メールマガジン

【No.598】東北の籠

■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

J.I.メールニュース No.598 2013.04.11発行

「東北の籠」

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■

☆★ 構想日本のFacebookページ 「いいね!」1万人運動開始 ☆★
「自治体決算カードの見方解説」連載中
https://www.facebook.com/shiwake

【1】「東北の籠」
暮らしのクラフトゆずりは 店主 田中 陽子

【2】 第188回J.I.フォーラム 4月25日(木)開催予定

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【1】「東北の籠」
暮らしのクラフトゆずりは 店主 田中 陽子
――――――――――――――――――――――――――――――――

私たちは、東北の手仕事を紹介して25年を迎えます。この
度、初めて、編み組みの技を中心とした「東北の籠」だけ
の展示会を開催することになりました。このきっかけにな
ったのは震災直後の京都での展示会でした。

ずっとアケビ蔓の籠を見つめる女性がいました。連れの女
性がその様子を見て、代わりに「これをください」、そし
て「再出発の籠ね」と彼女に手渡したのです。籠を受け取
った女性はその籠を抱きしめて泣き崩れました。
彼女は津波で家を流され、家族を失い、岩手県の宮古市か
ら小さいお子さんを連れて京都のお姉さんの元に避難して
来たばかりだったそうです。もちろん大好きで集めていた
東北の籠も全部流されたのでした。

東北の人たちは厳しい自然の災いも恵みも受け入れて暮ら
してきました。自然と共存する暮らし、信心深い気持ち、
行事をおろそかにしない風習などと共に、生活の中に祖先
から受け継いだ技でこしらえたものが多く残っています。

中でも、あけびや山ぶどうの蔓、くるみの皮やイタヤ楓、
マタタビ、竹、ヒバ等を材料に、背負い籠、腰籠、手提げ
籠、椀籠、米とぎざるなど暮らしに必要な道具としてさま
ざまな籠が作られてきました。

一年のわずかな季節に採取できる山の恵みに感謝し、人々
は材料の蔓でさえ、「山からわけてもらう」と言いました。
厳しい環境の中で、謙虚に慎ましく生きてきた先人たちの
心の豊かさが、今もモノと一緒に残っているのです。

今手仕事の世界では、良質な材料も後継者もなくなってき
ていると言われています。

ある籠職人が言いました。
「みんな教えてけろ、教えてけろ、というのは編み方のご
どだけなんだ。編み方より材料をこしらえることの方が大
事なのに。籠さば自分がでるからな…。」

美しく編み目が整った籠はもちろんすばらしいです。でも
北国の森で育まれた素材としての姿がそのまま見えるよう
な籠もあります。どの籠も人の手で作るものなので、みな
違う顔をしています。本当に美しい籠とはどんな籠なので
しょうか―。

職人の「どんなに美しい仕上げよりも使うことに勝る仕上
げはない」という言葉が身にしみます。

私は、蔓王国とも言われる北国の風土が織りこまれた籠は
現代の暮らしにきっとマッチすると思うのです。

そうやって私たちが使っていくことが東北のみならず、モ
ノづくりを通して日本の良き風習や良き文化を守っていく
ことになるのだと信じています。郷土を誇りに思える方が
ひとりでも多くなることを願いながらこの仕事を続けてお
ります。
――――――――――――――――――――――――――――――
田中陽子(たなか ようこ)

東北の工芸(手仕事)を紹介・販売する「暮らしのクラフト
ゆずりは」(所在地:青森県十和田湖畔)店主。
全国各地で展示会、講演活動等を行っている。
著書に『ゆずりはの詩』(主婦と生活社:2007年)がある。

□―――――――――――――――――――――――――――――
「東北の籠」展

○日時:2013年4月12日(金)~17日(水)11:30-18:30
(※最終日-15:00)

○会場:銀座ふそうギャラリー(銀座1丁目のガス灯通り添い)
〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-16 扶桑ビル1F
TEL:03-3561-7908(会場)

東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅6番出口 徒歩1分
東京メトロ銀座線「銀座駅」A13番出口 徒歩5分

――――――――――――――――――――――――――――――□

—————————————————————-
*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
http://www.kosonippon.org/mail/index.php

※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書
きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドル
ネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀
損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
—————————————————————-

【2】 第188回J.I.フォーラム 4月25日(木)開催予定
――――――――――――――――――――――――――――――――

社会を変えるシンクタンクについて考えよう

構想日本の活動が17年目に入りました。構想日本の提言が具体
的な形で実現したものは、事業仕分けをはじめ16年間で30項目
以上に上ります。日本を良くするために必要なシンクタンクは
アメリカ型ではなく社会活動型だ、というのが16年間の経験に
基づく私たちの実感です。
これまで構想日本は、どんな「社会」を目指しているのかにつ
いて語ってきませんでした。社会の部品である「政策」を出す
のに徹してきたのです。この機会に「社会」について少し話し
たいと思います。そして、なるべく大勢の人から意見や質問、
ダメ出しなどを頂きたいのです。そうやって「世直しの輪」を
拡げていく第一歩にしたいと考えています。
よろしくお願いします。(加藤秀樹)

○日 時: 平成25年4月25日(木)

○会 場: 日本財団ビル2F 大会議室
港区赤坂1丁目2番2号 TEL : 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/about/access/)

○登壇者: 加藤 秀樹(構想日本代表)

○懇親会: 「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
(http://www.iwaen.co.jp/)

※詳細、お申し込みはこちらから
http://www.kosonippon.org/forum/detail.php

—————————————————————
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。    TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
—————————————————————

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

◆J.I.メールニュースは、構想日本の活動情報などをお届けする無料
のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させてい
ただいた方、2.ホームページで直接購読を申し込まれた方に配信
しています。
◆登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご連絡
いただくか 以下のURLにて手続きして下さい。
http://www.kosonippon.org/mail/regist.php
◆転載する場合は下記までご一報下さい。
info@kosonippon.org
◆構想日本の書籍の詳細はこちらです。
http://www.kosonippon.org/book/index.php
◆政治家アンケート等、「政治家・政策データベース」はこちらです。
http://db.kosonippon.org/
◆みなさんの個人情報は構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動に
関わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。

□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
info@kosonippon.org
http://www.kosonippon.org/
Copyright(C) 1999-2013 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□