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【No.66】実のある選挙の実現には、民度の向上が不可欠!

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実のある選挙の実現には、民度の向上が不可欠!
JIニュースNo.66  2002.9.27
窓口はこちら! news@kosonippon.org
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■■ 目次 ■■
1.《コラム》 実のある選挙の実現には、民度の向上が不可欠!
― 構想日本政策委員 丹治幹雄 ―
2.《9月24日第63回「JIフォーラム」の報告》
3.《お知らせ》
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1.《コラム》 実のある選挙の実現には、民度の向上が不可欠!
― 構想日本政策委員 丹治幹雄 ―
9月23日、民主党の代表選挙が終了した。この選挙でマスメディアは
精力的に報道合戦を展開した。NHKを始め、どの放送局も再三にわたっ
て候補者の討論会を企画するなど、各社の報道振りは相当、加熱していた
といえる。ほとんどの国民が関心をもっていない代表選挙に、公共の電波
を使ってこれだけ熱を入れるのもどうかと思うが、他方、通常の国政・地
方選挙の報道ぶりはどうか。今回の熱心な報道振りに比べ、通常選挙の報
道は、マスメディアの取り上げ方が不充分である。
構想日本は、以前より公職選挙法に関連して、有権者自らが政策で政治
家を選択できる仕組みが不可欠という考え方の上に、制限的な公職選挙法
を原則自由にし、政治資金の使途などを公開・監査することで、公正性を
担保するべきだ、という提言を行ってきた。
しかし、このような制度が実現しても、国民がその権利を理解し活用し
なければ意味が無い。先日も、学生の政策立案コンテストGEIL(ガイ
ル)のお手伝いをしたが、今年の課題は選挙制度だった。
学生諸君の議論は、公開討論会や放送の活用など、政策論争を有権者に
伝える仕組みに焦点を当てていたが、一方で国民の教育の重要性にも言及
していた。
教育と言えば、昨今議論が盛んだが、子供の教育をどうすればよいか、
どうすれば良い親になれるかという議論に終始し、自分で自分の首を締め
ている観がある。大事なのは、良い親になることではなくて、社会に生き
る人間として相応しい存在になり、それを子供達が見ることだ。如何に格
好良いことを言っても、「ルールを守ろう」という大人が路上駐車をすれ
ば、子供達はそのような大人の言うことを聞くはずが無い。
人間は、社会的な動物だと言う。だとすれば、一人では生きていけない
のだから、どうすれば人の為になれるか、と考えるのが当然だ。そのよう
な生き様を親が示せば、子供は自然に育つはずだ。
ついこの間、法政大学の田中優子教授のお話を伺う機会があった。話が
終わって帰る途上、同席した方が「あんな話を聞くと、政策や社会の仕組
みについて一生懸命議論するのがバカバカしくなって来るね」と言われた。
江戸時代が、それぞれの地域や組合などの中で自らを律する仕組みをつく
り、見事なリサイクル社会を実現していた、という話を聞いた結果である。
この時代にはおそらく、それぞれの社会の中での人々の責任が自然に認
識されていたのだろう。
選挙の問題に戻れば、立候補する人間が自由に、しかし騒音などで周囲
に悪影響を与えることなく自らの政策を訴え、投票する人間が自由にいろ
いろな場を設営して候補者の話を聞く、というのが理想的な姿であろう。
国民にとって最大の権利である参政権を、有効に活用するに当たって、こ
のようなあたりまえの自由を獲得することが、きわめて重要だ。
そして、自由な制度が機能するには、国民一人一人が、江戸時代のよう
に社会に生きる責任を認識することが不可欠である。その責任の一つが参
政権であり、その認識を深めるための教育と、それを支えるマスコミの存
在が改めてクローズアップされる。
今回の民主党の代表選にみられたような騒ぎたてるような報道ではなく、
選挙報道で本来、伝えるべき問題は何か、これを真摯に追求する努力がわ
が国の民度を押し上げることになる。
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2.《9月24日第63回「JIフォーラム」の報告》
「民営化」「国民負担なし」「凍結」。高らかに掲げられた道路四公団の
改革スローガン、果たしてどのような改革ならこれが実現できるのでしょ
うか。
現在、審議を進めている政府の「道路関係四公団民営化推進委員会」の
役割は、このスローガンを実現する仕組みをつくることにあるはずです。
しかし、8月末に公表された同委員会の「中間整理」は、これと全くかけ
離れた内容です。
今回は、「サンデープロジェクト」でも道路公団問題でシャープな発言
を展開している財部誠一氏、共催参加の「言論NPO」の益田安良氏、(道
路四公団民営化)シャドー・コミッティー代表の水野清氏が、現在の政府
委員会の議論や審議のあり方について、様々な問題点を指摘しました。
現在の議論は、真に国民のための「改革案」を目指す内容になっている
のか、世論受けする「国民負担なし」のスローガンの下で、国民の目から
はよく見えない別の負担が発生するのではないか。
道路公団改革に代表される特殊法人改革は、小泉内閣の掲げる「構造改
革」の“本丸”ともいえる大改革です。国民一人一人が今後の議論を注視
し、声をあげていくことが大切ではないでしょうか。
<討論者>
財部 誠一(経済ジャーナリスト)
益田 安良(東洋大学教授、言論NPOエコノミスト会議幹事)
水野 清(元建設大臣、シャドー・コミッティー代表)
コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)
※当日の議事録は、後日ホームページにて公開致します。当日の模様
を収録したビデオは1本3000円にて販売いたしております(お問い合
わせは info@kosonippon.org までお願いします)。
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3.《お知らせ》
構想日本の教育ホームページ( http://www.kosonippon.org/prj/edu/ )
に新しい事例を追加しました。
子どもたちが夢と職業意識を持つ場を提供するNPO
- 特定非営利活動法人 キーパーソン21 -
http://www.kosonippon.org/prj/edu/jirei/keyperson/
この事例は、NPOがコーディネーターとなり、社会人の授業を企画
しています。
子どもたちは、社会人と出会い、夢と職業意識を持つことにより、
学ぶ意欲を高めています。
ぜひ、ご覧下さい。
(教育プロジェクト担当:山谷 真名)

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