでご注意下さい。
【変更前】12月19日(水) → 【変更後】12月21日(金)

○会場: 都市センターホテル 601号室
(※場所が変更していますので、ご注意下さい)
千代田区平河町2-4-1 TEL 03-3265-8211
(http://www.toshicenter.co.jp/access/index.html)

○ゲスト: 津田 大介(ジャーナリスト)
湯浅 誠(NPO法人 自立生活サポートセンター
もやい事務局長)

コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)

○主催: 構想日本

○定員: 130名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は
無料です)

○懇親会参加費: 4000円
ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。

「レストラン ピアッツァ」 ホテルルポール 麹町
(初めてのお店です。お間違えのないように)
千代田区平河町2-4-3 TEL 03-3265-6435
(http://www.leport.jp/restaurant/piazza/index.html)

交通のご案内(ホテルルポール 麹町)
http://www.leport.jp/map/access.html

※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。
直前のキャンセルの場合、キャンセル料を申し受けます。

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参加ご希望の方は、【12月21日(金)13時まで】に出欠の是非を、
下記のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
http://www.kosonippon.org/forum/index.php
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