【No.595】『やりたいこと』がなければダメなのか? |NPO法人若者就職支援協会 理事長 黒沢 一樹氏|
2013.03.21

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J.I.メールニュース No.595 2013.03.21発行

『やりたいこと』がなければダメなのか?

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【1】『やりたいこと』がなければダメなのか?
NPO法人若者就職支援協会 理事長 黒沢 一樹

【2】第187回J.I.フォーラム 3月25日(月)開催

【3】議員セミナーのご案内  4月 4日 (木)
「未来志向」の地方議員・議会を目指して
~仕分けの手法はこんなに使える!~

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【1】 『やりたいこと』がなければダメなのか?
NPO法人若者就職支援協会 理事長 黒沢 一樹
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就活の際に、多くの人がまずやること・・・それは自己分析
です。過去の体験や性格などから、自分の強みや弱みをみつ
け、次に、『やりたいこと』を探し、そこを基準に、企業を
選びます。
実は、若者就職支援協会へ相談にくる若者の多くは、この
『やりたいこと』探しに疲弊している状態がほとんど。
私は、自己分析をやりすぎて、度を超えて精緻化を進め、凝
り固まった分析結果をだしてしまうことを“自己分析の罠”
と呼び、『やりたいこと』に囚われ過ぎて、前に進めず行動
できない人のことを“ビジョン病”と呼んでいます。

“自己分析の罠”に落ちるとどうなるかというと、極端な自
己肯定をして自分はスーパーマンと勘違いしてしまったり、
逆に、さまざまなことを考えすぎて、何も決まらない状態に
なります。
そもそも、自分の強みや弱みをひとつに絞ることなどできな
いし、『やりたいこと』が本当にやりたいかどうかなど、わ
かるはずがありません。

“ビジョン病”とは、壮大なビジョンは持ってはいるのです
が、具体的な行動案をもっていなかったり、すべてにおいて
完璧を求めるがあまり、何も進まない状況に陥っている状況
のこと。

大学生の中には、『やりたいこと』がみつからないので、
「就職活動をはじめることができない」、「エントリーする
ことができない」と嘆いている人もいます。

つまり『夢・目標・やりたいこと』を見つけて、そこからの
逆算で考えるカウンセリングではうまくいかない場合が時に
あります。

そこで、うまくいかない相談者には、黒沢独自のメソッドで
ある『ネガポジ流』のカウンセリングをおこないます。
ネガポジ流とは、自身の『やりたくないこと』を並べ、その
やりたくないこと以外を選択していくためのカウンセリング
手法です。
人は、イヤなことを我慢できる容量には限度があり、これを
超えた時心身に異常をきたします。

“自己分析の罠”に落ちた若者が入社後に、自分の能力、会
社の縛り、社会のルールにうちひしがれて、ボロボロになる
姿をいくつも見てきました。
だからこそ、イヤだと思うことを極力避ける生き方を提示し
ているのです。
このネガポジ流のカウンセリングをおこなうと自分のイヤな
ことを見つけると同時に、好きなことややりたいことに気づ
くことにも繋がります。
逆説的な自分探しでもあるわけです。

私自身の話を少しすれば、食べるものにも困る貧困生活、4
度も名字が変わる複雑な家庭環境ということもあり、やりた
いことなどできない状況でした。幼少時代のイジメ、虐待、
大人になってから受けた裏切り……と辛い時期もありまし
た。就職した企業は50社近くになります。 ネガポジ流は、
夢・目標など見つけることができない中で、自然と編み出さ
れた思考法です。

私達は、最高を目指す生き方だけでなく、最悪回避の人生も
お伝えしています。
絶対イヤな仕事以外ならハッピー、絶対なりたくない人生以
外なら不幸せではない。
若者が生きづらさを感じる今だからこそ、ネガポジ流は活き
てくるのだと思います。
どうぞ、ご参考にしていただけると幸いです。

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黒沢 一樹(くろさわ かずき)

1981年山口県出身。中学校卒業後、50社に迫る企業に就業。
二度の起業と廃業を経験。
現在、NPO法人若者就職支援協会 理事長として活動する傍ら
明治大学のリバティアカデミーで講師を務める。
キャリア・コンサルタント。朝日新聞、NHK、他掲載多数
著書に 「ネガポジ就活術」、「ミッションから見たNPO
(共著)」他

※ 詳しくは以下のホームページにて。
http://www.syusyokushien.com/

【書籍のご案内】
▼『ネガポジ就活術
~夢・目標・やりがいを否定することからはじめよう!~』
著者:黒沢 一樹  出版社:鉄人社

50社に迫る転職経験、1000人を超える就職支援実績をもとに
書籍化。

※ ご購入は、下記リンクから可能です。(リンク先はamazon)
⇒ http://p.tl/cWa0

【イベント紹介】
・ネガポジ就活術×早期離職白書×40代で会社を辞めましたが何か?
https://www.facebook.com/events/548707128484848/
・気軽に相談プロジェクト
http://www.facebook.com/events/117592211752569/

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*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願い
します)。info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」とし
て以下に掲載しています。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail/index.php

※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、
肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、
ハンドルルームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、
盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止
いたします。
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【2】 第187回J.I.フォーラム 3月25日(月)開催
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生活困窮に対する支援の本質を考える

生活保護・就労支援など、日本には生活困窮者に対して様々な、
そして複雑な支援のしくみがあります。それについて、まだまだ
足りない、いや、やりすぎだ、お金がないなど、政治もメディア
も、専門家の意見も大きく揺れています。本当の問題はどこにあ
るのか、現場から語って頂きます。

○日時:平成25年3月25日(月)

○会場: 都市センターホテル 701号室

○ゲスト:奥田 知志(NPO法人北九州ホームレス支援機構 理事長)
生水 裕実(野洲市 市民部 市民生活相談室主査)
高沢 幸男(寿支援者交流会 事務局長、
インクルージョンネット横浜 代表理事)
田中 尚輝(NPO法人市民福祉団体全国協議会 専務理事)
山根 晃 (足立区 福祉部 北部福祉事務所長)

コーディネーター: 加藤 秀樹(構想日本 代表)

※ 冒頭で現場の声をDVDで紹介します。
解説:福田 房枝(生活困窮者再チャレンジ支援室長)

※ 詳細、お申し込みはこちらから
https://www.kosonippon.org/wp-manager/forum/detail.php

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
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【3】議員セミナーのご案内  4月 4日 (木)

「未来志向」の地方議員・議会を目指して
~仕分けの手法はこんなに使える!~
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どの自治体でも収入が減る一方で福祉、介護などにかかるお金は
増加の一途です。この傾向は、実は首都圏など大都市で、今後一
層顕著になります。その中で、住民の期待に応え信頼される地方
自治を実現するには議員、議会の力が不可欠です。そのための実
践的な手法を身に付けるためのセミナーを開催します。

構想日本が2002年から行っている事業仕分けで培ってきたノウハ
ウは、そのための大きなヒントになります。「事業シート」「外
部、現場の視点」「市民による事業評価」などは様々な行政や政
治に応用できます。
具体的な体験を通して身に付けて頂きたいと思います。議員活動
のバージョンアップのためのスキルが詰まっています。是非ご参
加ください。

【日時】平成25年4月4日(木)13:30 ~17:00 (開場13:00)

【会場】憲政記念館

【内容】1.講演 「住民から頼られる議員、議会のために」
加藤秀樹(構想日本代表)

2.仕分け手法の具体的な使い方、効果
伊藤伸(構想日本ディレクター)

3.ワークショップ「模擬事業仕分け」など

4.質疑・意見交換

【対象】地方議員(議員以外の方のオブザーバー参加は可能)

【定員】80名(要事前予約)

【参加費】7,000円(オブザーバーは5,000円)

【問い合わせ】 西田/伊藤/田中 TEL: 03-5275-5607

※ 詳細、お申し込みはこちらから
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=1102

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