メールマガジン

【No.672】「サスティナブルからサバイバルへ」

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J.I.メールニュース No.672 2014.09.18発行

「サスティナブルからサバイバルへ」

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【1】<巻頭寄稿文>

「サスティナブルからサバイバルへ」

森と風のがっこうコーチョー、岩手子ども環境研究所 理事長

吉成 信夫

【2】<お知らせ>

(1)第204回J.I.フォーラム  9月30日(火)開催

「科学倫理そして科学技術を考える-「STAP事件」を契機に-」

(2)自治体との共同プロジェクト今後の予定

(3)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

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【1】 「サスティナブルからサバイバルへ」

森と風のがっこうコーチョー、岩手子ども環境研究所 理事長

吉成 信夫
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毎年「森と風のがっこう」で開催している夏の子どもサマースクールでは、今年も子どもたちと「にわとりのいのち」をいただくことに取り組んだ。私達はいのちを殺し、そのいのちをいただいて生き続けていることに向き合うことなしに、エコロジーを語れないと思ったからだ。
(宮沢賢治の童話よだかの星の一節に、夜の空を飛ぶよだかの口に羽虫が入り、これを泣きながら飲み込む場面がある)

すべての生きる原点に、いのちを感じることがある。森の気配、朝の清冽な空気感を感じるからこそ、じゃあ今朝は野外にテーブルを出してみんなでご飯にしようねとか、この川のそばでお茶会をしようかとか、気持ちよさを共有する感情が生まれて来る。この「感情を共有する」ところからすべての歩みを始めたいというのがこのがっこうの根本にある。

原発なしで暮らしたいと考えているひとは多いだろう。でも暮らし方の代替案を描くのは難しい気がする。どう自然エネルギーを活用すれば幸せな生活につながるのか。幸せな生活の質感はどうイメージできるのか。本で読んでも、サステイナブルという言葉を知識として取り込もうとしても、どうすれば現実に「場」をデザインできるかを生き生きと具体的に思い浮かべることはできない。教本となるマニュアルなどどこにもないからだ。これは、やってみなければ誰にもわからない。

森と風のがっこうは13年前から廃校を再利用して、お金がないならないなりにそこにあるものを再利用しながらやってきた。コンポストトイレやバイオガスプラントを自作し、空き缶風呂を作り、環境共生建築のエコハウスやカフェを創り出してきた。春夏秋冬を通じて子どもたちのための自然エネルギースクールや、大人や家族向けのワークショップを、山の中で開催し続けてきた。その歩みを通して実現できたことや失敗。ソフトとハード、それぞれどんな細部にも底に流れる恊働の考え方や、デザインのプロセスを明らかにしておくことは、今後食とエネルギーの地産地消を実践しようとする人々にとって、きっと意味あるものとなるはずだ。

3.11の後、国や補助金に頼らず、地域に住む自分たちの手で未来を創り直そうとする被災地の自治会やNPOの方々がここにやって来て、それぞれにイメージを描いて帰って行く。誰もそう私には言わないけれど、自分ならもっとここはうまくできるなどとイメージしているはずだ。これからの暮らし方のビジョンを可視化すること、「森と風のがっこう」のすべての意図はここにある。

「森と風のがっこう」はどんな場所なのですかと問われれば、今はこう言いたい。子どもたちと今、そしてこれからを生き延びていくためのデザインを学びあうための「がっこう」なのだと。子どもたちがしたたかにサバイブするために必要な知恵や技術、恊働の方法を彼らといっしょに学びあって行きたいと思うのだ。

森と風のがっこうでは現在、2014後期研修生を募集している。興味ある方はぜひHPを見ていただきたい。http://www.morikaze.org/event.html#kouki

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吉成信夫(よしなりのぶお)

東京生まれ。CIコンサルティング会社役員等を経て、1996年に家族で岩手に移住。石と賢治のミュージアム(岩手県一関市)研究専門員、県立大型児童館いわて子どもの森初代館長として抜本的改革に関わる。2001年、葛巻町の協力を得て森と風のがっこうを開校。北欧のライフスタイルに学ぶ新たな道を模索している。著書に「ハコモノは変えられる!子どものための公共施設改革」(学文社)等がある。

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【2】(1) 第204回J.I.フォーラム  9月30日(火)開催

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『 第204回J.I.フォーラム 』

「科学倫理そして科学技術を考える-「STAP事件」を契機に-」

STAP細胞問題は、科学や科学技術に関する本質的な問題を含んでいるにもかかわらず、マスメディアはごく表面的なことをあげつらうだけです。

国は、「科学技術立国」を標榜し、博士号取得者も急増しています。そして理研などの大規模研究プロジェクトには多額の予算がつけられる一方で、その中身はほとんどの国民にはブラックボックスのようなものです。また、地味な基礎研究への予算は削られています。

日本の科学技術政策の問題点、科学技術において考えないといけないこと、より本質的な科学とは何か、などについて気鋭の研究者に議論して頂きます。

◯日 時 : 9月30日(火)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場 : TKPガーデンシティ永田町 3階(ホール3E)

千代田区平河町2-13-12 東京平河町ビル TEL 03-4577-9258
(http://www.kashikaigishitsu.net/search-rooms/access?id=217)

◯ゲスト : 駒井 章治(奈良先端科学技術大学院大学 准教授)

中尾 央(総合研究大学院大学 助教)

八代 嘉美(京都大学iPS細胞研究所 特定准教授)

◯コーディネーター : 加藤 秀樹(構想日本 代表)

◯主 催 : 構想日本

◯定 員 : 160名

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費 : 4,000円(ご希望の方は懇親会参加と明記してください)

※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。

TKPガーデンシティ永田町 3階(カンファレンスルーム)

※フォーラムへのご参加は、 info@kosonippon.org  にお願いします。
なお、お申し込みの際の必要事項等詳細につきましては、下記を御覧ください。

( http://www.kosonippon.org/forum/regist.php?m_forum_cd=328 )

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なお、10月以降のJ.I.フォーラムは以下の通りです。

第205回 10/14(火) 「金融の地産地消」 ゲスト 湯﨑 英彦(広島県知事)他

第206回 11/20(木) 「2020年~オリンピック妄想委員会」 ゲスト 猪子 寿之、乙武 洋匡 他

*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。TEL 03-5275-5607

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(2) 《自治体との共同プロジェクト今後の予定》

9月27日(土)、28日(日) 銚子市 事業仕分け
http://www.city.choshi.chiba.jp/sisei/kaikaku/jigyoushiwake_2014.html

10月18日(土)、19日(日) 北杜市事業仕分け
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/komoku/shisei/gyoseikaikaku/1410494414-84.html

<施設仕分け第2弾>

10月18日(土) 松阪市 松阪市市営住宅のあり方市民討議会
http://www.kosonippon.org/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=1196

松阪市で合意形成のための「市民討議会」を開催  ~市営住宅の見直しに向けて①~

いわゆるバブル崩壊後、日本中の企業にリストラ旋風が吹き荒れました。その時、最も切り込んだのが土地建物や施設です。不良資産化していた工場などだけでなく、本社も自社ビルから賃貸にしたところが多くあります。一方で、国や自治体はその後もハコモノをつくりつづけ、今や不良資産の山になっています。

政府も漸く重い腰を上げ、総務省から「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針」が今年4月に示されました。多くの自治体では公共施設白書の作成や再編計画の策定が進められていますが、机上のプランでは何も動きません。最大の課題である合意形成を具体的にどのように進めたら良いのか分からずストップしているのが実情です。

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(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

代表加藤秀樹、ディレクターの伊藤が、Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇8月27日 「持続可能な医療のための10年プラン(2)」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20140827-00038627/

◇8月14日 「持続可能な医療のための10年プラン(1)」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20140814-00038244/

ディレクター 伊藤伸

◇9月17日 「自治体の現場 ~銚子市、V字回復への挑戦~」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20140917-00039181/

◇8月20日 「山本美香さんの死から2年。風化させてはいけない。」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20140820-00038404/

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