メールマガジン

【No.693】「山からの便り・美山森林学校・4」

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J.I.メールニュース No.693 2015.02.19発行

「山からの便り・美山森林学校・4」

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【1】<巻頭寄稿文>

「山からの便り・美山森林学校・4」

美山森林学校校長  小林 直人

【2】<お知らせ>

(1) 第210回J.I.フォーラム  3月25日(水)開催

「統一地方選を『自分事』に ~投票はまちづくりの第一歩~」

(2) 自然資本経営論講座シンポジウム 「地域での自然資本経営」in 学士会館

(3) 地域医療シンポジウム
~これからの地域医療と公立病院のあり方を考える~ in 銚子市

(4) 「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始

【3】<ご紹介>

(1) 展覧会 尾形光琳300年忌 記念特別展 「光琳アート 光琳と現代美術」

(2) 展覧会 東京駅開業百年記念 「東京駅100年の記憶」

(3) 講 座 松隈洋の近代建築入門 モダニズム建築から見えてくるもの

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【1】「山からの便り・美山森林学校・4」

美山森林学校校長  小林 直人
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美山森林学校3※で書いた谷川さんは、今回も森林学校に何の前触れもなくやって来た。

森林学校の開催はメ-ルでやり取りしているので、参加出来る人の顔ぶれは事前に判っている筈なのだが・・・。犯人は、木構造研究所の田原所長だった。彼が開催を知らせていたのだ。多分、前回彼女が来た時の、メリハリの効いた弁舌に共鳴するものがあったのだろう。

パスカルの人間観察を援用すると、幾何学の精神を持ち合わせる二人ということになろうか。共通する性向は、判断の速さと迅速な行動である。

谷川さんは、原爆の紙芝居を持ってアメリカへ行って来たのだ。原爆の非人道性について、アメリカは日本と異なる評価をする国である。終戦を早める意義があったのだと。

その国の小学生に紙芝居を見せて来たのである。その心意気と労作を生み出す努力を、重く受け止めなければならないだろう。

それでも僕の反応は、彼女の神経を逆なでするものだったのだ。

理由ははっきりしている。僕は「正義を語る人」に反発したのだと思う。

審問の語法は、宗教裁判や人民裁判で用いられた。裁く者は常に正しく、絶対間違うことがない。「正義の人」に反論することなど許されない。

ここに、三つの例をあげて僕のあいまいな気持ちを述べておきたい。

日本熊森協会は、絶滅の危惧にある熊を保護する団体である。全国に支部があって、雑木の山を買い集めている。一頭で100ヘクタ-ルの生息圏と言われるのだから雑木のパッチワ-クでは間に合わないと思うのだが、おかまいなく突き進んでいる。その行動力はフォレストシェパ-ドみたいだ。

熊の奥山放獣方式で知られる米田一彦は、銃で撃たれた熊が、檻に溜まった自分の血を舐める様子を見てこう書いている。(クマはやがて息絶えるのだが)。「お前も里山に二度出没さえしなかったら、あの向こうに連なる山々を眺める事が出来ただろうに」と。

マタギの工藤光治は、仕留めた熊の鼻先を撫でながら、「お前もよく頑張ったなあ」と労を労っている。

大好きな木イチゴを夢中で食べている時、母熊はそっと姿を消して親離れを実行する。小熊はワ-と泣き出したい寂しさを感じるに違いないけれど生きて行く。

パスカルは「繊細の精神」にも言及していたのである。

正義の人から繊細の心を聴いたことがない。

※参照メルマガ NO.679 山からの便り・美山森林学校3 (http://www.kosonippon.org/mail/bk_2014/bk141106.php)

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小林 直人(こばやし なおと)

1941年生まれ。同志社大学文学部卒業。京都府南丹市で林業を生業にする。美山森林学校校長。

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【2】(1) 第210回J.I.フォーラム  3月25日(水)開催

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「統一地方選を『自分事』に ~投票はまちづくりの第一歩~」

4月には統一地方選挙があります。日本中で首長や議員が選ばれるのです。

しかし投票率は昭和26年の約9割から前回の約5割まで低下し続けています。

つまり、私たちは地方自治を60年間にわたって「他人事」にし続けてきたのです。

実は市長や町長、地方議員などの権限は大きく、国会議員よりも私たちの生活に大きい影響を持っています。「他人事」の結果は地方政治・行政の劣化。ツケは自分たちに回ってきます。

これをどうやって「自分事」にしていくか、それぞれ異なる立場でユニークな地域活動をしている方々に議論していただきます。

◯日 時:平成27年3月25日(水)18:45~20:45
(開場18:15)(※日時変更あり)

◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

◯ゲスト:増澤 諒 「食べる政治」代表

安丸 国勝 福岡県大刀洗 町長    他

コーディネーター : 加藤 秀樹 構想日本 代表

◯主  催:構想日本

◯定  員:160名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は3月24日(火)18:00まで info@kosonippon.org にお願いします。

なお、お申し込みの際の必要事項等詳細につきましては、HPを御覧ください。
( http://www.kosonippon.org/forum/index.php )
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。    TEL 03-5275-5607
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(2) 自然資本経営論講座シンポジウム 「地域での自然資本経営」 in 学士会館

パネルディスカッションに、代表の加藤が登壇致します。

京都大学 自然資本経営論講座 シンポジウム『地域での自然資本経営』

◯日 時: 平成27年3月3日(火)17:00~19:20

◯会 場: 学士会館 210号室  千代田区神田錦町3-28 会場アクセス
http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html

◯登壇者: 問題提起「地域社会の力を生み出す自然資本経営」谷口 正次
(京都大学経済学研究科特任教授/資源・環境ジャーナリスト)

講演「(仮) 森は海の恋人」畠山 重篤(NPO法人森は海の恋人理事長)

パネルディスカッション 「地域での自然資本経営」

畠山 重篤、加藤 秀樹(構想日本代表)、
吉澤 保幸 (【一社】場所文化フォーラム名誉理事)、
田中 克 (京都大学名誉教授)、谷口 正次、
植田 和弘(京都大学経済学研究科教授)

◯申 込: 京都大学経済学研究科自然資本ホームページで受付(先着順)
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/natural_capital/detail

◯参加費: 無料

◯主催 : 京都大学経済学研究科 自然資本経営論講座   共催 : 構想日本

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(3) 地域医療シンポジウム ~これからの地域医療と公立病院のあり方を考える~

生活習慣病の急増など、過去数十年で患者のニーズや行動は大きく変化しています。一方それに対する医療制度や病院の対応はまだまだです。高齢化に伴う医療、介護を一貫してみていくことの必要性、膨大かつ急増する医療費など、日本の医療制度の抜本改革はまったなしの状況です。

銚子市は、高齢化率が約41%で全国平均の約27%を大きく上回り(※1)、平均寿命は千葉県内でワースト1です。また市立病院への赤字補填が市財政を赤字に転落するほどの悪化の大きな要因となりました。

その”医療課題先端地域”である銚子市で、構想日本が協力し、シンポジウムを開催します。

第一部は財政破綻のため病院がなくなり診療所のみとなった夕張市で、むしろ寝たきりの老人がいなくなったなど、禍を転じて福とした例を元夕張市立診療所長の森田洋之さんに講演していただき、第二部は市長を始めとする銚子市の方たちと市立病院の今後のあり方などについて議論します。

地域の医療現場で奮闘している方、日本の医療問題を考えている方など、大いに参考となると思います。インターネット中継も実施予定です。

ぜひご覧ください。

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地域医療シンポジウム  ~これからの地域医療と公立病院のあり方を考える~

◯主 催 : 銚子市

◯後 援 : 千葉県、銚子市医師会、銚子市歯科医師会、銚子市薬剤師会

◯協 力 : 構想日本

◯日 時 : 平成27年3月1日(日)13:00~16:00

◯場 所 : 銚子市保健福祉センター(銚子市役所南側)

◯対 象 : 100名程度(事前申込み不要、入場無料)

詳細はこちらから
http://www.city.choshi.chiba.jp/sisei/siritubyouin/chiikiiryou_symposium.html
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(※1 銚子市は住民基本台帳(平成27年2月)より。全国平均は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」より平成27年度の推計を抜粋。)

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(4)「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始

政策シンクタンクPHP総研と共同で本年度スタートした「現場みらい塾」。受講生の満足度が高かったこともあり、来年度は第2期、第3期を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

テーマ

「”自分事”からはじめる地方自治 ~現場目線で人口減少時代を突破する ~」。

人口減少時代に突入した今日。地域にとって最も必要なのは、直面するさまざまな課題を自分事として捉え、考え、行動できる人材です。前例踏襲を振り払い、マニュアル依存から抜け出して、課題解決と未来創造に挑戦する。そんな強い志をもち、現場で活躍できる地域リーダー人材を輩出することをめざします。

特 徴

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

スケジュールなど詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/05/16.php

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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(1)「尾形光琳300年忌 記念特別展 光琳アート 光琳と現代美術」

本年平成27年は尾形光琳没後300年にあたり、当館では光琳の二大傑作である国宝「燕子花図屏風」と国宝「紅白梅図屏風」を同時に展観する尾形光琳300年忌特別展を開催します。二大国宝が一堂に会するのは56年ぶりのこととなります。

この機会にMOA美術館で、一日ごゆっくりとお過ごしください。

◇会 期:2015年2月4日(水)-3月3日(火)

◇場 所:MOA美術館 静岡県熱海市桃山町26-2 TEL:0557-84-2511

◇開 館:午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)

◇休 館:会期中はなし

◇展示観覧料:大人1,600円/高大生800円(要学生証)/中学生以下 無料

65才以上 1200円(要証明書) http://www.moaart.or.jp

(2)展覧会 東京駅開業百年記念 「東京駅100年の記憶」(第199回J.I.フォーラム
ゲスト 松隈洋様より)

3つの大学(鹿児島、日本、京都工芸繊維)の100名を越える学生たちが、東京駅と丸の内地区のジオラマ模型を制作しました。

ジオラマは、3つの時代(開業当時の1914年、50年後の1964年、100年後の現在)からできており、この街と私たちにとって、いつの時代が最も調和がとれていたのかを観客自ら見比べて考えてもらいたい、という願いが込められています。

移り変わる街の様子が、俯瞰できます。是非足をお運び下さい。

◇会 期:2014年12月13日(土)-2015年3月1日(日)※休館日ご注意下さい

◇会 場:東京丸の内・東京ステーションギャラリー

◇入館料:一般900円 高校・大学生700円 中学生以下無料
詳細はこちらから
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201412_TOKYO_100.html

(3) 講 座 松隈洋の近代建築入門 モダニズム建築から見えてくるもの

20世紀に世界的なスケールで展開されたモダニズム建築とは、どのような歴史的背景と社会的要請から生まれたのか。

先駆者たちの仕事を通してわかりやすく概説します。

取りあげる建築家:ル・コルビュジエ,アントニン・レーモンド,前川國男,村野藤吾,ルイス・カーンほか

◇日 程 : 2015年2月28日(土)、3月1日(日)

◇会 場 : 京都造形芸術大学・東京外苑キャンパス

◇申 込 : 要予約 *詳細は右記サイトをごらんください。
https://gakusha.jp/apps/course/detail/1441034/

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